Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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シリコン型の制作とキャスト

2018-04-05 21:46:58 | 40th Anniversary mini Pickup truck
本日の山陰は曇りで少し気温が低い感じですね
外に出ますと・・・昨日に比べますと確実に寒い!!
そんな寒さですが中庭の草を刈りました
途中で義父が来まして「タイヤを替えて〜!」と言いますのでタイヤの交換です
一応普段に日に時間が有る息子ですから・・・(笑)
親孝行はしておく物です

そんな事をしていたので中庭の草刈りは1/3程完了しただけですがお昼もご予約を沢山(全ての席がご予約で埋まってしまいました)頂いていましたので昼前には草刈りを終了して着替えてから厨房に・・・
お客様のご来店が時間差だったので出番は無かったですが、比較的ゆっくりと休んで午後からに備えられましたね。
明日も雨が降らなければ草刈りを続行します。

午後からはシリコン型の準備です
型枠を作ってからシリコンを流しました
下の画像はピンボケですが真空注型装置の中で真空状態の所です・・・泡が一杯でていますね〜。

真空注型装置から出してもしばらくはシリコンの表面が波だっていまして綺麗には見えません
しばらく置いておきますと表面の波立ちが無くなりまして綺麗な面になるはずです

・・・と、ここまでは昨日の夕方の事です
一晩このまま置いておきますと完全にシリコンが硬化しまして透明なシリコンゴムの塊になります
何と・・・綺麗になるはずだったシリコンの表面は泡だらけのまま固まっていました・・・何ででしょう!?
まあ部品の脇に気泡が無いので問題無く使えますけどね・・・
型枠を取り外しまして中の原型を取り外します
右の2つのホイールはまだ原型が入ったままですが・・・よく見えないかも知れませんね〜。

タイヤを作る樹脂は透明ですね
それを黒く染める為にカラーを混ぜます
このカラーですが必ず主剤の方に入れます
この順番を守らないと混合出来なくなってしまいますので注意が必要ですね
入れる量は主剤の3%までですが私は2%程混ぜています

主剤にカラーを混ぜてから調整剤を混ぜます
この調製剤は樹脂を固くしない物でして混ぜると硬化してもカチカチにはならずゴムの様に柔らかい樹脂になります。
そして硬化剤を混ぜてシリコン型に流します
深さは4〜5mm有れば十分ですね

上から流し込んでも肝心のタイヤの部分には黒い樹脂が流れ込んでいないのがわかりますね〜
このまま固まってしまうとタイヤにはなりません・・・まあ当たり前ですが・・・。

そして真空注型装置の中に入れて真空にしてやりますとこの様に表面に泡が沢山出てきます
この泡は樹脂を混ぜ合わせた時にかみ込んでしまったものが主になります
また硬化剤の中に入り込んでしまった水分なども蒸発しようという事で泡になって出てくる場合も有ります。

真空を解除する時にこの様にタイヤの部分にも綺麗に樹脂が流れます

少し前にRYUさんからご質問を頂いていますので樹脂をご覧頂きましょう
こんな樹脂を使っています
これが主剤ですね

そしてこちらが調整剤でしてこれを混ぜますと固くならないのです比率は40%〜50%程でしょうか。
当然ですが沢山混ぜますと柔らかくなりますし少ないと固くなります
どれくらいの固さにするかはご自分で試してみて下さい私は40%でやっています

そしてこれがタイヤを黒く染める為のカラーですね
これが手に付きますとなかなか綺麗になりません・・・なので手に付かない様に気をつけて下さいね
手袋をされるのも良い考えですよ。
この他に硬化剤も必要になります。
商品名は色々な物が有ると思いますので最寄りの樹脂業者の方に聞いてみられるのが良いかと思います。

シリコン型が完成致しましたのでホイールをキャストしてみました
まあキャストの画像は珍しくは無いので割愛しますが・・・樹脂が硬化したら脱型してシリコンの洗浄液の中に浸けて洗浄します

タイヤの樹脂の方は硬化するのに少し時間がかかります
普通のレジンの倍位でしょうか・・・
タイヤを脱型します・・・

こんな感じでタイヤが完成致しました
一度で7つのタイヤが完成しますね
如何でしょうか・・・タイヤ・・・。

トレッドパターンも綺麗に入っていますね

固さの方はこんな感じですよ

硬化が進みますと固くなりますがホイールに装着する時には少し暖めてやると柔らかくなりますから取付け易くなりますね。

明日はキャストとボディのペーパーがけを始めましょう