紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

印南町 部活動合宿誘致3年間で54団体 町民と交流、地域活性化へ相乗効果 〈2019年6月5日〉

2019年06月04日 08時30分00秒 | 記事

子ども達と交流する学生(帝塚山大学ペンクラブ)


 印南町を昨年度、部活動の合宿で訪れた大学生や高校生は559人で過去最高だった。平成28年度から町有施設を無料開放するなど3年の時限事業として誘致に取り組み、昨年度までの3年間に同町で合宿した学生は1433人を数えた。町は、宿泊客数が伸びるなど地域経済の活性化やまちのにぎわい作りの有効な施策と見ており、今年度は取り組み効果の分析や制度設計の見直しなどを行い、来年度からさらに効果的な誘致事業として取り組む考えだ。

 同事業は、合宿などで訪れた高校生や大学生らと町民が交流することで印南の魅力発信につなげようと平成28年11月から国の地方創生加速化交付金を活用して誘致の取り組みを始め、町や観光協会、町内の宿泊施設らで構成する町若者あふれる郷への架け橋推進協議会(中村泰介会長)を組織し、町内4軒の民宿や旅館で宿泊するのを条件に、町体育センターや町若者広場、切目武道館、小中学校の体育館などの施設利用料を無料としているほか、指導などで地域住民と交流した場合は講師代として謝礼を支払う制度も設けて取り組んだ。
 初年度は12団体320人、29年度は19団体554人、昨年度は23団体599人が合宿に訪れた。全国的に合宿誘致に取り組む自治体は多いが、ほとんどがスポーツ系を対象にしている。印南町はスポーツ系に加えて文化系も対象にしており、昨年度からは地域町民との交流を必須条件とするなど印南町独自の誘致事業で推進。昨年度は野球や柔道、バレーボール、剣道などスポーツ系のほか、文化系の落語研究会やペンクラブ、野外活動部も合宿に訪れ、野球、柔道、サッカーチームに所属する小学生や中学生バレー部員、いなみこども園児、学童クラブ児童らと交流した。
 これまで2500人前後で推移していた宿泊客数が、平成29年度は4885人、昨年度も4844人と2倍近くに増えていることに町は「訪れた学生が印南町の良さを広く情報発信してくれているのでは」と誘致事業による相乗効果と見ており「今年度は制度設計の見直しにあたるなどし、来年度から新たな誘致活動の取り組みをスタートさせたい」としている。


その他の主なニュース

 県観光連盟 観光功労者表彰に紀伊路語り部の会が受賞 管内7人も活動

 宮古姫みなとフェスタ マイナンバーカードの出張申請所開設 50人が申請

 スポーツ少年団総合球技大会 軟式野球大会で美浜優勝、近畿代表選へ

 印南小と台湾の児童が交流 人形を送り合うテディベアプロジェクト継続

 

宮子姫みなとフェスタに5千人 時代行列やお笑いステージ人気 〈2019年6月4日〉

2019年06月04日 08時30分00秒 | 記事

時代行列で笑顔を振りまく宮子姫


 御坊市の「宮子姫みなとフェスタ」は2日、日高港で開き、家族連れら5000人(主催者発表)が来場した。約1300年前の天平時代(奈良時代後期)の衣装を身につけた宮子姫時代行列、吉本芸人による「よしもとお笑いステージ」が人気を集め、ステージ発表や物産展など各種イベントでにぎわった。

 時代行列は第7代宮子姫の野口美晴さん(22)=御坊市湯川町財部、きのくに信用金庫=と、弓場蝶乃さん(22)=由良町里、JA紀州=が豪華な衣装を身にまとい、女官や男官役の塩屋小児童、河南中生徒と一緒に会場内を練り歩き、笑顔を振りまいた。和歌山県住みます芸人のわんだーらんどが藤原不比等役、粟田真人役を務め、行列を盛り上げた。
 エアロバティックショーの代わりに一昨年から始めた「よしもとお笑いステージ」はフルーツポンチ、女と男、わんだーらんど、モンブラン、フースーヤの5組が出演。それぞれの持ちネタ、地元ネタを披露し、観客を楽しませた。
 メインステージはオープニングセレモニーで柏木征夫市長があいさつし、塩屋、名田両幼稚園児と一緒に風船を飛ばし、両園児がダンスを発表。引き続き、市民吹奏楽団の演奏、日舞清姫会の宮子姫音頭・日高川踊り、ハレ45スタジオのハワイアンフラ、夢屋舞組のよさこい踊り、市観光協会PR大使・にしゆきさんのコンサート、天音太鼓保存会の演奏があった。子ども先着300人にお菓子セットもプレゼントした。
 テント会場は市内外から43店舗・団体が地元の物産・飲食物販売や各種展示などを行い、パートナーシティ協定を結んでいる徳島県阿南市も出展。EEパークではふわふわパンダ、クイズラリー(景品あり)を行った。船内見学会を予定していた国交省近畿地方整備局の海洋環境船「海和歌丸」は、都合により寄港を取り止めた。


その他の主なニュース

● 世耕弘成参議院議員(経済産業大臣)が国政報告会で支援訴える

 少年メッセージ2019日高地方発表大会 湯川楓花さん(日高附属3年)、鉢本雅さん(美山)が優秀賞受賞

 湯浅御坊道路下り線で軽トラと普通乗用車が正面衝突 軽トラの御坊市20歳男性死亡

 楠本文郎県議が意見交換会で決意を述べる