僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

狂犬の眼(柚月裕子)

2022年05月09日 | よむ

なにこれ大傑作じゃない!
読み物としては
孤狼の血よりおもしろい!
前作にない「かっこいいヤクザ」
を描きすぎるのはちょっとファンタジーだけれども
秀逸なのは前回同様に
プロローグの使い方。
プロローグの意味がわかった瞬間に
なんなんもうっ!
てなるやん。
でもう一度読み返しちまう。
この伏線のうまさが前菜にして
至上の主菜。
前作と異なり時代は平成に入っており
昭和の香りは控えめ。
この辺りが続編の映画化に際し
オリジナル脚本を用いた所以か。