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切目川改修工事の災害関連事業年内完了へ 〈2015年4月22日〉

2015年04月22日 08時30分00秒 | 記事

災害関連事業で取り組む河川改修工事は年内にも完了


 県が印南町で着工中の切目川河川改修工事は当初の総合流域防災事業に加えて平成23年9月の台風12号で被害が出たことを受けて災害関連事業でも取り組んでいる。災害関連事業は楠本橋から古屋ゆ堰までの1・9キロの区間で平成23年度に着手し、築堤や護岸の整備、堰の改修を進めており、年内にも完了する。改修工事は総合流域防災事業で河口~羽六橋間の約6・5キロを対象に平成4年から着手しており、田畑や民家への浸水被害を防止するため川の付け替え工事をメーンに、護岸整備や築堤などを行う。総事業費は概算で約50億円。

 同事業の対象区間は屈曲が大きく、昭和63年の台風で171戸が浸水(うち床上浸水40戸)したのをはじめ大雨時に小規模な田畑などの浸水被害が出ているため河川周辺の田畑や民家への浸水被害を防ごうとこのほど完成した切目川ダムの供用を前提に、切目川の安定した川の流れを維持するため河川整備計画に基づいて進められている。
 対象区間6・5キロのうち河口から楠本橋の約3・2キロで平成4年から改修工事に着手し護岸工事や川の付け替え工事(バイパス)などを行っている。楠本橋から羽六橋までの3・3キロは着手時期のめどがついてなかったが、平成23年9月の台風12号による豪雨で流域に被害が出たことから、楠本橋から古屋ゆ堰までの1・9キロ区間を災害関連事業として同年度から工事を開始。
 災害関連事業では約15億円をかけて1・3キロで築堤を設け、2万3000平方メートルの護岸を整備したほか、楠本堰の改修など実施。昨年度までに築堤や護岸の整備は完了、堰の改修工事も一部を残すだけと順調に進められ、年内にも完成する見込み。
 当初から進められている区間では、河口から汐止堰まで約2キロの護岸工事や島田地内の切目川本線と支線の瀬戸川の合流地点への水門設置、川の付け替えに伴う掘削工事で水の濁りや予定地の送水管移設などが必要となるため、影響を受ける切目川簡易水道の予備水源と滝ノ岡専用水道の機能回復工事、名杭橋上流の右岸、左岸周辺護岸整備などがすでに終えており、平成24年度からは同事業メーンの川の付け替え工事(バイパス)にも着手。バイパス工事は、くの字に大きく屈曲している汐止堤上流約200メートル付近から高速道路高架橋下付近まで300メートルをほぼ直線に付け替えるほか、川の拡幅も行う。今年度は1億6000万円かけて付け替え工事や護岸工事などに取り組む。


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