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オバマ大統領の日本訪問に見る、米国メディアの自国内で報じた内容。

2014年04月26日 14時40分32秒 | 日記
 25日にオバマ大統領が日本を離陸し、次の訪問国韓国へ、と思っていたら、26日には、もうマレーシアに向かっていると言う。

 オバマ大統領の忙しいアジア訪問。 さて本国米国の反応は如何にと、WPやNYTを探してもあまり大きな報道が見当たらない。

 やっとこさで、時々チェックする冷泉彰彦氏のブログをニューズウイーク電子版で見付けた。

 やはりというか、案の定というか、米国内のメディアの見方は、このようなものなのであろう。

 冷泉氏は「オバマ訪日」報道は、「寿司抜き」「安倍抜き」「尖閣抜き」と、適切な題をつけておられる。

 同じ行動を行いながらも、オバマ、安倍の頭の中は「同床異夢」だったと、これも全く正確な見立てだ。

 例えば最初の夜のすし店での接待、これを”一人300ドルという価格を考えると「贅沢な食事」とか「過剰な接待」というニュアンスで受け止められ、決して好印象にはならない危険があるからだと思われ、米国民にオバマ大統領のイメージ低下を恐れてか、殆ど報じられていない”と言う。

 翌日の明治神宮訪問も、時節柄、明治神宮と靖国神社と混同されて誤解を受ける危険もあるからと思われる為、カットされているようだ。

 そしていよいよ日本では、主要メディアが喜び勇んで報じた「尖閣諸島」です。

 冷泉氏は次のように報告しています。

 ”首脳会談後の共同会見では「尖閣を安保条約の対象に含める」という「オバマ発言」が出ています。

 これは勿論、日本側が相当に押したのだと思いますが、オバマ政権としては思い切ったという感じがあります。

 これに関しては、さすがにニューヨーク・タイムズ(電子版)やワシントン・ポスト(同)などは詳細にレポートしており、中国サイドの反発も、また今回の発言も内容的には過去の閣僚級の発言を踏襲しただけだという解説もキチンとされています。

 ただ、この「肝心の」部分もテレビではほとんど報じられてはいません。

 現在のアメリカの世論には中国との「緊張を高める」ことへの支持はほとんどないと言っていいでしょう。”

 といった感じです。アメリカ国民は、「中国の経済力を米国の国益のために取り込むべきだ」と言う、ごく自然な考え方に立っているのでしょう。

 日本の国民も、この辺りの米国民の考え方を、良く理解しておかなければ、武力強化による中国囲い込みなどと言う、安倍政権の子供っぽい政策に惑わされてはならないと、筆者は思います。

 万が一にも、尖閣をめぐり日中が武力の小競り合いが生じた場合、恐らくこのような市民感情が支配している米国議会では、米軍が自衛隊の援助に出る承認など取れないでしょう。

 アメリカ国民は対中国に対して、日本国内にはびこっている、嫌中感情のような感覚を持っていないと理解する必要があり、肝に銘じておくべきです。

(News Week 電子版より貼り付け)

冷泉彰彦のブログ プリンストン発 日本/アメリカ新時代
米「オバマ訪日」報道は、「寿司抜き」「安倍抜き」「尖閣抜き」

2014年04月25日(金)11時14分
 中国・南宋時代の思想家、陳亮の「同床異夢」という言葉があります。同じことをやっていても、心の中ではまるで別の方向を向いているという意味ですが、今回の日米首脳会談については、正にこの「同床異夢」という表現が当てはまるように思います。共通の問題に関して討議がされており、表面的には両国の良好な関係が確認されたように見えますが、その一方で、日米の世論は余りにも「別の方向性を向いている」、そのことを図らずも今回の会談は浮かび上がらせたように思うからです。

 そもそもアメリカでは今回の大統領のアジア訪問に関しては、それほど大きく取り上げられていません。例えば、オバマ大統領が羽田空港に着いたのが日本時間の23日(水)の夕刻で、その映像はアメリカの同日の朝7時のニュースに間に合ったのですが、NBCの報じ方は「あのケネディ大使の赴任している日本」にオバマが行っている、というまるで「セレブ大使」のスター性を前面に押し出しての報道でした。

 ちなみに、その「ケネディ大使のいる日本」の紹介ですが、大使が着任後に長崎で献花をし、東北の被災地を訪問し、安倍首相とリニア新幹線の試乗をした一方で、イルカ問題では日本の世論に警告を出したという内容でした。尖閣や靖国、あるいはTPPという話題はNBCを例に取れば「訪日の第一報」では排除されていたのです。

 そのオバマ大統領ですが、最初の行事が安倍首相との「高級寿司店での会食」という演出は日本では「日米友好」とか「日本の食文化はソフトパワー」というニュアンスで報じられています。舞台になった寿司店を扱ったドキュメンタリー映画はアメリカでも有名で、いわゆる「知日派」とか「寿司好き」のアメリカ人には納得感はあるかもしれません。

 ですが、ABCテレビなど一部の記者の「ブログ」には出ていたものの、アメリカの23日夕方のニュースでは「寿司店での会食」の話題はほとんど報道されませんでした。どうしてかというと、一人300ドルという価格を考えると「贅沢な食事」とか「過剰な接待」というニュアンスで受け止められ、決して好印象にはならない危険があるからだと思われます。

 例えば、1983年に訪日したレーガン大統領を中曽根首相が「日の出山荘での座禅」に招待したことがあります。日本では日米の良好な関係を示すエピソードとして記憶されていますが、アメリカでは必ずしもそうではありませんでした。というのは、20年以上後のレーガン大統領が死去した際の報道で「外国元首から過剰な接待を受けた」という「失点」として取り上げられたこともあるからです。

 この「寿司抜き」に続いて指摘できるのが「安倍抜き」です。一連の首脳間の行事があったにも関わらず、アメリカでは安倍首相に関する報道もほとんどありませんでした。安倍首相の名前を出すと、靖国参拝やダボス発言などの「タカ派」という紹介をしなくてはならないし、その安倍首相との良好な関係を結んだという報道になってしまっては、オバマのイメージに合わないからだと思います。

 安倍首相の名前だけでなく、アメリカの報道では多くの話題がカットされています。例えば、24日にはオバマ大統領は明治神宮を訪問しました。「やぶさめ」見物が主という内容で、ブッシュ大統領の2002年の訪日時と同じ演出でしたが、米国では今回は報道されていません。時節柄、明治神宮が靖国神社と混同されて誤解を受ける危険もあるからと思われます。この話題も、「日本の国内世論向け」のパフォーマンスという理解が必要でしょう。

 科学未来館でのロボット見物もそうで、こちらは報道されましたが、それほど好意的な扱いではありませんでした。米国では一部映像が流れましたが「大統領がロボットと遊んでいる」というMSNBCの報道、大統領が「人間の形をしたロボットは少々不気味だね」と発言した(米国の感覚では本当にそうなのです)というワシントン・ポスト(電子版)の記事といった具合です。

 そんなわけで、オバマ訪日に関わる演出と、その報道を通じて透けて見えるのは、日米の「同床異夢」ぶりです。特に重要なのは、中国との関係です。

 まず、現在のアメリカの世論には中国との「緊張を高める」ことへの支持はほとんどないと言っていいでしょう。例えば日米首脳会談と同じ4月23日にはアップル社の四半期決算がリリースされました。アナリストの予想を打ち破る増収増益を発表していますが、その原因としては中国市場での iPhone 販売の成功が大きいと思います。この発表に関して、CNBCのジム・クレイマーは「チャイナ、チャイナ、チャイナ」の好決算だとコメントしていましたが、そのような受け止め方が大勢です。

 またここ数週間の間に、中国の巨大ネット企業である微博(ウェイボー)がアメリカのナスダック市場に上場を成功させていますし、更に中国のIT関連企業のアリババの上場も秒読みです。以前は、中国のIT産業には人権や表現の自由の問題から、アメリカでは批判的な意見もあったのですが、こうなるとIT関連のカネの流れとして、中国とアメリカの経済の絆は相当に太くなっていると言えるでしょう。

 そんな中で、首脳会談後の共同会見では「尖閣を安保条約の対象に含める」という「オバマ発言」が出ています。これは勿論、日本側が相当に押したのだと思いますが、オバマ政権としては思い切ったという感じがあります。これに関しては、さすがにニューヨーク・タイムズ(電子版)やワシントン・ポスト(同)などは詳細にレポートしており、中国サイドの反発も、また今回の発言も内容的には過去の閣僚級の発言を踏襲しただけだという解説もキチンとされています。

 ただ、この「肝心の」部分もテレビではほとんど報じられてはいません。多くの局は「首脳会談の結果、ロシアへの制裁で歩調を合わせることになった」という点をメインに報道していました。CNNの24日朝の段階では「それだけ」、NBCはさすがにチャック・トッド記者という大物を東京に送り込んでいるだけに、「中国との係争」について言及がありましたが、尖閣に関しては「島の映像を流す」だけで島名には言及していません。

 この問題に関して言えば、「尖閣問題を共同宣言に含めることになった」というのは、米国にとって大きな譲歩であることは間違いありません。ということは、逆に日本側も大きな譲歩を迫られることになり、それがTPPの豚肉・自動車問題のネックになっていると思います。異様なまでに交渉が難航した背景には、そうしたダイナミズムを感じます。ただ、この「文書化」についても、アメリカではそれほど大きくは取り上げられないと思います。

 いずれにしても、今回の首脳会談を一言で言い表すのであれば「同床異夢」であり、そのことは、アメリカの報道の「寿司抜き」「安倍抜き」「尖閣抜き」にあらわれていると思います。

(貼り付け終わり)

やっぱりそうか!  TBSがTPP交渉は合意できていると暴露。

2014年04月26日 10時29分15秒 | 日記
 昨日のこのブログで、TPPは結論が出ずと書きました。
 
 すべての国内メディアもTPPの結論先送りと書いていますが、今朝のTBSは日米が合意していると暴露しています。

 筆者には理解できました。 そうなんです。 TPPは秘密交渉が大前提なのです。

 従って日米での合意内容を公表する必要はないのです。

 TBSのソース元はもちろん秘密でしょうが、いい加減な憶測でこのような記事を発表する筈はありません。

 最終段階での交渉が、急遽取りやめになったと言う事は、その直前の合意事項を、オバマ大統領、安倍首相ともOKを出したからなのでしょう。

 ただ内容的にかなり豚肉の関税率を、低く日本側が飲んだために、自民党の農水族議員に説明できる範囲を、大幅に超えていたと言う事でしょう。

 米国製自動車の安全基準を日本国内に適合ささなければならないと言うのは、技術的にも時間がかかり、何らかの特例を日本政府が与えて、一定量の米国車の輸入を行うという合意をしたのであろう。

 どちらにしても、尖閣諸島は日米同盟の共通の防衛範囲に入るという、安倍首相が喉から手が出るほど欲しかった、オバマ大統領の口から直接発言を取り出せた代償で、日本側はTPP交渉をほぼ妥結に導かされたのだと推測されます。

 密約にまみれたTPPや政府間の交渉が、果して日本の国益に叶うのか?

 我々国民は本気で、現政権のあり方を監視する必要があるのです。

 それにしても余りにも弱い野党の現状で、こういった問題の追及が出来るのか、筆者は気持が萎えそうになるのが残念でなりません。

(TBS News iより貼り付け)

TPP 日米が「合意」、豚肉など「懸案」全て着地

 TPP=環太平洋パートナーシップ協定の日米交渉は、農産品や自動車など懸案だった全ての項目について着地点を見出し、事実上、合意していたことが明らかになりました。

 TPPをめぐる日米交渉は、日米首脳会談の前後に断続的に行われた閣僚協議で、最後に残っていた豚肉の関税や自動車の非関税分野で日米が歩み寄り、基本的に合意しました。農産品のうち豚肉については、現在、1キロあたり400円台の関税を、アメリカが実質ゼロに近い水準まで引き下げるよう求めていましたが、双方が提示する条件の中間点でまとまった模様です。

 また、コメ、麦、それに乳製品については、特例の措置などをとって関税を維持するほか、牛肉は大幅な関税の引き下げで一致。国会決議では、関税の撤廃を許さないとしていましたが、農産品5項目の関税ゼロは一応免れたかっこうです。

 また、自動車については、アメリカ側の安全基準を緩めるといった要求に対して、日本側が特例を設けることなどで大筋で合意しました。

 それぞれの分野で両国が複雑な国内事情を抱えていることから、表向きは日米が交渉を続ける形になっていますが、日米が基本合意に達したことで、来月行われる交渉参加12か国による全体会合での妥結に向け、大きく前進したことになります。(26日04:56)

(貼り付け終わり)