Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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最終組立てVer.5

2016-10-28 21:59:07 |  Stratos JeansChicago
本日は朝から冷たい雨が降っていました。
余りにも寒いのでCafeの方は薪ストーブを今シーズン初めて焚いてみました。
今年の3月終わり頃か4月初め以来だったので少々感を取り戻すのに時間がかかったのは歳のせいかな・・・!?
まあそれでも何とか着火して随分暖まりました・・・シーズン始めに焚きますと昨シーズンが終わって掃除の後にストーブを耐熱塗料で塗るのですがそれが焦げて少々臭いますね〜まあ樹脂系の焦げる匂いなので余り良い匂いとは言えないのでお客様がいらっしゃるまでは窓を開けて換気をしながらストーブを焚いていました。
そして本日はゆっくりと制作が出来るかな??と思っていたのですが
安来市文化協会の現代作家展の準備の為にJR安来駅の2Fに有りますギャラリーに行って来ました。
すぐ終わるだろうとタカを食っていたら午後2時頃までかかってしまいまして・・・制作時間が思っていた以上に減ってしまいました。
油断をしてはいけませんね〜

さてアトリエまで帰ったらすぐに制作を開始致します。
本日最初の作業は・・・ここに有るべき部品を作ります。
実車ではエンジンのフロント側のバンクとバルクヘッドの間に何やらタンクの様な物が見えるのですが・・・これは何??
一見オイルチャッチタンクの様でもありドライサンプエンジンならオイルタンクかもしれません・・・僕の予想ではこれはオイルキャッチタンクではないかと思うのです。
オイルタンクなら上側にオイルを入れる蓋がついていないといけないのですがこれが見えないのです。
しかし問題はそれだけでは有りません狭い場所に有りますからどうやって取付けるのかという問題も有りますね。
こんなに狭い場所なんですから・・・

部品はキットにはついていませんから自分で作らないといけません。
素材はメタルの板です。
これはシャーシを作る素材として自分でキャストした物です、適度な大きさに切って磨いています。
角は立てない様に微妙にペーパーで削っておきました。

ミッチャクロンを塗ってからサフを塗ってセミグロスブラックで塗装をします。
上部から斜めにパイプが出ています、これは左側の側面に回り込んでいますが、恐らくはこのオイルキャッチタンクのブリーザーパイプと思います。
後で塗裝をしたいのでこの時点では塗料が付かない様にマスキングをしておきます。

ホースの部分に何故マスキングをしておいたかと言いますとホースバンドを表現する為にアルミのパイプをこの部分に通したかったのです。
塗装をしますとこのアルミパイプが通らなくなってしまうのです。
細く切ったアルミパイプを通してから接着剤で止めて茶色の部分を塗っています。
何となくオイルで汚れ劣化した樹脂のパイプに見える様に少し濁ったクリーム色にしました。

取り付けはこんな位置に・・・バルクヘッドもフラットブラックですしこのタンクはセミグロスブラックですのでちょっと見え難いですよね。
キット通りに作るとここに隙間が空いてしまってどうも具合が良く無いのです。

次は0.4mmの真鍮線を1.6mmのキリに巻付けています。
これでリアサスペンションのスプリングを作ります。
本来ならハンダの方が巻きやすいのですが形状が崩れやすいのでここは真鍮線にしています。
1.6mmのキリにしているのは巻いてから手を離すと少し巻が戻りまして大きくなってしまうからです。
大きくなるぶんも見越して寸法を決めています。

リアサスペンションのストラットのスプリングの受けに当たる部分はスプリングを平らになる様に削っておきます。
実車ではこの形状に種類が有ります、ノーマル形状のスプリング受けの場合は下側の受けの方が斜めになっていますのでこの加工をされていない場合も有ります。
しかしラリーカーなどの競技車両は車高調整をする為にここの部分が平らなリングが付いている場合が多いのでこの場合はスプリングの方が真っすぐに削ってある場合が多いのです、今回は車高調が付いていますから削っておきました。

やっとスプリングが完成致しました。
と言ってもまだ真鍮色をしていますので塗装をしなければなりませんね〜。

スプリングの色はそれこそいろいろ有りまして、私が確認しているだけでもレッド、イエロー、ホワイト、ブルーなどが存在しています。恐らくはバネレートに応じて色分けされていてコースやコンディションに応じて組み替えてあるのでしょう。
モンテカルロ仕様が何色だったのか定かでは有りませんが・・・
ラリーの場合レース中の車体は汚れていまして色が全部泥色なんですよ(笑)
今回はこの写真の通りレッドにしてみました。

色が決まりましたらさっさと塗りました。
ウレタンサフを使いますと膜厚が出てしまいますのでミッチャクロン+ラッカーホワイト+ラッカーレッドで仕上げています。
膜厚は最低限ですね。

塗装の終わったスプリングをリアのサスペンションのストラットにセットしてみます・・・これで取り付けですか?
いやいやまだまだですよ。
そうそうスプリングの下側の受けの部分は実車ではアルミ製のリングである事が多いのでこの部分の塗装を剥がして磨いておきました。
赤いスプリングとその下の金属色のリングはなかなかメカニカルな感じですね。
この部分でそんな感じに見えるのはなかなか珍しい様な気がします。

そうそう、ここで忘れていましたがエンジンの前側に斜めの補強を入れておかなければなりませんでした。
この斜めの補強はノーマルの車には無いはずなのでラリーカーだけの補強なんですね。

昨日は0.5mmのハンダ線でメッシュホースを作りましたが、本日は0.3mmのハンダ線を使います。
このハンダ線を使ってブレーキのメッシュホースを作ります。
線が細くなっても同じ様に模様を写す事が出来ます。

実際に使う場合にはアルミパイプを使ったジョイントを入れておいてからキャリパーに取り付けます。

リアのサスペンションを車体に取り付けてみました。
またキャブレターの上のエアクリーナーもとり付けてみました・・・
半透明で何となくFRPで出来たエアクリーナーケースに見えませんか?