僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

縄文の屯へ(青森)

2023年09月07日 | ぶらぶらする

前夜祭は鎌蔵へ。
怪しげなカウンター店で
大将の人柄と漬け刺身が名物。
70過ぎでますます元気な大将は
空挺団出身者ということで
ミリタリーグッズが店内を埋め尽くし
店内のマスコットのらくろについた
空挺レンジャーき章は必見。

翌日は青森駅前の行列店おさないで

ひも刺身
大間産生うに刺身

けの汁にほたて貝みそ焼
を頂く。

ほたてのヒモは実に庶民的な一品で
酒のあてにはまず間違いないんじゃないかと。
鮮度落ちが如実に表れるヒモがうまいというのは
ホタテを鮮度よくさばいていることの証。
コリコリと永遠にモグモグしていられる。

けの汁は平たく言うと根菜の味噌汁。
これまたじつに庶民的。
やはり大間産ウニはうまし。
庶民的なホタテのヒモから
高級食材の大間産ウニ・まぐろまで
一堂にすることができるのがこの店の魅力か。
お皿がほたて貝ではなく貝の形のトレイなのは
少しだけ残念だけど
味は本物!
ほたてのだしをギュッ!と濃縮した
濃厚な味わいを楽しめる。
こちらでは冷凍を使わず全て活ほたてだという。
さすがの一言。
店の最深部に鎮座するねぶた。
安倍貞任かとおもったら阿部貞昌。
そしてやってきました、
縄文のムラこと三内丸山遺跡。

2023年現在日本最新の世界遺産のはずながら
例のマークもなく
あまり世界遺産推しではないようす。
広大な敷地は
発掘エリアと
復元展示エリア
発掘物展示エリアの
3つに分かれる。
まずは発掘エリアから。
遺跡というのは国の持ち物であることから
申請→許可→発掘の流れとなり
とにかく遅々として進まないのだとのこと。
これまでの発掘結果を見て
ここにこれがある可能性が高いと検討をつけて
申請をだし掘り返すのだそう。
復元エリアはとにかく広大。
家の復元はユニークで
いろいろな可能性を鑑みて
土・樹皮・茅の3パターンの屋根が用意されいる。
教科書でおなじみの高床式倉庫も
最近では弥生時代に限らず
縄文中期からもののされているそうで
縄文遺跡の三内丸山でも堂々と復元展示されている。
歴史研究で過去は変わり続ける。
複雑なところだ。
掘り返した後は
ドームで保護されて
北海道の牧場のよう。
こちらは出土した遺構に
柱をたてて復元した
大型堀立柱建物跡。
遺跡のシンボル的存在だが
基礎部分のみが発掘されたため
地上部分は完全に想像なのだとか。
これはこれで格好いいとおもうのだが
中途半端な復元ぶりに賛否両論なのだとか。
他の建築物基盤は復元せずに保存しており
柱を建てているのは中央のもののみ。
柱のみの復元とするか
建屋として復元するか
折衷案をとった結果
柱と床というどっちつかず建築となったようす。
これはこれで想像力が必要とされる。
しかし5000年も前の青森に
放り出されたら
ちょっと生き残れる気がしない・・・。
一番いい長屋をあてがわれたとしても。
遺跡のマスコットさんまる君。
女子トイレの案内も土偶。
男子トイレの案内も土偶。
外の施設に売店がないのはちょと寂しい。
しかし広い。
42ヘクタールとか東京ドーム9個分とか言われても
パッとわからない。
こに広さで500人ほどがくらしていたとのこと。
貝塚の地下の様子は面白い。
関西のおばちゃま方がいなければ
もっと満喫できただろう。
前述の通り3パターンの屋根が用意されており
ホビットハウスのような土葺き
インディアンテントのような形状の樹皮葺き
弥生人を連想させるおなじみの茅葺き。
とにかく広い。
雪が降ったらどうなるんだろう・・・。
広すぎる復元エリアを満喫した後は
室内の出土品エリアへ移動。
縄文人の暮らしや
日本に点在する遺跡の様子が
よくわかるようになっている。
東北に縄文遺跡が集中する理由は
寒かったり中央から遠かったりで
人と物の出入りが緩やかだったからなんだろうな。
本物の土器をうめこんだオブジェ
ビッグウォール。
板チョコかと思った。


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