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沙門空海と世界遺産の旅(前篇)

2021年04月14日 | ぶらぶらする
和歌山の南端、
新宮町を目指す。
名古屋発17時半の快速みえで出発。
途中多気駅で30分の乗り継ぎ待ち。
ふるぼけたヤマザキ以外なにもねぇ・・・。
ここから鈍行で3時間。
最初の頃は通学の高校生がのっていたが
2両編成の車両は気がつけば完全貸切。
途中一風変った駅名も。

22時50分新宮着。
思えば遠くへきたもんだ。
当初日本には4つ
法隆寺・姫路城・屋久島・白神山地
しかなかった世界遺産は
今や猫も杓子も状態で
2021年現在なんと21にまで膨れ上がり
もはや何でもあり状態。
そのうちここ和歌山にあるものが
2004年に登録された
熊野古道こと紀伊山地の霊場と参詣道 。
さっそく新宮市中心部の
熊野速玉大社からお参り。
9時前のせいか
ひと気もまばら。
太い注連縄がかっこいい!
静かで朱の映える境内。
熊野川の河口に建っているとのことだが
そもそも熊野川という言葉に耳なじみがない。
それもそのはず以前は新宮川として教科書に記載されていたが
1998年を境に熊野川へ変更されたとのこと。
ややこしい。
ところ違えば祀る神も違うということで
こちらはデラックスにも
12柱もの神々が祀られております。
左が手力男神社、右が八咫烏神社。
関東では見られないご祭神で
大変珍しい。
速玉大社から車で10分。
神倉神社へ参拝。
速玉に遷宮するは太古の昔はこちらが本宮だったらしいが
ここはここでとんでもない立地。
鳥居をくぐり500段以上の石段を上りつめる。
画像では伝わりにくいが
相当な急坂
健脚者のペースで10分
中腹の鳥居へ到達。
汗ダクダク。
そしてこちらがご神体の
ゴトビキ岩。
眼下に広がる太平洋。
さえぎるもの一切なし。
振り向けばこぼれ落ちそうなご神体。
なんでこんな山頂にこんな岩が転がっていて
こんなことになっているのか。
『???』だらけだが
とにかく圧巻でかっこいい!
上りが急なら
下りはもっと急と相場が決まっている。
転ばずに安全運転で下ろう。
今度は車で30分ほど移動。
熊野古道を経て熊野那智大社へ参拝するために
大門坂駐車場へ。
さすがは平日。
ビローンと空いている。
JFAでおなじみ
ヤタガラスがお出迎え。
大門坂の標識を左に入り
水の流れを遡上すると

熊野古道入り口。
和歌山の観光地図を眺めて
高速道路網の充実ぷりに驚いたのもつかの間、
高速道と思った道のほとんどが
この熊野古道だったりする笑。
鳥居をくぐると熊野古道の始まり。
綺麗に整った石畳のゆるい坂を上る。
樹齢500年とも800年とも言われる杉が
石畳の両側を固める。

この時期は良いけど
少し前ならスギ花粉で地獄かも・・・。
坦々と石畳。
とにかく静か。
深々と石畳。
駐車場から歩くこと20分で
石畳がパタッと終わる。
古道自体は15分くらいかしら。
ここまでくれば到着したようなものだが
鳥居をくぐってからの
最後の階段が何気に一番しんどい笑。
熊野三山の2つめ
熊野那智大社。
下界の眺めが気持ちよい。
よく整備された神社で
ここでもやはりヤタガラス。

拝殿の脇から奥へ入ると
青岸渡寺という古いお寺の境内に入る。
どこまでが神社で
どこからがお寺なのか
さっぱりわからないくらい
自然でもあり
また不自然でもあるけど
すんなり寺と神社が並んでいてびっくりする。
古くは熊野三山全てが神仏習合だったようだが
今はこの那智のみにその名残を感じるとこができるとのこと。
そもそも三山て名前が仏教だったことに今更気付く。
ここから寺を下って那智の滝を目指す。
お、那智といえばこれを忘れてはいけない。
三重塔と那智の滝。
等の脇に滝が落ちる構図はあまりに有名だが
実際の滝は塔から15分ほど下った先にある。
塔から九十九折の車道を下る。
途中よくなれた鹿に遭遇。
奈良じゃなくても鹿はいる笑。
まだ遠い滝。
日本一の落差とのことだが
「瀑布です!」的な音は聞こえてこない。
ようやく鳥居へ到着。
那智の滝は「飛瀧神社」のご神体となっており
滝も立派な神社の一つ。
133mの落差は日本一らしいのだけれど
近くまでよれないこともあり
正直あまり迫力はない。。。

神社とはいえ鳥居のほかに
拝殿も本殿もなく
ぬぐえないとってつけた感・・・。
観光遺産となってしまった廃墟も多い。
熊野古道を通り大門駐車場へ到着。
丁度1時間半。
熊野古道入門にうってつけの
初心者ルート。

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