僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

雪を求めて大山へ!(丹沢)

2024年02月24日 | ぶらぶらする
本日のルートは
蓑毛バス停【310m】→大山【1252m】
→大山三峰山【935m】→辺室山【644m】
→土山峠【300m】
の蓑毛を起点に大山をぶち抜いて北上する
雪中行軍ロングルート。
雪を求めて小田急秦野駅から
バスに揺られて6時40分蓑毛着。
バスの中は登山客4組のみ。
ヤビツ峠行きは凍結のため欠航とのこと。
こんなところにも国定公園。
雲一つない雪山に向かって北上。
君は誰やねん。
丹沢名物
遭難ポイントマーク。
30分も歩くと頭上に霧氷がびっしり。
かっこいい!
7時半
百回登山記念碑
ここまではゆったりとしたアプローチロード。
記念碑から左の上れば大山山頂だが
右の下社を目指すと蓑毛越という峠に至る。
ここからはしっかり登山道
雪も徐々に増えてくるが
ついつい頭上の霧氷に見とれて
足が止まってしまう。
7時50分
お地蔵様群。
霧氷のなんと幻想的なことか。
携帯のメモリーが
アッという言う間に同じような画像で
満たされてしまう。
もう一つの丹沢名物、木道。
ここにもあるのね。
動物の足跡を発見。
タヌキかしら。
いよいよ道は雪まみれ。
抜けるような青空で
最高のコンディション。
道も完全に白くなったところで
8時
「ここから山頂まで28丁目ですよ~」の碑。
この二十八丁目碑からがいよいよ大山ってことで
江戸時代は女人近世だったようだ。
右へ折れるとケーブルカーも通る
大山下社阿夫利神社。
さぁいよいよ大山旧参道だ。
ゆったりと直登に近い道を
ズンズン上る。
8時20分
十六丁目追分の碑。
8時半
十九丁目の碑。
ん?
ナンバーは増えていくのか???
富士見台からようやく顔を出す富士山。
ようやく道は一面雪となる。
二十何丁目の碑かわからん・・・。
まだまだ上る。
お手軽に雪を楽しめて素晴らしい。
8時50分
山頂まで300m
何もかもが白すぎて
以上にテンションがあがる。
同じような景色が続くといえばそれまでだが
どこまで歩いても
同じ雪景色が続くというのは
それは天国ではないかね?
山頂直下の
鹿よけグレイチングゾーン。
雪ではこうなるのね。
いよいよ大山
一つ目の鳥居。
一昨年歩いた時は
雪でズルズルで
急な坂道が
もっと滑ったような気が・・・。
新雪だと滑らなくなることにびっくり。
山頂の鳥居!
9時阿夫利神社本社。
東方面は曇り空。
雪だとこうなるのね。
9時大山山頂!
山頂はマイナス5度。
丹沢越しの富士山。
せっかくなので
白銀の大山山頂を反時計回りに歩く。
なお周囲の登山者も含めて
チェーンスパイクや
軽アイゼンをつけている人はおらず
新雪は滑らないんだなぁと実感。
5分後
下の鳥居まで戻される
逆ワープでびっくり。
もう一度山頂へやり直し登山。
ベンチもテーブルも雪まみれ。
9時20分下山開始。
そっかー
東側は空も真っ白かぁ。
振り返ると大山山頂も雲に覆われる。
ついに視界から青空が消えて
白と黒のみが広がる
水墨画のような世界。
ゲイタ―を装着して
色の消えた世界をズルズル下るが
雪道の下りはめちゃくちゃラクチン!
石も階段もない!
段差も木道もない!!
ただただ雪をけりながら
ふかふかの新雪の上をズルズル下るだけ!!!
いやーこれは楽だし
楽しいわ。
左手に目指す大山三峰山が顔をだす。
数名の登山客とすれ違うが
どこまでもふかふかの新雪。
眼下の厚木市街。
両側の切れた隘路も
雪のコーティングが加わればこんな感じ。
凍結していないので
とにかく歩きやすい。
この辺りはなぜかふみ跡が
なくついに前人未踏の雪道へ!
みんなどこを歩いているのだろう・・・。
10時30分唐沢峠。
よく見ると真ん中にちっちゃく
「↑三峰」
と油性ペンで書いてある笑。
唐沢峠~三峰は破線ルートで
ついにふみ跡のない雪へ足を踏み出す。
静寂の白い世界も素晴らしいが
雪の量もまた格別。
葉に積もった雪も
そのまま凍っている。
何の足跡だろう。
雪道のいいところは
ふみ跡が明瞭なので
迷ったら自分の足跡をトレースして
完全に戻れること!
なので自信をもって進むことができる。
東側の厚木方面はやはり曇り空。
まだまだ雪深い。
軽いピークを越えると
道はなだらかな下りに変わる
破線とはいえテープはしっかりしているので
基本的に迷うことはなさそう。
11時15分
不動尻からの一般ルートと合流。
久々のふみ跡をたどりながら
本日のアドベンチャールートが終わってしまったことに
寂寥感がこみ上げる。
三峰への登りは思いのほかがっちりとした登りで
凍結した鎖をけっこう頼ってしまう。
両側の切れた細い道も多い。
霧氷越しの市街地を眺めて休みながら
細い道を越えて
階段を上ると
12時
本日の中間地点
三峰山【935m】登頂
山頂にはベンチがあるが
雪にとられているので
たったまま昼食休憩。
他に2組の登山者がいてどちらも
不動尻からのピストンとのこと。
正面に次の目的地
辺室山をとらえながら下山開始
この辺り細かい階段が続く。
めちゃくちゃ長い。
おっとここでも丹沢名物
ヒル除けベンチ。
やはり丹沢を歩くには
冬が一番だなー。
静かな一人旅が続く。
三峰から北はふみ跡はあるものの
まったく人は会わず。
時折危険を示す看板に出くわすが
どこが崩落しているのだろうと
ドキドキしながらソロリソロリと歩いているうちに
危険地帯が過ぎてしまっている定番ムーブ。
丹沢東端の仏果山エリア。
ようやく白と黒以外の
色が戻ってきた。
午後に入って
霧氷が溶けて
緑の葉が戻ってくると同時に
溶けた霧氷が
雫となって
終始バサバサと頭上から降ってくる。
もうびっしょびしょ。
13時20分
辺室・三峰・煤ケ谷の三叉路。
まったく人の気配がない。
四季を通じていつでも美しいブナ林。
霧氷の溶けた杉の葉。
最後の急坂を下り
ストンと下りると物見峠【630】
峠ということでもっとよい眺望を期待したが
厚木市街を僅かに見下ろす程度。
厚木方面の煤ケ谷から物見峠を越えて
一の沢峠を抜けると塩水橋に出て
丹沢山の東側アプローチにつながるらしい。
くっそ長いけどな笑。
雪を削って誰かが休んだ跡地。
せっかくなので雪だるまを献上。
この陽気では明日までもたないかなー。
さてラストピーク辺室山を目指す。
峠からの巻道に気づかず
破線ルートのつもり直登しようとして盛大に滑り
第一歩をでだしから誤る。
そうかここはもう一般道だから
こんな道を上る必要なないのかと
妙にしみじみする。
頭上からふってくる霧氷の塊。

いよいよ影も長くなってきた。
辺室山は意外にも近く
峠から45分後
14時30分辺室山【644m】
眺望はないものの
だだっ広い山頂で
なかなか気持ちいい。
空が見えるとなお気持ちいい。
標高500mより下になると
ようやく雪の消えた道が広がる。
なんなら花も咲き始める。
サルノコシカケ!
なぜかテンションが上がる。
名前がいいもの、
サルノコシカケ。
雪山は完全に里山に変わり
滑らないようにきをつけなら
ネイキッド土山を下ると
車の音が近づき伊勢原津久井線を目視。
15時40分
土山峠へ下山。
まさに土山と呼ぶにふさわしいこの外観。
バス停から東へ向かうと
仏果山へのルートとしても使える。
1時間に1本のバスが来るまで20分。
だれもおりて来やしねえ。
なおこの峠は
人造湖宮ケ瀬湖の東端でもある。
お楽しみの下山後のカロリー補給は
本厚木駅の二代目梅家。

ラーメン並と半ライスを頂く。
ネットによると
今はなく六角家の系譜とのこと。
薄めの味付けと
味のしない鶏脂がたっぷり。
味濃いめにした方がいい店なのかも。
スープにひたした海苔で
ご飯をくるんで頂く
お気に入りの食べ方でも
あまり相乗効果が発動しなかった。


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