インスタ、FBで魅力を発信する協力隊の桃尾さん(左)、橋本さん
「これは由良のどこでしょう?」
由良町地域おこし協力隊の桃尾郁さん、橋本美奈さんがソーシャルネットワークサービス(SNS)を通じ同町の隠れた魅力を発信している。協力隊として着任した昨年5月にチーム「#yurablue」を作りSNSに画像をアップ。今年4月から動画も手がけ「これは由良のどこ?」と思わせるアングルと映像でアピール。「SNSを見た人に、それがどこにあるのか探しに来てほしい」と話す。
2人は町が公募した地域おこし協力隊に応募し、昨年5月に同町に移住。着任した当初、由良町が大好きな町民は多いのに魅力を聞くと「何もない」と答える人が多い、自然など良いものがたくさんあるのに由良の良さがあまり知られていないことに疑問を感じ、SNSで魅力を発信することを考えた。
利用するのは主にインスタグラムとフェイスブックで、橋本さんが静止画、桃尾さんが動画を担当。町内をロケハンし2人が「これぞ」と思う場所・風景・植物など一部分を画像で紹介している。
これまでの画像は風景など全景を撮り「来てね」アピールが主だったが、SNSの普及により個人が情報を収集・発信する時代となった今、あえて大々的にPRせず、利用者に「#yurablue」を見つけてもらうのを狙いとする。そのため、画像も全景ではなく、石段、葉が茂る枝、路地など一部を切り取って紹介し、これまでに「#細道コレクション」「#キリトリシネマ」とシリーズ化しているものも。
今年4月から開始した動画は「春夏秋冬」と「喜怒哀楽」を絡めた課題で、「春×喜」は町内のサクラの名所をどこか分からないアングルで撮影し、視聴者が「そこに行ってみたい」と思わせる仕掛けをちりばめた。サクラの動画は4月15日にアップし、これまでに約1500人が視聴、再生回数500回と好評。「花」をテーマにした動画も月に1本制作し、近くミカンの花を撮影した動画がアップされる予定。
桃尾さん、橋本さんは「情報を多く出せば、その時は反応は大きいけれど一回見たらそれで終わることが多い。でも、一部分だけ見せれば、それに興味を持った人が行動に移してもらえる。#yurablueを見て、それがどこにあるのか由良町に探してきてほしい。実際に来て何が魅力か感じてほしい」と新たなアプローチを仕掛ける。
その他の主なニュース
● 2日 宮古姫みなとフェスタ 宮古姫時代行列など各種イベント開催
● 日高広域消防は風力発電施設(印南町)で高層建造物事故対応の訓練実施
● 日高観光物産センター第14回株主総会開催
● 日高食品関係連合会 3施設、3人を優良表彰