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国会議員が靖国の釈明に米国へ出向いているが、「失望」の本質がわかっていない。

2014年01月11日 15時55分57秒 | 日記
 安倍首相の靖国神社参拝問題で、米国が「失望した」との声明を出したため、安倍総理官邸側の議員達
は、その火消しであっちこっち走りまわっているようだ。

 超党派議員連盟と銘打ってはいるが、実際は大部分が自民党の議員でろうが、わざわざワシントンまで出向き、米政府関係者や連邦議会議員と面談し、安倍総理の発言はあくまで「不戦の誓いを行うためだった」と理解を求めに行ったという。

 相変わらずジャパンハンドラーズとしておなじみの、アーミテージ元国務副長官らにあっているが、どこまでオバマ政権に意向が伝わっただろうか?

 筆者はこういう弥縫策を行う安倍政権に本当にあきれ返るよ。

 不戦の誓いをするなら、靖国神社をわざわざ選ぶ必要がないではないか? 安倍総理が、国会で堂々と国民に向かって、「我が安倍政権は中国、韓国など隣国との友好を深める事を第一にしている。誤解を生み易い靖国神社には今後参拝しない」と明確に自分の言葉で言わない限り、米国も中・韓も納得しないであろう。

 しかも、いまや靖国参拝問題は、日本が第二次世界大戦で敗戦国になっているという事実を認めようとしない、駄々っ子のような態度をとっている安倍政権に対しての、世界中からの非難である事も分っていない。

 「戦後レジームの脱却」は、素直に日本の敗戦を認めたうえでなければ成り立たないのだ。

 どうあろうと米国、中国、韓国はこの大戦の戦勝国側であるのだ。歴史認識とはそういう冷徹さを含んでいるのである。敗戦国がぐちぐちと駄々をこねても、世界が納得してくれる訳ではない事を知るべきだ。

 だからといって、日本が卑屈になる事はない。 戦後70年近くになっても、日本は平和を尊重する[日本国憲法]を有している。 これほど立派な事があろうか?  どの国にも負けない平和憲法のもとで、日本は生きてきたのである。

 成立の過程でアメリカから押し付けられた憲法だと改憲派は口汚く罵るが、この憲法があったればこそ、隣国とも険悪にならずに、日本は平和裏に驚異的な経済発展も出来てきた。

 今の世の中、軍備をいくら拡張しても本当の平和は守れるものではない。対戦国間で最後に核戦争に陥ると全ては終わりなのだ。

 しかも軍備拡張には巨額の金を必要とする。アメリカも緊縮財政の中で、これ以上の軍備拡張は限界に近い。

 中国も経済成長のスピードがぐんと落ち、国内の経済変調や格差問題など危険性を感じる事態になっている。軍備の拡張にばかりカネを使える状態ではなくなってきている。

 米・中両国が軍備拡張競争ではなく、経済成長のための協調路線を取らざるを得なくなってきており、環境保全など早急に取り組まざるを得ない問題も多々ある。

 安倍ちゃんの「強い国作り」遊びも、もう少し大人の発想になって欲しいものだ。

 中国の大気汚染環境対策に、日本が大いに参画すると言うような政治行動に主体を移すだけで、隣国の気持ちも和解に向かうと思うのだが、筆者はつくずく惜しいなあと思うよ。

 しかし、心狭い子供っぽい首相を担ぎあげたのも我々国民だから、せめて選挙には全国民が真剣に参画しなければならない時代になってきたと思います。

(以下に時事Com.を貼り付け)

安倍首相の靖国参拝「米は好意的受け止め」=超党派議連の中曽根会長

 【ワシントン時事】超党派でつくる日米国会議員連盟の中曽根弘文会長(自民)らは10日、米国訪問の日程を終え、ワシントンで記者会見した。中曽根氏は、滞在中に会談した米政府関係者や連邦議会議員に対し、昨年12月の安倍晋三首相の靖国神社参拝について「不戦の誓いを行うためだった」と理解を求めたことを説明。「好意的に受け止めてもらったと思う」と述べ、一定の理解を得られたとの認識を示した。

 同議連の塩崎恭久事務局長(自民)も「大体納得いただいたのではないか」と強調。靖国参拝を受けて実現を危ぶむ声が出ているオバマ大統領の4月の訪日に関しても「来るという強い印象を受けた。来ることを前提に話をする人が多かった」と語った。 
 塩崎氏はまた、集団的自衛権行使容認の検討などを中国などが「軍国主義の復活」と批判していることに関し、「全く的外れだ。米側も、日米同盟の強化につながる政策だとはっきり言ってほしい」と求めたことも明らかにした。

 中曽根氏らは今回、ラッセル国務次官補(東アジア・太平洋担当)やアーミテージ元国務副長官、マケイン共和党上院議員らと会談した。11日に帰国の途に就く。(2014/01/11-12:45)

(貼り付け終わり)