2、3人が入れる家族風呂
「家族風呂」の、のれんを掲げる
日高町は25日から、町営温泉館「海の里」みちしおの湯で家族風呂の当日電話予約を取り入れる。入館者減歯止めへさらなる力を入れるため、4月から町や日高振興局、関係団体との検討会を設けて改善策を検討した一環。アンケートや検討会での意見を基に、導入したもので、ウオーターサーバー設置などで利便性向上、施設の充実を図り、スタンプイベントも開催中で入館者増へ力を入れている。
平成30年度入館者数が、3万9074人と初めて3万人台になったことを受け、改善策の検討会を2カ月に1回開催。来館時の細かなアンケート・リサーチでターゲットを絞り込み、ニーズ把握による改善に取り組んでいる。
家族風呂は同館営業開始当初から、入浴料を払い、誰でも大人2、3人ぐらいでゆっくりと温泉を楽しんでもらえるように幅2メートル、縦3メートルの浴槽やシャワー付きの洗い場、脱衣所を設置。身体障害者と介添人、幼少の子どもがいる家族が主に利用して好評だが「来館しないと入れるかどうか分からず、何時間も待たないと入れない時もある」との声から、当日電話予約を導入した。
これまで通り来館時に空いていれば入れるシステムだが、開館午前11時から午後9時までの間で、入浴開始は30分間区切りで、利用時間は基本的に50分間として電話予約も受け付ける。50分間としたのは利用後の清掃時間を10分間と定め、スムーズに対応するため。身体障害者ら時間を要する人には、後の予約状況によって、長めに利用しても良いようにする。
水飲料を自動販売機で売っている関係から、今までは置いていなかったが、6月下旬に男女の脱衣所1カ所ずつにウオーターサーバーを設けたほか、高齢者から意見が多かった露天風呂への手すりも8月下旬に整備。ニーズに応えることで利用増を図りたい考えだ。
去る9月1日から11月30日までの期間でカードを発行し、7回入浴しスタンプを押すと、クエ鍋ペア食事券1人を筆頭に総勢51人に特産品や食事券、入浴券などが抽選で当たるスタンプイベントも開催中。
町担当者は「これまでauの回線状況が悪く、要望を続けていたが、温泉館近くに基地局が整備され、年内にも開設され、状況が改善されそう。温泉館振興へは海開き前に重点を置いた取り組みなど力を入れてきたところで、これからも利用者のニーズを聞くなどで質の高いサービスができるようにし、より良い温泉館にしたい」と話している。
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