村田製作所チアリーディング部が実演
準優勝の紀央館課題研究ロボット班
第16回きのくにロボットフェスティバル2023は17日、御坊市立体育館で開き、国内最先端ロボットが参加したスーパーロボットショーや高専ロボコン全国大会上位チームの実演が人気を集め、ものづくりの楽しさやおもしろさを体感した。全国の精鋭が集まった全日本小中学生ロボット選手権は16日、17日に分けて行い、ハイレベルの熱戦を繰り広げた。
スーパーロボットショーには、(株)村田製作所の「村田製作所チアリーディング部」、川崎重工業(株)の双腕自律走行ロボット「ニョッキー(Nyokkey)」が参加。
チアリーディング部はボールの上でバランスを取りながら全方向に移動できる10体(1体36センチ)のロボットが三角形を崩さず移動、S字カーブしながら移動、二手に分かれて交差、ウェーブ、円形をつくるなど「倒れそうで倒れない」「ぶつかりそうでぶつからない」フォーメーションダンスを披露。最後はハートマークをつくって子どもたちを喜ばせた。
ニョッキーは150センチ、75キロ。顔はタッチパネルモニター。人と同じように移動し、腕を使った作業(接客案内、飲食店での配膳・下膳、荷物搬送、施設見回りなど)が行え、ブース展示でパフォーマンスを行い、家族連れらが列を作って見学した。
全日本小中学生ロボット選手権は、県内や近畿をはじめ岐阜、福井、島根、徳島、福岡、群馬各県の予選会を勝ち抜いた精鋭が出場。16日は御坊小体育館で予選リーグ戦を行い、ベスト8を決めた。17日は市立体育館で決勝トーナメントを行い、ハイレベルな熱戦を展開。和歌山市勢が小学生で優勝、中学生でデザイン大賞(経産大臣表彰)を受賞するなど活躍。管内勢の入賞者はいなかった。
高専ロボコンは今年の全国高専ロボコン大会で優勝した大阪公立大学高専、特別賞の近畿大学高専、近畿大会優勝の和歌山高専がそれぞれパフォーマンスを行い、会場をわかせた。
海外勢は、令和元年以来2回目となるタイ高専2校がブース出展し、日タイの友好親善を深め、実行委員会委員長の上西一永御坊商工会議所会頭から感謝状と記念品が贈られた。
このほか、御坊市少年少女発明クラブ展、県内小中学生発明コンテスト展、わかやまの産業を支える人づくりプロジェクト展も行われた。
紀央館が準優勝で特別賞
きのくに高校生ロボ選手権
きのくに高校生ロボット選手権は、県内5チームが技術を競い、紀央館高校課題研究ロボット班がつくった「ぞうさん1号2号」が準優勝し、特別賞の「まいど1号大賞」((株)アオキ賞)を受賞した。
メンバーは工業技術科3年の朝間大翔君、永山直翔君、平原由都君の3人で「1年間頑張ってきて、うまくいかないこともありましたが、準優勝できて良かった。やりたいことがやれました」と笑顔で話した。
きのくに高校生プログラミングロボット選手権も行われた。
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