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日高川町 道成寺二代目釣り鐘が里帰り 16年半ぶりの公開を盛大に祝う 〈2021年10月26日〉

2021年10月26日 08時30分00秒 | 記事


お里帰りした2代目釣り鐘の法要を営む


ジャンジャカ踊りなどでお里帰りを盛大に祝う


 日高川町の第36回国民文化祭・わかやま21の地域文化発信事業として、同町鐘巻の道成寺の二代目釣り鐘が24日、京都市の妙満寺から16年半ぶりに里帰りした。本堂で法要が営まれたあと、おいでよ!日高実行委員会(石倉忠明会長)がオープニングイベントを行い、三重の塔前に飾られた蛇を前にジャンジャカ踊りや天音太鼓の演奏でお里帰りを盛大に歓迎した。

 久留米啓史町長はじめ文化祭実行委員会の町関係者、釣り鐘を寄進した万寿丸の功績をたたえて結成した万寿会、おいでよ!日高実行委員会の関係者が出席して本堂で里帰り法要を営んだ。オープニングセレモニーでは、本堂前でテープカットのあと石倉会長が「妙満寺のご厚意で16年半ぶりに釣り鐘がお里帰りしたことは感謝に堪えない。秘仏の千手観音御開帳と釣り鐘をぜひ一度見て頂きたい」、久留米町長も「生誕700年を迎えた万寿丸が寄進した釣り鐘は『道成寺物』と呼ばれる古典芸能を産みだした。その原点に触れられる貴重な文化財が里帰りできたことに感謝したい」とあいさつした。
 日舞清姫会が三重の塔前に置かれた「蛇」の周りでジャンジャカ踊りを披露する中、安珍役の坂本卓斗君(川辺西小)の先導で天音太鼓が石段下から登場し、勇壮な演奏を披露した。小野俊成住職は「国民文化祭関係者と妙満寺のお蔭でお里帰りが実現したことは本当にありがたく、うれしく思う。万寿丸が作った本堂、二代目釣り鐘、秘仏の文化財が一度に拝める。3つの宝が私たちをコロナなどから守り、導いて下さるはず」と話した。
 道成寺の初代釣り鐘は、安珍・清姫伝説で焼き払ったと伝えられ、二代目の釣り鐘は約400年後の1359年、土生八幡神社に釣り鐘(兄弟鐘)を寄進した「万寿丸」が道成寺にも寄進。その後京都市の妙満寺に渡り安置されている。11月18日まで道成寺本堂に展示し、無料公開している。
11月3日には境内特設舞台奉納公演で沖縄版の安珍清姫物語と言われる琉球古典芸能組踊「執心鐘入」や琉球舞踊を国立劇場おきなわが奉納する。


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