「トー角」が思わぬ注目を浴びていまして、22~24日まで over 400 の閲覧を頂き、最終章のつもりだった ~お詫びと訂正と更なる考察~ にも nori さんや teru さん 、ラッコネンさんからコメントを頂きました。
皆様、本当にありがとうございます。
さて、今回のモデルをそのまま組み立てると「トーアウト」になることは事実なのですが、これがこのモデルの設計者の意図なのかどうかはやはり「謎」ですxxx。
そんな中、ラッコネンさんから頂いた「前に川井ちゃんがトーインのセッティング゛云々」について、実は「この事は様々な見解がネット上にある」の中の一つだったことから、改めてフォローしたいと思います。
この「川井ちゃん」については「川井 一仁(かわい かずひと)」でググッて頂くとして、Yahoo!知恵袋に「F1についての質問。タイヤのトー角ってなんですか?」と言う質問が寄せられ、そのベストアンサーに選ばれた回答に以下の文章があります。
*****************************************************************
〈トー・アウト〉
左右のフロントタイヤを上から見たとき、進行方向に向かってわずかに逆ハの字気味にセッティングされている状態。アンダー・ステアを消す働きがある。
よっぽど特殊な状況でもない限り、レーシングカーにこのセッティングはされない。
〈トー・イン〉
左右のフロントタイヤを上から見たとき、進行方向に向かってわずかにハの字になるようセッティングされている状態。直進性や安定性が向上する。
基本中の基本のセッティング。
チームはまず、この調整にもっとも気をつかう。
しかし度が過ぎるとアンダー・ステアを招く。
(川井チャンのF単より)
*****************************************************************
ここではっきり「トーイン」と言い切っています。
で、出典としている(川井チャンのF単より)ですが、
これは山海堂発行の“川井チャンの「F単」”のことで、
F1で使われる単語(用語)の辞書みたいな本のようです。
私自身この本を確認していないのですが初版の発行年は1999年、
この前年(1998年)のF1はワールドチャンピオンがミカ・ハッキネン、コンストラクターズチャンピオンがマクラーレン・メルセデスで、今回のMP4/4は1988年のマシンなので丁度10年前となります。
ちなみに10年後となる2009年はワールドチャンピオンがジェンソン・バトン、コンストラクターズチャンピオンがブラウン・メルセデスなので、なんとシューマッハ&フェラーリの黄金期がすっぽり収まってしまい、それが何を意味するかと言うと、マシンの性能が飛躍的に進歩した10年間だったのです。
これらのことを考え合わせると、「MP4/4のセッティングはトーイン」…だったのかな?