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御坊広域清掃センターの基幹的設備改良工事ほぼ完了 〈2023年12月17日〉

2023年12月18日 08時30分00秒 | 記事


基幹的改良工事で延命化を図った清掃センター

機器等が一新された清掃センター中央操作室


 御坊広域行政事務組合が平成30年度から総事業費50億円を投じた御坊広域清掃センター=御坊市名田町野島=のマテリアルリサイクル推進施設整備及びごみ焼却施設基幹的設備改良工事がほぼ完了した。本体のごみ焼却施設は新築ではなく、既存施設を有効活用しながら二酸化炭素削減対策で削減率3%以上の省エネ化を行った上で基幹的設備改良工事を行い、15カ年の施設延命化を図った。

 清掃センターは構成6市町から発生するごみを処理しており、焼却施設の処理能力は一日147トン。焼却施設は平成10年竣工から25年経過し、老朽化が進んでおり、平成28年度に施設整備基本計画を策定し、30年度から事業着手。事業化にあたっては新施設建設など計5ケースで比較検討した結果、整備費用が最も抑えられる既存施設を有効活用した基幹的設備改良で延命化を図ることにした。
 焼却施設の基幹的設備改良工事は令和2年度から始まり、共通系機器の更新や計量器の増設、エレベーターの更新、煙突の塗装工事などを行ったほか、焼却業務への影響を少なくするため、2系列ある焼却炉、燃焼ガス冷却設備、排ガス処理設備などの更新は年度を分けて実施。15日までに改良工事はほぼ終わり、2月の性能試験を経て正式にすべての事業が完了する。
 工事完了により施設の寿命が令和6年度から20年度までの15カ年延命できるほか、二酸化炭素削減対策で省エネ化を図った。二酸化炭素排出量は3%以上削減し、年間電気代で見ると今年度当初予算ベースで約3800万円節減できる。基幹改良工事事業費は35億9501万7000円。
 あわせて実施したマテリアルリサイクル推進施設整備では、旧焼却施設をすべて解体撤去し、跡地に廃プラリサイクル率を向上させるための新たな廃プラスチックリサイクル処理施設を建設し、令和4年12月に完成、今年1月から稼働している(既報)。鉄骨ALC造で延床面積1108・97平方メートル。廃プラスチック機械設備を据え付け、搬入場、分別済プラスチックごみ置き場等を設けた。
 マテリアルリサイクル推進施設整備事業費は14億1966万3000円。焼却施設基幹的設備改良工事とあわせた総事業費は50億1468万円。全事業の設計施工はJFE環境テクノロジー(株)=千葉市=、施工監理は(株)東和テクノロジー関西支店=大阪市=。


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