Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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また更新が遅くなってしまいました

2012-10-20 23:08:29 | Wolf-Ford WR5 1978
ハインケルが旅立ってしまいまして、今日はどれを進めようか迷う所ですね。
まあどれにしても少しリハビリがてら途中になっている作品を手に取って考えないと忘れてしまった部分も有ります。
今日は広島方面からお客様がいらっしゃいました。
以前に当店にいらっしゃった方から私の作ったショップカードを入手された様でそれを頼りにはるばる山陰までいらっしゃった様です。
大変有り難い事です。
無事にお帰りになったでしょうか・・・!?

さて製作は何気なく手に取ったWR-5を進めてみる事にいたしました。
どこで止まっていたのかと言うとエキゾーストでしたね。
シルバーラインのウィリアムズのエンジンを流用したのですがエキゾーストの取り付け位置が少し下側の様なのでサイドポンツーンの翼断面形状の中に入りきらないのです。
エキゾーストの形状や位置関係だけでなく翼断面形状をしているサイドポンツーンがメタル製で厚みがかなり厚い事も影響が有ります。
とりあえずエキゾーストの作り直しをする為に元の位置よりも少し上側にエンジンにエキゾーストの穴を開け直します。

反対側も・・・と思ったら甘かった。
肉厚が薄い部分が有ってぷすっと穴が貫通してしまいましたので一旦穴をメタルで塞ぎます。
一番後ろ側が埋めた部分です。

よく見たら前から2番目も薄い部分が有ったらしく・・・気になるので埋めてやり直しです。
こんな場合は全部きれいに埋めてから開け直した方が良いですね。
下手に半分埋めて・・・と考えると穴を開ける場合にこの残した穴にキリが食い付いて思った部分に穴を開ける事が出来ないのです。

開け直した画像はこれです。
やっぱり最初からきれいに埋めて開け直した方が良いですね、回り道が近道だった・・・(笑)

1.2mmのハンダ線を使ってエキゾーストを作ってみました。
まずは4in1の部分まで作ってみました、なるべく下の方にいかない様に注意をします。

エンジンに取り付けるとこんな感じですが下側はボディに当たっていますね。

集合部の中心に0.5mmの穴をあけておきましてここにシルバーラインのエキゾーストの集合部以下を差し込める様にしておきます。

なのでシルバーラインの集合部の中心にピンを打っておきます。
集合部以降はミッションの形状に合わせて曲げておきます。

両サイドの翼断面形状の下側のパネルはこんな感じです・・・寄りによって肝心のエキゾーストが通る部分が
かなり厚いですね。

真鍮板でこの厚みが邪魔な部分を置き換えます。
使用するのは0.5mmの真鍮板です。
一見薄ければ薄い程良い様に思いますが強度が無いとペラペラしてしまい組み立て時に悪影響が出る場合も有りますので少し厚めとしました。

形状を整えてみました、左右を同じ形状にしたいのでハンダ付けで仮止めをしておいてから削って仕上げます。形状も弓なりに少し曲げておきます。
元々の形状にしたいのでゴム板の上でアルミの丸棒を使って少し丸めておきます。

真鍮に置き換える部分をカットしておきます。

カットしたらエンジンルームとそれ以外の部分に分ける為に仕切りを作らなければなりません。
仕切りはアルミ板で作りたいので不要な部分を削っておきます。

時間切れできれいにする所まではいかなかったのですが残りは明日のお楽しみですね。

Heinkel本日完成です!

2012-10-19 18:16:35 | Heinkelキャビンクルーザー
山陰は今日も良い天気でしたね。
こんな日は大変気分良く過ごす事が出来ます。
こんな日はたまった雑用を片付けておかなければなりません、最近少し寒くなって来ましたのでCafeとアトリエの椅子に座布団を出しておかなければなりません。
ただ出して付けるだけではなく付ける前には日光に当ててふわっと乾かしたいですからね~朝一番に外で干しておきました。

昨日完成したハインケルは展示ベースに固定されたままワックスをかけました、使ったワックスは実車用の天然カルナバロウを使った!?(笑)シュアラスターワックスです。
今までは安売りで買ったタミヤのワックスを使っていましたが無くなってしまったのでこれにしました。
最近はワックスも化学合成の物が幅を効かせている様ですが塗料が実車用なのでワックスも実車用で何も問題ないと考えております。
何となく化学合成のワックスは酸っぱい匂いがする様な気がして余り好きじゃないんですね。
艶は・・・どっちが良いのか優劣はよくわからないんです。


展示ベースに載った作品はこんな感じです。
この後梱包をして発送致しました・・・無事に到着してくれれば良いですが・・・!?


さて制作の中でも雑用が溜まっていまして一日をかける程じゃないけどしなきゃダメと言う仕事が有りまして・・・これも少し時間が経過してしまったので早く何とかしなければ・・・。

この458イタリアはウインドの内側が汚れて来たという事で入院して来ました。
この手の完成品は下側から分解する事が出来ない物が有りまして今回の物も下側から4本のネジを外しても裏板が外れないのです。
恐らく車軸の固定用のエポキシ接着剤かホットグルーで安直な止め方になっているのかな~。
こんな場合はリアウインドのまわりにシンナーを流してウインドを外して掃除します。
再度接着すればシャーシを外さなくても大丈夫、でもウインドを傷つけたりするリスクが有りますので注意が必要ですね。
ウインド交換を希望していらっしゃいましたが印刷済のウインドウなので交換しても決して良い事にならないので掃除をした方が良いと判断しました。

まだまだ雑用は続きます。
随分長い間使っている超硬のノミですがメンテナンスに出す事に致しました。
まず作って頂いた野沢製作所さんに連絡を入れてみました、丁度出てこられたのが社長のNさんで『大変ご無沙汰しています』とご挨拶、先方もよく覚えて頂いている様でメンテナンスを快諾致しました。
現在使用しているノミを荷造りして郵便で送ります。
もちろん返送用の封筒にも切ってを貼って送ります。


最後は新作が完成致しましたのでショップカードを作り直しました。
常時私のアトリエにはショップカードを置いていますが少し前にストラトスのショップカードが無くなったので今度はハインケルのカードを作りました。現在印刷中の図です(笑)
もちろん裏にはマップのシールを貼って完了です。


そうそう本日ギャラリーに完成画像をアップしておりますのでよかったらご覧下さい。





さて本日完成するかな~。

2012-10-17 17:52:50 | Heinkelキャビンクルーザー
昨日は定休日なので朝は少しゆっくり眠る事が出来ました。
ただし朝は雨の音で目を覚ましましたね、私の住む安来市では結構降っていた様ですね・・・もう薄明るかったから6時前くらいかな~。
そして昼間もずっと雨が降りました。
そして20度まで上がらない気温だったらしいですね~秋が深まって来たと言うのだろうか!?

そうそう昨日のYahooニュースに出ていましたが模型の老舗『河合商会』が倒産した様ですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121017-00010000-teikokudb-ind
今はNゲージの販売をしていた様ですがたまに古いバイクキットを再販してくれたりしていました。
古くからの模型ファンの方は良くご存知でしょう、少し前までこのメーカーのバイクキットをいくつか持っていましたが残念ですね。
まあこれからはどこのメーカーが倒れても不思議じゃないかもしれませんね。
「模型は買う物」ではなく自分で作るものという時代が来るかもしれません、そうなったら簡単に模型を楽しむ事すら出来なくなるかもしれません。
まあこれも世の中の流れと言う物でしょうか・・・寂しい事です。
今からでも各パーツを自作出来るレベルまでもって行く事が必要になるかもしれませんね。

そうもう一つ横道へ~
アクセス数が元に戻りました、一体なんだったんでしょう??
私には全くわかりませんがサイバー攻撃??にしてはまだ数が少な過ぎるかも・・・!?
これくらいの数字なら何となくいつもの数字なので納得出来ますね。


さて今日はいつもの時間に出勤して制作開始です。
本日はメッキ屋さんで無くなってしまったらしいドアハンドルを作り直します。
細かな物ですから少々無くなっても全く不思議じゃない・・・そんな事をクレーム付けてもどうしようも無いし無くならそうと思って無くならす人は居ないはずなので(笑)作った方が早いですね。
今回は洋白線0.8mmを使って削って曲げて・・・こんな場合はリューターのチャックを使うと簡単に部品を保持出来て楽ですよ。
細かな部品はどうやって保持するのかが問題ですね。
曲げ加工をしてからバフがけをしてクロームに近い輝きを与えてやればメッキと見分けは付きません。
実際に取り付ける場合には差し込み部分に金属製のリングを入れてから取り付けますとぐっと雰囲気が良くし上がります。


次は展示ベースの加工を致します。
使う物は某ショップ指定の木製ベースです。
穴開けもまた大切な仕事でして前側に某ショップのエッチング製のネームプレートが付きますので少し後ろ寄りに作品を取り付けます。
なかなか微妙な手加減が必要ですね。


そして大切なのがこの部品です
この部品は作品と展示ベースの間のスペーサーです、各作品にあわせてクリアランスを計り旋盤で一つずつ削って作ります、上の黒いのはポンチで打ち抜いたフェルトでして今回のハインケルの様にシャーシ裏が立体的に表現されている物にはこのフェルトを介して固定致しますとビスが緩み難くまた作品に傷も付き難いのです。


最終チェックで見つけてしまいました・・・取り付けるべき部品が付いていません。
それはリアのエンジンフードのキャッチで左右に一つずつ付いています、またそのエンジンフードの上側に外付けのヒンジが付いているのですがそれも忘れていますね。
まずはキャッチです。
0.8mmの洋白角線を使って削って作っています。
小さいので見え難いかもしれませんがよく目を凝らしてご覧下さい。


ボディに取り付けるとこんな感じですねよく見ると金具の中央部分に切り目を入れてあるのですがそれがボディの切り目に合う様に取り付けます。つまりボディも金具もここで切れていますよという表現なのです。


これこそどこに部品が有るのかわからないかもしれませんね。
ステンレスのスケールの上側にコ字型の部品が有りますね、これが部品です!
この部品はキャッチの部品で実車ではこの部品でロックする様になっているのです。


キャッチの部品とあわせると・・・この部品が付くだけで雰囲気が良いと思いませんか?


今度はヒンジです。
この車のヒンジは少し変わった形状をしています。
普通のヒンジは中央の折れ曲がる部分がなるべく目立たない様にデザインされますがこの車の部品は中央の折れ曲がる部分が少し盛り上げてありましてここで曲がりますよと主張している様な部品です。
こんな特徴のある部品は作るのも楽しいですね。
0.5mmの洋白線を潰して幅0.65mm厚さ0.25mmの板を作ります、それに0.5mm洋白線を90度の角度でハンダ付けしてカットします。
この膨らみがヒンジの中央の膨らみになる訳です。


細かな物ですがバフを掛けて磨きます。


ヒンジを取り付けますと・・・思わず笑みがこぼれそうになるのをぐっと我慢をして最終の部品の取り付けになりますね。





昨日の回答をしなければなりませんね~!

2012-10-16 19:37:36 | Heinkelキャビンクルーザー
昨日はご紹介が途中で終わった様な含みを持たせた様な感じで終わってしまいましたね。
本日はあのクイズ!?の回答からしてゆきましょう。
この画像をご覧頂ければどこに付いたのかご理解頂けるのでは無いでしょうか。


そう!三角窓のフレームだったんです。
このハインケルキャビンクルーザーのフロント以外のウインドは全てガラスでなくてアクリル製なんじゃないかと・・・この辺りは実車をお持ちのカオルさんに伺ってみたい所なんですね~。
と言うのもこの車のウインドはほとんど全てのウインドが3次曲面で出来ておりガラスでは作り難い形状をしているのです。
特にリアウインドは曲面が強くてまるで泡の様な形状をしています。
サイドのウインドも結構曲面が強い様に見えておりましてガラスで無いかもと思ったのです。
それに排気量も小さいので軽量化からもウインドはアクリルの方が良いのではと・・・もちろんフロントはワイパーが付いていますのでアクリルでは傷が付きやすく使えませんからフロントはガラスでしょうね。
まあ国によって車検制度が違いますのでアクリルでは車検を取れない場合も有りますから・・・ちなみに日本では年式で違いますがダイハツのミゼット(初代)ではフロントはガラスですがサイドウインドはアクリルですね。
ちなみにフィアット500アセットコルサではリアのサイドとリアウインドがアクリルとなります(笑)
フェアレディ432Rでは確かリアのウインドウとリアサイドもアクリルだった様な・・・ドアガラスは記憶が無いな~。

話しを元に戻しましょう。
ハインケルの窓がフロント以外アクリルではないかと言いましたがその形状からサイドの一番前の三角窓以外は開閉しない構造になっている様なんですね。
つまり窓がどこも開かないと言う事なんですね。
換気の為にはこの三角窓を開ける訳ですが今の車にはこの三角窓が無いのでこれを開けた姿はちょっと珍しいかも・・・と思ったら開けずにはいられなかった(笑)
だけどウインドだけでは開けた姿にはならないのでサッシを作ってみました。
今まで初めてかな~三角窓を開けた姿を作ったのは、結構ユーモラスで面白いと思うのだけど・・・。

でも作るのは結構大変で最初は閉めた姿を作る予定だったのでバキュームのウインドを削ってサッシに合わせます。
バキュームが小さいので削るのも結構大変なんだな~。


三角窓を作っていたら右のサイドウインドの形状が気にくわなくなって作り直ししています。
見たら手直しをしたくなって来ます、困った物です。

明日は休日だけど手直しとクリーニングそして展示ベースに留めて製作解説書を書ければ予定通り明後日には東京の某ショップに発送出来るかな~。

ブガティT57アトランティック!!

2012-10-16 19:14:47 | 只今制作の御相談中のキットたち
本日はまた新しいカテゴリーを増やしました。
一昨日は作品の制作受付に関する文章を書きましたがその他のカテゴリーに入れておりましたのでそれを独立したカテゴリー『作品制作のご依頼/ご相談について』というカテゴリーを作りまして文章を移しました。
コメント欄をご覧になった方も有るかもしれませんが早速レスポンス良くコメントを入れて頂いた方も有りまして嬉しい限りです。
まだメールに依るご連絡は頂いておりませんが高価な作品ですのでじっくりとご検討頂きたい物です。

また直接声を聞いてやろうとか顔を見てやろうという方の為にはブログタイトルの下の部分に電話番号や住所も載せておりますのであわせてご紹介しておきます

本日はその御相談中の物件に付いてお知らせするカテゴリーを作りました。
まあこのカテゴリーには全部載せる訳にはいきませんが載せて差し支えない部分のみアップさせて頂きます。
実は少し前にCMCのミニカーを買いました。
それがこの画像の1/18ブガティT57アトランティックなんですね。

ご覧頂ければわかりますが実に美しい車ですね~こんな車がアイドロンコレクションで出てくれたら最高なのに・・・と考えるのは私だけでしょうか?!


小さな方はウェスタンモデルの1/43の同モデルキットでしてこの度ご依頼を頂いた物です。
制作はかなり先になるかと思いますがこのキットベースでフルディテールの物をご希望です。
かなり困難な制作にはなりますが・・・
まずは実車を拝見する事は叶わない車でしょうからせめて模型なりでイメージをつかもうという感じです。
画像は結構有るのですがやはり立体の資料はイメージを膨らますにはピッタリな訳です。

尚この作品は友人の車屋さんのKさんからも制作に付いてのお話を伺った事が有りますのでKさんからもご希望が有るかもしれませんが・・・・もしそうなったら大変ですね。