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日高町 ふれあいセンターや小浦、産湯の水門に非常用自家発電機設置で防災対策  〈2021年1月14日〉

2021年01月14日 08時30分00秒 | 記事


小浦川河口に設置されている水門


 日高町は福祉避難所に指定されている町ふれあいセンターや、小浦川と産湯川の2つの水門に非常用自家発電機を整備する。防災対策は喫緊の課題として松本秀司町長が当初の施政方針で掲げており、万が一の際に施設を十分に活用できるように対応するもの。いずれも今年度中に実施設計を済ませ、令和3年度中の着工、完成を目指している。
 町ふれあいセンターにある既存の非常用自家発電機は、非常灯など緊急時の電気だけで、施設すべてをまかなえるほどの容量を備えておらず、受変電施設とともに地下に設置されていることから、豪雨時などで水に浸かる恐れもあり、両設備を上部の駐車場へ移設すると同時に、すべての電気を許容できる自家発電機に新しくしようと計画。
 12月議会で電気設備改修設計委託料642万4000円、同改修工事監理業務委託料400万円、同改修工事費1億1000万円を計上、可決。緊急防災減災事業債を活用して進める見通し。軽油を使って動かせ、発電能力は既存のものより倍ほどあり、1回の給油で主要電気設備を使った場合に一日稼働できるものにする。もちろん燃料を継ぎ足せば、継続的に電気を起こせ、長期的な停電に対応できる。
 同センターは一般避難所であるが、必要に応じて福祉避難所に指定でき、高齢者や障害者、妊婦ら特別な配慮を必要する人が逃げ込む施設ともなるため、町住民福祉課は「非常時に十分に使えるようにしておきたい」としている。
 小浦川と産湯川の河口にある水門にも非常用自家発電機設置へ12月議会で津波・高潮危機管理測量設計委託料400万円、同管理対策工事費5400万円の予算を確保した。
 両地域は巨大地震で津波被害が想定されており、両河川に津波がさかのぼるのを防ぐため、全国瞬時警報システム「Jアラート」を受信することで水門を閉門できるよう有線で整備していたり、遠隔操作できるようにしているが、今回、停電時にも対応できるようにと、両水門に軽油で動かせる非常用自家発電機を設置。現在の水門は手動だと1分間で30センチほど動かせるが、電気だと1メートルと3倍余りの早さという。
 町産業建設課は「津波への対応と、一旦閉まった後も、豪雨などで川が増水し、滞ることがないようにもしなければならない。停電時も常に動かせるようにしておくことが大事」としている。


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