Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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サフを塗りました

2022-08-06 21:13:09 | Ferrari F2007 ブラジルG.P.2007

本日の山陰は朝のうちは雲が多くてどよ〜んとした天気でしたが少しずつ回復しまして午後からは晴れていました。
外は結構暑くて大変みたいですが午後からは外に出ていませんから・・・私は大丈夫でした。

今日はまた朝5時起きでブルーベリーの収穫です。
このブルーベリーですが暑いときに収穫しなければなりませんから大変ですね〜。
それに収穫と言っても熟れた実だけを選別して収穫ですからね・・・大変なんですよ。
よくブルーベリーは目の為に良いと言いますが・・・収穫の時に目をよく動かすことになるので目の為に良いのではないかと・・・(笑)

午後からは本業を開始します。

まずは昨日の続きでS.バーネットさんの250GTOの修理です。
修理の見積もりは一応分解してトランクだけを取り外して塗り直す予定だったのですが、その部分だけがピカピカの平面になってしまっても違和感がありますね。
しかも分解と言ってもボディのカラーがこれだけ劣化していますと分解しただけでボディカラーが剥がれてしまう恐れもあります。
と言っても分解せずに塗り直すということになりますと必ずマスキングをしなければなりません。
が・・・マスキングテープを迂闊に貼りますと必ず剥げるでしょうし・・・難しいところなのです。

なのでトランクの蓋の部分に紙を挟んでマスキングをすることにしました。
こんな感じかな〜!?
ヒンジの部分は切り込みを入れてヒンジが通るようにしてあります。

もう少し周囲もマスキングをしましょう。
直接マスキングテープの粘着がボディに当たらない事が前提になりますね。

紙同士ならマスキングテープも貼れます。
ボディに当たらないように気をつけましょう。

この状態で塗料を盛った部分にペーパーを当てて均します。

 

そして調色した塗料を塗りました。
紙でマスキングされていますからボディは大丈夫です。
が・・・剥離した塗料の凹みがまだ見えますのでもう少し塗料を盛っておきます。
この凹みは結構段差がありますね・・・なかなか消えません。

気温が高いので結構早く乾燥します・・・これは幸いですね。
2度目のペーパーがけです。

そしてもう一度調色したボディカラーを塗りましょう。
最後にうっすらとクリアーを塗っておきます。
これで大丈夫かな!?
少し明るい赤に見えているのは光の具合です。

クリアーが少し薄いのでもう一度クリアーをかけて仕上げます。

トランクフードの右側半分はうっすらと塗料のヒビが見えています。
まあボディ全体ほどではありませんが・・・
なるべくそのまま仕上げたいのでここはひび割れを残しながら塗っています。
剥がれてしまった部分は塗料のヒビは見えません。
まあこれは仕方がないかもね・・・。

トランクの凹凸(元の塗料のひび割れ)の風合いを残しボディ全体はそのままで仕上げています。

このモデルカーは女性の方からの修理のご依頼でして、元は8年前に亡くなられたご主人のミニカーだったらしいです。なので修理はなるべくオリジナルを生かして修理ということにしました。
本当にきれいにするのなら分解して剥がして塗り直しますが・・・それではご主人との思い出まで塗り替えてしまいそうでトランクの剥げた部分だけの補修を承りました。
その風合いも磨いてピカピカにするのではなく他の部分と同じくらい凹凸にしてあります。
塗料もいつも使うウレタン塗料ではなく徐々に痩せてくるラッカーをあえて使っています。
トランクの部分の塗料がまた割れてくるかもしれませんが当時の実車はラッカーを使っていたはずですのでこれもまた実車通り・・・経年変化も楽しんでいただけたらよろしいかと思います。

さて最後のペーパーをかけました。
これでラストのラッカークリアーです。
よくみますと何度か塗っていますが元のひび割れはそのまま見えます。
塗料が剥離した跡はもうわかりません。

ラストのクリアーをかけた後はこんな感じになります。
多分明日あたりになるとまた塗料が痩せてひび割れらしきものが見えてくるはず・・・
それが狙いなのです。

これで修理完了ですね。
もう塗料も乾燥してペタペタすることもありませんので帰宅の準備をしてゆきます。

ドアやボンネットなどは輸送中に開くといけませんのでマスキングテープを貼りたいところですが・・・また剥げちゃいますから・・・
マスキングテープの粘着部分にビニールをカットしたものを貼ってから止めます。
こうすることで粘着は塗装面に当たらず剥がれてしまうこともありません。
トランクの部分はビニールが当たるといけないかもしれませんのでトランクロックのハンドルにビニールが乗せてあります。

これでお盆には間に合いましたね〜。
山陰ではお盆に胡瓜と茄子で馬と牛を作るのですがそれに乗って故人が帰ってくると言われています(笑)

フェラーリですから当然馬な訳でしてね・・・ご主人がこれに乗って帰ってこられればいいですね。

で・・・ここからは本業の中の本業です。
F2007のサフを塗りました。
塗装が始まりますと写真が少なくなりますが・・・でも塗装の時間はかかります。

なぜなら部品点数が多いので手間が半端ないのです(笑)

明日はサムライかな!?