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稲嶺氏に勝利を与えた沖縄県民が見せた、琉球人の心意気を知るべきだ。

2014年01月20日 15時27分52秒 | 日記
 沖縄の名護市長選挙は、筆者が予想していたように辺野古の埋め立てに反対している稲嶺氏が大差で当選した。

 17日のこのブログで、「なりふり構わぬ石破幹事長の、名護市支援の500億円の話で与党側の負け確定」と先走ったが、3千票の差で稲嶺氏が勝利するとメディアが予想していたが、結果は4千票以上の差を生んだ。

 自民党の大物議員が異例ともいえるくらい大挙詰めかけたが、結果は実らず彼らの敗北感は想像に難くない。

 敗因はカネさえばら撒けば、名護市民などどうとでもなると思っていた、自民党の傲慢さにあったと、筆者は思う。

 沖縄の住民でないため関心が薄いが、沖縄県内になんと17%も占める米軍基地の存在が、どれだけ彼らの産業振興の阻害になっているかを、理解した事があるだろうか?

 例えば、辺野古の海の埋め立て反対も、ジュゴンの生息やサンゴ礁の消滅など、美しい海が無くなることを懸念した、地元の観光ホテル経営者なども強く反対していたのだ。

 埋め立て賛成派は、建設業者の関係者であるのは想像の通りだ。

 筆者は沖縄に訪れた事があるが、明治政府に統合される前は琉球政府であったのだ。

 沖縄は澄みきった海に囲まれた海洋国家であった。

 当然のごとく、日本だけでなく中国や台湾、フィリッピン等の東南アジア諸国との交易も盛んな国であった。

 しかも永年にわたり平和に暮らしてきた島であったが、太平洋戦争の末期に日本本土の防衛の防波堤として、全島挙げて沖縄が戦乱の修羅場と化してしまった。

 その悲劇の歴史を思うと、その後の米軍基地に沖縄を提供したままで、振興資金名目のカネだけばら撒いて、我関せずと言う顔をしている日本政府の態度に、平気でいられる日本国民は、もっと恥じなければならない。

 マスメディアの情報操作のせいであったと思うが、鳩山由紀夫前首相を、「出来もしない県外移設を言い出して、沖縄県人にいらぬ火をつけた」と言う日本人が非常に多い。

 しかし鳩山氏の言う米軍基地の県外移設を実現する努力をするのが、真の政治家の仕事であったのではではないかと、筆者などは思ってしまう。 

 鳩山氏を守り切る動きもしなかった民主党は、その後の惨憺たる結果になったのは知っての通りだ。

 与党の自民党公明党が、いつまでも沖縄を基地の島と見下していると、琉球人はきっと決起するであろう。

 沖縄が中国をはじめ東南アジア諸国からの観光客や投資を呼び込み、昔の琉球政府時代の繁栄を築きあげるようになっても不思議ではないと、筆者は予感をする。

 それこそが、本当に美しい沖縄の姿ではないか?

 そうなると軍事力だけで尖閣諸島を死守すると肩肘張っている安倍ちゃんが、子供っぽく見えてくるよ。

 江戸時代の島津藩が琉球政府と付き合っていた頃のような、緩やかな関係で沖縄が自立するようになるのを、見ていたいものだ。