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世耕弘成参院幹事長 戸津井漁場(由良町)近大クエ養殖視察 「集客、活性化のツールに育てて」 〈2020年7月7日〉

2020年07月07日 08時30分00秒 | 記事

 世耕弘成参議院自民党幹事長は5日、由良町戸津井漁港を訪れ、近畿大学の子会社・(株)アーマリン近大=本社・白浜町、逵浩康代表取締役社長=が漁港沖で養殖している「近大クエ」の戸津井漁場を防波堤から視察。昼食で、ここで養殖された近大クエフルコースに舌鼓を打った世耕参院幹事長は「集客、地域活性化の大きなツールに育ててほしい」と激励し、同行した山名実町長は、ふるさと納税で近大クエ鍋セットを売り出す考えを示した。

 近大クエ(近畿大学の登録商標)は、白浜の近大水産研究所が世界で初めて人工ふ化に成功し、成魚までの完全養殖にも成功。アーマリン近大が、ふ化から成魚まで養殖を行い、市場に出荷。供給量を増やすため、平成26年に紀州日高漁協に加入し、戸津井漁港内に戸津井出張所、漁港沖に戸津井漁場(いけす)を設け、27年から養殖を始めている。
 白浜で人工ふ化させ、奄美大島で3~4年、中間育成したあと、戸津井漁場で短くて半年、長くて2~3年養殖し、成魚(約4キロ)にして白浜に持って行く。年3000~5000匹を養殖しており、現在は3000匹を養殖中。いけすは現在12基(1基14メートル×14メートル)あり、近大クエのほか、ブリ4500匹、ヒラブリ950匹、ブリヒラ800匹、マサバ1000匹なども養殖している。
 世耕参院幹事長は、この漁場で養殖された近大クエのフルコースを食べたあと、山名町長とともに漁港を訪れ、逵社長、紀州日高漁協副組合長で戸津井支所長の中村和孝氏らの案内で防波堤から沖の漁場を見学した。説明を聞いた世耕参院幹事長は「水がきれいだし、良い漁場だ。近大クエが、こうして地域活性化に役立っているのは本当にうれしい。由良町の観光振興、集客の大きなツールに育ててほしい」と激励。
 山名町長が「近大クエ鍋セットを町のふるさと納税の目玉にして売り出したい」と意欲を示すと、世耕参院幹事長は「それはいい考え。ここで養殖しているのだから正真正銘の地元産品。先ほど試食させてもらったが、本当においしかった。初めて食べた肝も良かった。家庭でクエ鍋、これは人気が出る」と話した。妻で元参議院議員の久美子さんも今年2月に由良を訪れ近大クエを試食予定だったが、新型コロナで取り止めとなり「残念がっていた」エピソードも紹介した。


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