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野球人口減少歯止めへ高校、学童球児が交流 〈2018年1月16日〉

2018年01月16日 08時30分00秒 | 記事

高校球児と学童球児が一緒に練習


 少子化やスポーツ多様化で県内小学生の野球人口が減少している現状を受け、県高校野球連盟は和歌山球界の発展と維持をめざした取り組みに努め、各地で高校球児と学童球児らが交流する「野球教室」を開催している。日高高校グラウンドでも14日、日高、紀央館の両校野球部員と地元市内の湯川、塩屋の両少年野球クラブ球児が交流した。学童球児らは憧れの高校球児と一緒に基本練習で元気いっぱいに汗を流し、大好きな野球への思いを一層募らせた。

 県高校野球連盟では県内の学童野球人口とチーム数の減少に歯止めをかけようと、野球界が一体となって裾野の拡大に取り組んでいる。野球教室はその一環で、日高高グラウンドでは湯川14人、塩屋11人の計25人の学童球児が練習に参加。日高11人、紀央館22人の計33人の高校野球部員と交流した。全員で一緒にランニングしたあと、学童球児と高校球児がペアとなってキャッチボール。続いて投手、捕手、内野、外野の4部門に分かれて守備練習を行った。内野部門では2人1組となって高校球児がボールを転がし、学童球児が素手で捕球。何度も繰り返し捕球姿勢を身につけたあと、ノックで捕球位置への入り方を学んだ。外野部門では高校球児が「ボールは顔の前で取って」とアドバイスを送り、投手部門では下半身強化のトレーニング、捕手部門ではキャッチングなど練習。高校球児は身振り手振りで優しく親切に指導し、学童球児は身近な憧れの高校球児から指導を受け大感激。教わったことに注意しながら懸命に白球を追い、最後は打撃練習で快音を響かせ、汗を流した。湯川少年の内野手・湯川慎介君は「練習はとても楽しく、いろんなことを教えてもらってうれしい。学んだことを試合に生かしたい。ずっと野球をやりたい」と笑顔。塩屋少年の投手・畑中捷吾君は「いろんなトレーニングでいつもと違うことを教えてもらった。高校でもピッチャーをしたい」と声をはずませた。
 指導した紀央館の内野手・米田千広君は「基本を指導したが、硬式と軟式でボールが違うし、高校と学童とではレベルも違うので教えるのがとても難しい。高校球児をお兄さん的存在と思ってもらえたら。高校でも野球をやってほしい」と話し、日高の外野手・古井大誠君は「子どもたちのプレーを見ることで、自分たちも基本に戻ることができた。初心に帰っていろいろ考えさせられた。子どもたちと楽しい時間を過ごせた」と白い歯を見せた。
 日高中津も20日に地元日高川町の学童野球4チームとの少年野球教室を開く。


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