konaki。

年寄りの好き勝手。

「トー角」を考える。 ~迷宮入り~

2013-04-26 01:48:52 | DeAGOSTINI McLaren HONDA MP4/4

「トー角」が思わぬ注目を浴びていまして、22~24日まで over 400 の閲覧を頂き、最終章のつもりだった ~お詫びと訂正と更なる考察~ にも nori さんや teru さん 、ラッコネンさんからコメントを頂きました。
皆様、本当にありがとうございます。

さて、今回のモデルをそのまま組み立てると「トーアウト」になることは事実なのですが、これがこのモデルの設計者の意図なのかどうかはやはり「謎」ですxxx。

そんな中、ラッコネンさんから頂いた「前に川井ちゃんがトーインのセッティング゛云々」について、実は「この事は様々な見解がネット上にある」の中の一つだったことから、改めてフォローしたいと思います。

この「川井ちゃん」については「川井 一仁(かわい かずひと)」でググッて頂くとして、Yahoo!知恵袋に「F1についての質問。タイヤのトー角ってなんですか?」と言う質問が寄せられ、そのベストアンサーに選ばれた回答に以下の文章があります。

*****************************************************************
〈トー・アウト〉
左右のフロントタイヤを上から見たとき、進行方向に向かってわずかに逆ハの字気味にセッティングされている状態。アンダー・ステアを消す働きがある。
よっぽど特殊な状況でもない限り、レーシングカーにこのセッティングはされない。

〈トー・イン〉
左右のフロントタイヤを上から見たとき、進行方向に向かってわずかにハの字になるようセッティングされている状態。直進性や安定性が向上する。
基本中の基本のセッティング。
チームはまず、この調整にもっとも気をつかう。
しかし度が過ぎるとアンダー・ステアを招く。

(川井チャンのF単より)
*****************************************************************

ここではっきり「トーイン」と言い切っています。
で、出典としている(川井チャンのF単より)ですが、
これは山海堂発行の“川井チャンの「F単」”のことで、
F1で使われる単語(用語)の辞書みたいな本のようです。

私自身この本を確認していないのですが初版の発行年は1999年、
この前年(1998年)のF1はワールドチャンピオンがミカ・ハッキネン、コンストラクターズチャンピオンがマクラーレン・メルセデスで、今回のMP4/4は1988年のマシンなので丁度10年前となります。

ちなみに10年後となる2009年はワールドチャンピオンがジェンソン・バトン、コンストラクターズチャンピオンがブラウン・メルセデスなので、なんとシューマッハ&フェラーリの黄金期がすっぽり収まってしまい、それが何を意味するかと言うと、マシンの性能が飛躍的に進歩した10年間だったのです。

これらのことを考え合わせると、「MP4/4のセッティングはトーイン」…だったのかな?

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「トー角」を考える。 ~お詫びと訂正と更なる考察~

2013-04-24 19:46:41 | DeAGOSTINI McLaren HONDA MP4/4

今回の「トー角」について  しげぞう さん からコメントを頂いたこともあり、
更にいろいろ調べてみたところ、実車において「トーイン=正解」ではない事が判りました。
まずはこの事についてお詫び致します。

そして訂正です(実車については後述します)が、
モデルとして考えると teru さんから頂いたコメントのように
「模型的見栄えではトー角0でいいのかな?」だと思います。

ただレース車両、特にF1マシンはタイヤがむき出しなので、
フロントタイヤはトーインが、
リアタイヤにはネガティブキャンバー(後述します)が付いていると、
それっぽく見えるような気がします。
(あくまで主観です)

さて、いよいよ「更なる考察」ですが、
ここからは「実車の構造」になるので、
興味のない方は ****** の間を読み飛ばしてください。

****************************************************
実車の場合、タイヤ(ホイール)を取り付けるための基準がいくつかあり、
総称して「ホイール・アライメント」と呼ぶそうです。

まずは今回の「トー角」。
車体を上から見た時、進行方向に「ハの字」に取り付けるのが「トーイン」、
「逆ハの字」が「トーアウト」、平行だと「トー角 0 」です。

次が「キャンバー角」で車体を正面から見た時、
垂直線よりタイヤを「逆ハの字」に取り付ける時の角度が「キャンバー角」で、
「ハの字」に取り付けるとマイナスの角度になるので「ネガティブキャンバー」と呼びます。

そして「キャスター角」は、
ホイルを取り付けている(アクスル)シャフトを保持する部分の角度を指していて、
オートバイの前輪を保持している部分(フロントフォーク)が斜めになっているのと同じです。

最後が「キングピン傾斜角」で、
オートバイの前輪が左右にあるとした時、
そのフロントフォークが内側に傾斜しているのと同じ意味の角度です。

これらのホイール・アライメントは相関関係の中で走行性能に大きく影響を及ぼします。
そのため「正解」という数値は無く、
レース車両などは「セッティング」として調整の範囲にあるものもあります。

まさにMP4/4の「トー角」は「トラックロッド」の(両端の銀色の部分)で
長さをを調整することで現場対応出来ます。
****************************************************

最後に「実際のセッティングはどうだったのか?」
この事は様々な見解がネット上にあるので断言が出来ませんが、
私はR/Cカーの基本セッティングや乗用車の基本設計から「トーイン」を主張してしまいました。
その事が今回の「お詫びと訂正」の主旨です。

今後は思い込みによる掲載には十分注意していきますので、
よろしくお願い致します。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「トー角」を考える。

2013-04-23 23:21:29 | DeAGOSTINI McLaren HONDA MP4/4

と言うことで第31号を組み立てながら考えてみました。

と言うかまずは観察したところ、トラックロッドリンクブラケットをアップライトに取り付けると…
Rimg2385
なにかピッタリしていません。

Rimg2386
そう、アップライトの側に微妙な角度があって、ピッタリ取り付けられないのです。

試しにブラケットを取り付けた状態で罫書(けが)いて見ます。
Rimg2389

やっぱり角度が付いています。(光って見えるところです)
Rimg2391

そうと判れば削っちゃいます。
Rimg2392

これでピッタリ!取り付けられました。
Rimg2393

そしてアップライトをサスアームに取り付けるのですが、
先の「左側」で作業したようにサスアームジョイントをサスアームに接着してしまうと後々面倒(?)な感じなので、組み立てガイドの指示通りに組み立てます。
Rimg2397
(なんとなく負けた気がするのは気のせいですよね)
Rimg2398

さぁ、期待したその結果なのですが…
Rimg2400
うーん、微妙です。

多分モデルとしてはトー角プラスマイナス「0」の設計だと思うので、これで達成されたのかと思います。
でもね、でもね、このことを気にしてしまったが故に「トーイン」でないと気がすまないです!

と言うことで nori さんが実施された“ブラケット自体の加工”ももちろんありなのですが、元来天邪鬼な私はブラケットの取り付け角度自体をいじることにしました。
Rimg2402
つまり、この部分に角度を付けることで、実質「トラックロッドが短くなった」事になるはずだと。

「大雑把な観測に無謀な行動」が身上、早速削っちゃいます。
Rimg2403
ヤスリ掛けの範囲ではないので、カッターでスパッと!
樹脂のパーツってこういうとき良いです。

実際すごい角度が付いてしまいましたが、この部分、タイヤ(ホイール)を装着すると見えなくなる部分でもあるので、気兼ね無しです。
Rimg2404

そして装着!
Rimg2405
おぉ!トーイン、付いてます!
(今回は1mmも角度をつけてしまいましたが、0.5mmでもいいかも?)

で、もちろん左右均等に加工したい訳で、例の「サスアームジョイントをサスアームに接着」してしまった事が災いするかと思いきや、こんな感じで分解すれば大丈ブィ V!
Rimg2406

めでたく左側にもトーインが付きました!
Rimg2407

写真だとパース(遠近のズレ)が出るので判り辛いですが、カッティングマットの方眼と比べると「トーイン」が判りやすいかと。。。
Rimg2408

今回のトー角、ブラケットの取り付け状態から見ても「?」が出てくるのですが、ホントにわずかなことなので「組み立て誤差」言われると…。

もちろん納得なんてしないのですが、今回のことは「大目に見てやろう!」なんてね。。。

さぁ、これでフロント回りは終わりです。
次号からはリアの足回りになります!
(って、既に本日第33号が発売日、追いつかなくては!)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第31号 レポします!

2013-04-23 12:09:04 | DeAGOSTINI McLaren HONDA MP4/4

さぁ、トー角問題が頭角を現してきました?
(オヤジギャグですxxx)

31号で右側のアップライトをサスアームに取り付けますので、
その時にこの「トー角」を考えることにしました。

で、試行錯誤の結果、何とか「クリア!」したかなと。。。
その方法はこの後、特集記事としてアップしますので、
第31号のレポは「パーツ紹介」と完成品(トー角調整済み)なります。

ちなみにですが、
この第31号から新潟版と全国版が一緒になりましたので、
タイトルも「第○○号」としていきます。

ではでは、まずはパーツ紹介です。
Rimg2384
フロントサスアーム(右上)、
プルロッド、
トラックロッドマウントブラケット(右)
プルロッドマウントブラケット(右)
ボールシャフト
ビスM、P、R、S。

これはまんま第28号の(左)と対称です。

で、いろいろあって完成です。
Rimg2409
微妙ですが「トーイン」してます。

Rimg2410
あくまで模型なのでトー角「0」で全然OKなのですが、
「トーアウト」だけはどうしても納得できずxxx。

と言うことで工作記事はこの後すぐ…と思ったら、
急な仕事ですxxx。
ごめんなさい、もう少々お待ちください。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

全国版30号 レポします!

2013-04-21 22:37:44 | DeAGOSTINI McLaren HONDA MP4/4

「トー角」という悪夢にさいなまれ、製作自体が止まってしまいましたxxx。
でも自分はまだ左側だけだし、30号は右側のアップライトは取り付けないので、
モチベーションを持ち直してGO!します。。。

では、今号のパーツです。
Rimg2358
トラックロッド、フロントサスアームブラケット、フロントサスアーム(右下)、
ホースA、ワイヤーA、
ビスG、ビスP、ビスQ。

右の足回りを組んで行くので左側と同様なのですが、
注目は「ホースA」「ワイヤーA」です。
所謂「ワイヤリング」で、実車のホースやケーブル類を再現します。
これが出来るのも1/8というビッグスケールだからこそ!です。

さて、最初の組み立てはコクピットをモノコックに接着します。
Rimg2359
今まではボトムプレートにビス止めされていたコクピットですが、
これをモノコックに接着。何でだろうと見つめてみたら、
右のサスアームの取り付けポストがコクピットにあるのですね。

さて、組み立てガイドではプラモデル用接着剤を使用していますが、
接着面が広範囲にわたり、
かつ面積は(コクピットの後部を除いて)大きくないとなると、
塗っているそばから乾いてしまい、充分な接着が出来ない気がします。

と言うことで登場するのがこれ。
Rimg2360
ゼリー状の瞬間接着剤です。
これならすぐに乾くことは無く、また圧着さえちゃんとすれば接着できる訳です。

そして、もう一つの新兵器です。
Gt57_700
「接着剤用塗布棒」です。
これで「少量」を「均一に塗布」します。
材質がポリエチレンなので、
基本的に(プライマーとかを使わなければ)接着剤は固着しないので、
乾いてから「剥がし取る」ことが出来ます。

ちなみにこのセットには「トレー」が付いているので、
まずはそこに「接着剤」を適量出しておきます。
Rimg2364


さて、 適当な「棒」を選んで接着面に少量&均一塗布します。
Rimg2361
(ちなみに撮影の時には接着剤を付けていない事をご了承ください)

で、面積が広い部分は他の接着剤に付いている「ヘラ」を流用します。
Rimg2362

続いてお約束の「圧着」です。
Rimg2365
接着面全体を均一に押さえるようにして1分間程度動かしません!

で、次の作業はモノコックにブラケットをビス止めしますが、
左側同様、フロントエンドプレートがある箇所は、
あらかじめビスだけを締めてガイドを作っておきます。
Rimg2366

前後ともブラケットをビスで取り付けます。
Rimg2367

続いてサスアーム(右下)をビス止めして、
ボトムプレートをはめるのですが…
Rimg2368
後ろ側から合わせたら前がちょっとだけ合いませんxxx。

こんな時は、合わせ目のカドを落とします。
Rimg2369
コクピット側です。

Rimg2370
ボトムプレート側です。

で、無事にはまったのでビス止めです。
Rimg2372

さて、いよいよ(?)メインイベント!
ホースとワイヤーを指定の寸法にカットします。
が、ワイヤーが思うように真っ直ぐではない時。
Rimg2373

木片などでゴロゴロすると…
Rimg2374

ほらこの通り。。。
Rimg2375
(小ネタでした)

さて、次にホースの端を接続するために広げます。
Rimg2376
つまようじを差し込んで「5分間」!?
いえいえ、本当にその位差し込んでおかないと「クセ」が付かないんです。

つまようじを外す時も「ピンセット」を使ってください。
Rimg2377
ホースを引っ張ってしまうと、せっかく付いた「クセ」が戻ってしまいます。

で、ホースが外れたら「クセ」が付いているうちに…
Rimg2380 
(みるみる元に戻ってしまいます)

取り付け部分に差し込みます。
Rimg2381

その後形を整える時は、曲げる根元にピンセットを当てます。
Rimg2382

パイピング完了!
Rimg2383

さて、いよいよ31号では「トー角」問題を考えなくてはなりませんxxx。
ではまた!






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする