相互リンクさせて頂いている nori さんが、31号まで組み立てたところ「ステアリングラックとブラケットとの隙間は無いのにトーアウト発生!」とのレポートを紹介されていて、すごぉくその事が気になるのですが、その前にもう一つ気になって仕方のないことがあります。
それは…「蛇角」です。
右に切ると
で、左に切ると
ね、ステアリングラックの縮んでいる時の長さが違うんです。
コレは何を意味するかと言うと、より縮んでいる方が蛇角が大きい、つまり「タイヤがより曲がる」のです。
もちろん実車では左右同じです。
「模型なんだからいいじゃん」 …確かに。
それでもやっぱり「気になります!」
ちなみにこの隙間、右に切った時(左側の隙間)が約1.35mm、左に切った時(右側の隙間)が約1.88mm、その差約0.53mm。
でも、このモデルは1/8スケールなので実車換算約4.24mm!
さて、ではなぜ左右に差があるのか…
内側のギアを見てみます。まずは右に切ると
左に切ると
ステアリングラックギアが当たってますねxxx。
なら、当たっているギアを一山、カットしてみては?
この一山は、右に切った時にピニオンのセンターより右側に残っているので、カットしてもステアリング操作には問題ない!! …はず! …多分。 …恐らく …きっとxxx
そして、この部分はもう分解できない(ギアを取り出せない)
ということで「人柱計画」を実行します。
カッターで一山切り取ります!(乱暴だぁ)
そして再び左に気って見ると
あれ?ギアは当たっていないのにこれ以上切れないxxx。
左右に切ることは出来るのでステアリング操作には問題ありませんが、蛇角は変わりませんxxx。
ここでやっと、まだ組んでいないパーツがあることを思い出しました。
あら、ガイドが形状に合わせてあったのねxxx。
はい、組み立ててからでは遅いのです。
ということで、現在組み立てている「ほとんど素組バージョン」ではあきらめることにしましたが、加工するなら27号の組立作業なので、その関連記事としてアップします。
失礼致しました!
ではでは、全国版29号行きます!
「フロントのタイヤとホイール」…です。
(確認のための取り付けが作業なので、その状態です)
メインイベントは「左のフロントサスアームを組み立てる」です!
始めに、久しぶりに登場する左のアップライトにボールシャフトを取り付けますが、まずピンセットで位置を合わせます。
位置合わせのためビスSを挿入しますが、ここで私はビスを締めます。
と言うのも、やはりネジ穴にはビス山がないので、この後のビス止めをやりやすくするためです。
で、今度はトラックロッドマウントブラケット(左)を差し込んで本締めです。
この後の作業は組み立てガイドとは違った進行を試みました。
が、その前に便利グッズを二つ紹介します。
一つ目は「マグキャッチ」です。
ドライバーに着磁(磁石にすること)して、ビスがくっつくようにするためのものです。
「マグキャッチ」にドライバーを差し込んで、抜きます。
コレだけでドライバーにビスがくっつき、締める時に便利です。
う、ピンボケxxx。
磁力が落ちてきたらまた「マグキャッチ」。
で、脱磁(磁力を取ること)も出来ます。
もう一つが「ビスってコロコロ転がって困る!」を解決します。
このお皿にビスがくっついています。
仕掛けは、裏に磁石が付いているんです。
このお陰でコロコロ転がらないし、いろいろの種類があっても仕分けできます。
ただ、問題点は二つ?
その1 金属製のピンセットはそれ自体が引っ付くので使いづらい。
↓
解決策 写真に写っているピンセットはセラミック製です。
その2 近くにある金属のものがこのお皿の裏に引っ付きます。
↓
解決策 机や床に落ちたビスを探す時便利だし、ビスが無い!と思ったら、まず皿の下を見ると、たいてい引っ付いています。。。
さぁ、では作業を始めます。
まず、サスアームジョイント(左前)の裏側を整えます。
フロントサスアーム(左上)に瞬間接着剤を少量塗布します。
フロントブレーキ(左)の向きを確認してサスアームに引っ掛けて、サスアームジョイントを合わせて1分間圧着します。
サスアームジョイントに瞬間接着剤を少量塗布します。
プルロッドマウントブラケット(左)の向きを確認しながら合わせて1分間圧着。
ブラケットを押さえながら裏返してビスRで固定します。
最後に動きを確認して完了です。
次にモノコックにフロントサスアームブラケットをビス止めするのですが、前方のビス穴に注目します。
ここは、モノコックのビス穴の上にモノコックフロントエンドプレートの端がU字になって来ているので、うかつにビス止めしようとすると、斜めに持っていかれます。
特にブラケットと一緒に締めようとするとその状況が判らず、非常に締めにくいです。(体験談)
なのでブラケットを挟まないで、ビスGだけをあらかじめ締めて、道筋を作っておきます。
これですっきり、ブラケットが取り付けられました。
続いてサスアーム(上)やトラックロッドを取り付けます。
今度はプルロッドを取り付けるのですが、私の場合は「知恵の輪」みたいにスルっとはめることが出来て、ショックスタビユニットを押す必要はありませんでした。
そしてサスアーム(下)も取り付けます。
この時の注意点は、フロントブレーキの下をビスQで締めますが、ここはフロントタイヤの可動部になるので、スムーズに動くくらいまで緩める必要があります。
組み立てガイドには「1回転ほど」とありますが、あくまで自分で確認しましょう。
さぁ、左の足回りが完成です!
ちなみに正面から見ると、足回りがボディに対して随分上なんだなぁという印象です。
(と言うことは、いかに車高(最低地上高)が低いかと言うことですね。。。)
さぁ、次は全国版30号! まできました。
今度は「右のフロントサスアームを組み立てる①」です。
ん?①? そうかぁ、左の時もパーツの提供は28と29号の2号でしたね。
と、その前に訂正とお詫びです。
「全国版27号 レポします!」の中で
ピニオンギアやラックギアに可動部ということで
「シリコンオイル」を使用しましたが、
その後、オイルの染み出しを確認しました。
と言っても拭き取れば問題ないですし、
そのうちそれも無くなるので私はこのままですが、
パーツの摩擦の低減や潤滑が目的なので、
「シリコングリス」の方が適しているかもしれません。
既に記事の方は訂正を致しましたが、
改めて訂正をご報告し、
お詫びを申し上げます。
失礼致しました。
では、改めて全国版28号です。
フロントサスアーム(左上)
プルロッドマウントブラケット(左)
トラックロッドマウントブラケット(左)
プルロッド
ボールシャフト
ビスM/P/R/S。
ですが、なんと全パーツ「保管」です。
だって組み立ては「ステアリングギアボックスを組み立てる③」ですから。。。
さて、まずはステアリングシャフトの角度をセンターに合わせます。
これはステアリングを取り付けたとき、
その角度とフロントタイヤの蛇角を合わせるための作業です。
まずはステアリングシャフトの位置を固定するためマスキングテープを貼るのですが、そのマスキングテープに中心線を入れておきます。
コレを目印にステアリングシャフトに貼ります。
このセンターがずれないようにモノコックに固定します。
次にステアリングラックを中心に合わせながら、ピニオンギアの下にもぐりこませます。
固定用のプラバンが目立って判りやすいです。。。
ステアリングシャフトを上側に押さえて、モノコックフロントプレートの接着面となるところに瞬間接着剤を少量塗布します。
1分間圧着。
続いてステアリングギアボックスの、モノコックフロントプレートとの接着面に瞬間接着剤を点付けします。
1分間圧着。
今度はノーズコーンブラケットをネジ止めするのですが、取り付け穴にはネジ山が切れていないので、まずはビスだけを締めこんでネジ山を作ります。
続いてブラケットを取り付けるのですが、上下のブラケットを直線上に配置するため組み立てガイドではプラスドライバー(0番)を使用しています。
なかなかエコ(?)なアイデアですが、元来ここにはノーズコーンが取り付けられるので、それを使って直線を出します。
4個のブラケットが取り付けられました。
ならば、ノーズコーンを取り付けてみたいですよね!
と言うことで、ビスJを4本使用して取り付けてみました。
調子に乗ってフロントウイングも。。。(ビス止めはしていません)
最後にブレーキとクラッチのマスターシリンダーを接着します。
クラッチマスターシリンダーは接着面が小さいのと、取り付け角度をキープするのが難しいので、まずはここに瞬間接着剤を少量塗布します。
取り付け角度を合わせて1分間圧着。
その後、接着状態を確認せず裏側から瞬間接着剤を少量塗布して1分間程度静置。
ブレーキマスターシリンダーは密着面が広いので、差し込むだけで安定します。
なので、接着剤は裏からだけです。
あ、一つずつ接着してくださいね。(画像は二つ目の接着です)
と言うことで、完成です。
ちなみにステアリングラックがしっかり取り付いていることと潤滑されていることで、すごくスムーズにステアリングが切れます!
さぁ、次は全国版29号!
パーツはフロントタイヤ。
でも組み立ては「左のフロントサスアームを組み立てる」です。
「明日って言ったじゃないぃ」 「いやいや、仕事でさぁ~」
と、妄想を膨らませながら27号、行きます。
トラックロッド、フロントサスアーム、
トラックロッドブラケット、フロントサスアームブラケット、
ビスG/Q/P。
でも、今回の作業では袋から出している「トラックロッドブラケット」だけ使用します。
と言いながら、まずは「モノコックとコクピットの組み合わせを確認」します。
おそらく私のは「要調整作業」のようです。
調整として「削る」所は外から見えなくなる所なので思いっきり削ってしまいます。
「慎重な確認と、大胆な行動」
はい、完了。
さぁ、いよいよ「トラックロッドブラケット」の登場!ステアリングラックに取り付けます。
シャフト部分は出来るだけ短く持って、ブラケットを押し付けながら回していきます。
この作業、ブラケットにあるネジ山をプラのシャフトに写していく、所謂「タップを切る」と言うヤツですね。
組み立てガイドには「ねじ込みすぎないように」とありますが、ここはしっかり根元までねじ込む必要があります。
と言うのは、ここの長さがタイヤの「トー角」に影響します。
詳しくはググって頂くとして、トラックロッドが前輪の中心より前方についているこの車では、
ここが長くなると前輪が外側を向いてしまいます。(トーアウト)
ステアリングラックとブラケットの上下をあわせ、
左右ともしっかりとねじ込んであることを確認したら、
瞬間接着剤で接着します。
続いて、このステアリングロッドをステアリングラックギアに接着するのですが、
ここでの注意点は、ラックの先端がギアの方に飛び出さないことと、
ラックとギアを平行にすることです。
でも、組み立てガイドの「瞬間接着剤での接着」では心もとないです。
と言うことで、補強します!
まずはステアリングラックギアの接着面を整えます。
ステアリングラックの接着面は四面とも剥がします。
たまたまそばにあった(?)プラバンの破片です。
これにギアの溝部分の形を写します。(現物合わせなので、寸法はあくまで参考です)
切り出した「駒」をギアに差し込んで、この穴にステアリングラックを差し込みます。
合いの確認が取れたらプラスチック(スチロール樹脂)用接着剤で接着し、
1時間程度静置します。(静置=静かに置いておくこと)
…。
接着が確認できたら、念のためギア側に出っ張りがないようにヤスっておきます。
で、完成。
ステアリングシャフトにピニオンギアを瞬間接着剤で接着します。
この時、ピニオンギアの向きに注意します。
モノコックフロントプレートにステアリングギアガイドを接着しますが、
この部分の接着面がかなりしっかりしているので、
瞬間接着剤で接着しちゃいます。
少量塗布、1分間圧着。
いよいよモノコックにステアリングシャフトを差し込んで、
ピニオンギアの下にステアリングラックのギア部をもぐりこませます。
モノコックフロントプレートのギアガイドをピニオンギアの先端に合わせて取り付けます。
ここでは仮組みなので、ステアリングシャフトの位置については気にせず、
回転をさせてみて、ステアリングラックの動作を確認します。
ここでちょっと気になったのが…
カドとカドなので、万が一引っかかる事があるかもxxx。
ならばヤスっちゃいましょ!
ヤスリ跡はMr.カラーのNo.92 セミグロスブラックでタッチアップ。
また、そんなに頻繁に動かす部分ではないのだけど、
やっぱり可動部ということで「シリコンオイル」を少量塗布しました。
※後にオイルだと染み出しがあることが判明しました。
もちろん拭き取れば問題ないですし、
そのうちそれも無くなるのですが、
摩擦の低減や潤滑するなら
「シリコングリス」の方が適しているかもしれません。
再度動作確認をして完成です。
組み立てガイドではマスキングテープの仮止めで保管ですが、
私はせっかく調整したコクピットとフロントアンダーボディを取り付けて保管します。
さぁ、全国版28号は…もちろん発売中!
「ステアリングギアボックスを組み立てる③」のレポートはこの後?
一ヶ月のご無沙汰ですxxx。すみません!
「仕事が忙しくて…」と彼女にでも言うような勝手な言い訳を口にしながら、
号数がたまってくると「夏休みの宿題」のように一気にやってしまいたくなり…
でも、それをするにはそれなりの時間が必要でxxx。
コレだと所謂「積読」になっていきそうなので、
気持ちを入れ替えて「一つずつでもコツコツと」レポートしていきます。
(なので本日は26号だけです。すみません)
まずはパーツ一覧です。
フロントアンダーボディ
スキッド×2
クラッチマスターシリンダー/リザーバータンク
ブレーキマスターシリンダー/ブレーキリザーバータンク × 2
ペダル
ノーズコーンブラケット × 4
ビスA、J、P、M、N。
新潟版で大騒ぎしてしまった「ペダル」です。
絶対ディテールアップしたいのですが、
取り付けると見えなくなるのでちょっと残念です。
まずはクラッチマスターシリンダーとリザーバータンク接着します。
私は瞬間接着で。
リザーバータンクの穴に瞬間接着剤を少量塗布します。
マスターシリンダーを差し込んで圧着。
続いてブレーキマスターシリンダーとブレーキリザーバータンクですが、
こちらは穴が大きいので瞬着のスティックがすっぽり!
内側に確実に塗布できます。。。
で、圧着。
はい、完成。
組立ガイドではこの後フロントアンダーボディにスキッドを取り付けますが、
その前にペダルを接着するための塗装剥がしを先にやってしまいます。
フロントアンダーボディにペダルの接着面の印をつけるのですが、
この時注目したいのがパーツの突き出しピンの後(鉛筆で矢印をした2箇所)です。
ここがほんの少し出っ張っているので、確実に削り取ります。
ちなみにペダルの方は平面なので金ヤスリで一気に!
では、スキッド取り付けます。
始めのビスPは位置決めだけの「バカ穴」ですが、
ちょっと穴が渋めなのでプラスドライバーを使用します。
続いてビスMで固定です。こちらは「効き穴」です。
続いて反対側ですが、組立ガイドではもう一本ビスPを使用。
でも、エコが叫ばれる今なので、既に役目を果たしたビスPを流用します。
はい、取り付け完了。
続いてペダルにタミヤセメントを塗布します。
ちなみに塗る面が広いので標準の筆の方が使いやすいです。
圧着しますが、その時ペダルの突起に気をつけて!(折らないように)
続いては消火器を接着します。
接着面となる穴の周りに少量塗布。
圧着。
今号の完成です。
今号は保管パーツが細かいですxxx。
ノーズコーンブラケット × 4
ビスA(1.0×4P-M SiL)×3
ビスJ(1.4×6P-M BK)×9
ビスN(1.4×4P-M BK)×5
ビスP(1.4×6P-M SiL)×3
ちなみに接着したペダルは飛び出しているので「保管中の破損」が心配ですxxx。
そこで、モノコックに仮組みしてマスキングテープで止めてみました。
ちなみにコクピットも同様に「収納」しているので、
とても省スペース!エコです。。。
そうそう、組立モデルならではのアングル写真が取れました!
さぁ、全国版27号は…既に発売中!
「ステアリングギアボックスを組み立てる②」のレポートは明日?