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日高川町 県下最大級の防災センター竣工 町の防災、減災体制の拠点に  〈2019年5月21日〉

2019年05月21日 08時30分00秒 | 記事

 

久留米町長(中央)らがテープカットで完成を祝う


 日高川町が、総事業費約8億3000万円を投入し、湯浅御坊道路沿いの小熊公園に建設した町防災センターの竣工式が18日、現地で行われ、出席した町、町議会関係者や区長ら約120人が県下で最大規模となる防災、減災の拠点施設の完成を喜んだ。県議や周辺町の首長らは高速道路とリンクした日高地方にとっての広域的な活用に期待を寄せた。

 久留米啓史町長は「当町は幾度となく水害や土砂災害に見舞われてきた。これまでの過去に発生した災害の経験を活かし、後世に伝えるとともに災害に対する備えをすることが、今を生きる私どもの責務である。この防災センターが町の防災・減災体制の拠点として、災害時には避難所や救援物資の集積拠点として重要な役割を担うことを期待するとともに、平常時は防災に関する学習の場として活用されることを切に願っている」と式辞を述べた。
 熊谷重美町議会議長も「安心安全な町づくりに大いに寄与し、災害に強いまちづくりの第一歩となってほしい」と挨拶し、二階俊博・自民党幹事長秘書の二階俊樹さん、冨安民浩県議、松本秀司・郡長村会副会長、三浦源吾・日高振興局長ら来賓は「高速道路に隣接したこの施設は、大災害時の物資の集積などで広域的な活用が期待でき、心強い」と話した。
 久留米町長はじめ来賓がテープカットで完成を祝ったあと、全国治水砂防協会の岡本正男理事長が「知る・備える・行動する」をテーマに記念講演し、小熊広場で餅まきをして完成を祝った。
 同センターは、国の社会資本整備総合交付金事業を活用し、湯浅御坊道路沿いの高台にある小熊公園の約1500平方メートルの敷地に、斜面を利用して地下1階を設けた県下でも最大規模の施設を整備。約500人が一時避難できるスペースや備蓄倉庫があるほか、「防災シアター」など土砂災害や過去の災害を学ぶコーナーも。施設と湯浅御坊道路の間の町道を拡幅整備し高速側に設置される緊急ゲートと町道を連結させ、大規模災害時に救援物資の集積や搬送など後方支援拠点としての活用も見込まれる。


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