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徳洲会事件で、東京地検特捜部は、何を告発するつもりなのか?

2014年01月03日 22時06分31秒 | 日記
 昨年末で猪瀬直樹都知事が辞任に追い込まれたが、結局5,000万円を選挙資金として融通してもらったのか?、あくまで猪瀬氏の主張するよう個人的な借金なのか?うやむやのままだ。

 徳洲会事件で、東京地検特捜部が物々しく捜査に入ったが、筆者はこの事件の最初から不思議に思っていたのは、何故、公選法違反容疑で東京地検特捜部が本格的に取り組んだのかと言う疑問であった。

 一般的に公選法違反容疑の捜査は、選挙直後に行われるのが普通であり、特捜部が取り組むような事件ではない。

 徳洲会は昔から選挙にかかわる大きなカネが動いていたと言う話は、一般人でも知っていた事である。

 しかし徳田虎雄氏の官僚との戦う姿勢や、次々と各地に病院建設が行われたが、患者からの不満の声を聞くことは少なかった。徳洲会病院に対しての住民の不満は少なかったと思う。

 筆者などは厚生労働省や日本医師会と真っ向から戦う徳洲会というイメージを持っていた。

 ところが、病院建設にはその地域での許認可を受けなけねばならないと言う、それこそ官僚や役人との交渉が必要になる。そこに政治家の介在も必要になった訳だろう。

 その為に、選挙のたびに、自民・公明だけではなく、与党になると民主党の議員にもカネを配ったと思われる。

 徳洲会の元事務総長・能宗(のうそう)克行氏が“金庫番”として牛耳っていたが、徳洲会を裏切り、虎雄氏と大喧嘩し、特捜部に今まで関わってきた資料をすべて持ちこんだのだ。

 特捜部としては、宝の山に見えたであろう。しかし特捜部は徳洲会の何を摘発したかったのであろうか?

 筆者の予想では猪瀬都知事などの5千万円は、時期が新しかったと言うだけで、大した金額ではなかったと思う。

 今まで、徳洲会との関係では石原慎太郎氏や亀井静香氏などなど、もっと濃密な関係を持っていた政治家の名前はいくらでも存在する。

 それだからと言って、今更政治家のカネを暴いても、果して世の中は良くなるのだろうか?

 もう一度言いたい疑問は、東京地検特捜部は徳洲会の何を告発しようとしたいと言うのか?

 筆者に言わせれば、猪瀬氏の五千万円も一般庶民からすると桁違いの大金に見えるが、政治資金は想像以上に必要であろうし、公選法での寄付金額の上限なども余りにも金額が小さい。

 しかも日本人は寄付行為の習慣がないためか、政治家を支援する寄付金等を献金する人は余りにも少なすぎる。

 これでは優秀な政治家も育たないし、政治家も一度落選すると無収入という見るも無残な結果になる。

 官僚であり給料を保障された検察官などとは大違いである。

 マスコミも記事として売りやすい為であろう、政治資金規正法や公選法違反容疑はいつもデカデカと報道する。

 こうして国民は政治家は胡散臭い存在だと日常的に刷りこまれ、官僚の思うつぼになっていく。

 猪瀬氏の例でいうと、440万票を投じた都民は、選んだ猪瀬氏の政策ではなく、公選法違反容疑などで辞職する事が許されると思うのか? この440万票をこんなに簡単に反故にされて、黙っている都民が筆者には不思議で仕方がない。