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御坊市本町商店街で紀州鉄道「キハ車両」16日オープン 〈2017年12月1日〉

2017年12月01日 08時30分00秒 | 記事

16日にオープンする「キハ車両」


 御坊市の本町商店街振興組合(坂井和夫代表理事)が、紀州鉄道紀伊御坊駅近くの踏切そばにある本町3丁目商店街の空き地(元ガソリンスタンドほか約240平方メートル)で、同鉄道から譲り受けた廃車両「キハ603」を保存活用する整備工事は順調に進み、16日オープンが決まった。商店街の活性化、まちおこしのシンボルとして持ち帰り(テイクアウト)の2店が出店し、子ども文庫を設置するほか、各種展示やイベントなどを行い、世代を超えた地域交流の場に活用する。
 
 本町商店街の活性化シンボル、世代を超えた地域交流の場にしようと、空き地にレールや砕石を敷き「キハ603」を置いて車両を保存。車両内は改装し、半分を持ち帰りの店(たこ焼き店、丼物店)が出店し、残りの半分は地域住民が交流できるコミュニティースペースとして本棚を置いて絵本やマンガ、単行本などを揃え、絵本の読みきかせや各種作品展なども行う。
 キハ車両は塗装や内装作業を行い、前面2枚窓の金太郎塗り(カーブの付いたVの字の塗装)、緑色とクリーム色の往年の姿が復活し、11月4日に移設し、現在はスロープ設置などを進めている。5台分程度の駐車スペース、トイレもある。キハ市などイベントやクリスマスなどで車両をイルミネーションで飾ったり、商店街で特典が受けられるサービスも考えている。
 16日午前10時からオープニングセレモニーを行い、坂井理事長があいさつ、来賓が祝辞を述べ、施工の(株)サンクリエーション=角幸彦代表取締役、薗=に感謝状を贈呈したあと、テープカットでオープンを祝い、餅まき(90キロ分の餅、お菓子)を行う。丼物店は牛すじ丼(通常価格390円)を100円、たこ焼き店はソースマヨ8個入り(通常価格300円)を100円で、それぞれ先着100食販売するほか、市内外の6店・事業者が物産販売を行う。商店街で使えるクーポン券(1枚100円)も配布する。
 事業費は1830万円(うち国補助1201万円、市補助295万円)。キハ603は昭和35年製のディーゼル車両で長さ20メートル、幅2・7メートル、高さ3・6メートルで定員120人(座席数76席)。昭和50年に紀州鉄道が大分交通耶馬渓線より購入し、延べ走行距離76万キロ、延べ約331万人が利用したが、老朽化等で平成24年に廃車になった。


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