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県外ナンバー利用者に県内在住を表す確認証交付 〈2020年5月8日〉

2020年05月08日 08時30分00秒 | 記事


「県内在住者」であることを示す確認証


 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、府県をまたいでの移動自粛が強く求められるなか、県は7日から県外ナンバーの車を利用している県内在住者に対し、県内に住んでいることを表す確認証の交付を始めた。各地域の振興局で申請受付、配布している。県外在住者と誤認されないよう確認証には大きな文字で「和歌山県内在住者です」と明示。全国的に他地域ナンバーの車両に暴言や投石など嫌がらせや差別的被害が出ており、トラブルの回避や自己防衛にひと役買いそうだ。

 確認証は縦21センチ、横30センチ。「県内在住者」の文字とともに振興局ごとの交付番号、車番など記している。きいちゃんのデザインもあしらい、ラミネート加工している。インパネ部分などに置き、フロントガラスごしに「県内在住者」であることを知らせる。振興局で受け付けている申請には運転免許証や住民票、公共料金の領収書(水道・電機・携帯電話、コピー不可)、公的機関が発行する手帳・それに準ずるものなど住所が分かるものを示せばよい。メールで申し込むこともできる。確認証は、申請した振興局で直接受け取ることができるほか、郵送でも受け取れる。日高振興局は本館2階、地域振興部総務県民課県税・納税証明窓口で。
 他地域からの移転でナンバー変更していない人や、仕事の都合で他地域ナンバーを付けているドライバーらも多い。新型コロナウイルスの感染拡大で県をまたいでの往来の自粛が強く求められるようになり、その地域に住みながら他地域ナンバーの車両を利用しているために、ジロジロ見られたり、差別的扱いを受けたり肩身が狭い思いをする人が全国的に多くなった。暴言をはかれたり、車に傷を入れられたり、石を投げられたり、あおり運転をされるなど嫌がらせ行為が相次いでいる。県は、県外ナンバーの車の利用者から「県外在住者だと誤認され、不安だ」という声を受け確認証の交付を決めた。
 日高振興局には受付開始となった7日午前9時からわずか30分ほどの間に10人から問い合わせがあり、10時までに3人が確認証を申請、交付された。印南町在住の60代女性は「石でも投げられないかと心配していました。これで安心です」、仕事で日高町に在住している30代男性は「スーパーやコンビニの駐車場などでジロジロと見られたりしました。これから視線を感じることなく堂々と乗れる」と話した。
 問い合わせは地域振興部総務県民課(0738・24・2904)へ。


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