”真夏日”の暑さが続いた5月が過ぎ6月に入ると、今度は手のひらを返したように平年
気温を下回る涼しい日が続きます。
寒暖の差がこれほど大きい日が続くと、80歳目前の老体にはこたえます。ついつい
異常気象と思ったりして天を恨むのですが、でも最近に限ったことではなさそうです。
というのもある新聞のコラムに「春暮れてのち、夏になり、夏果てて、秋の来るにはあらず」
と兼好法師の一文を引用し、一つの季節が終わるのを待って次の季節がやって来る
とは限らないと書いていましたから。ここは節制して順応するほかはないようです。
さて、梅雨入りしたこの時期、季節の花の紹介は「花菖蒲」です。
私は校区の老人会長、「歩こう会」の計画を立てて週末府立植物園へ花菖蒲の鑑賞と
ウオーキングを兼ねて出かけてきましたのでその紹介から。
参加者23人中70歳未満はわずか二人という老人グループ、正門入った所で記念撮影。
その後バラ園・紫陽花園・花菖蒲園を巡って森のカフエで休憩、コーヒーセットを
老人会から用意してしばらく談笑、その後流れ解散という日程でした。
「花菖蒲」は日本自生の花、浮世絵の画材としても多く登場するように庶民に愛され
こぞって品種改良が進められた花です。
アヤメ科アヤメ属の一種ですが、淡い色彩の花弁が好まれていて、品種改良されて
きたようです。
アヤメ・カキツバタ・花菖蒲とよく似た三種類の花の違いの簡単な見分け方を
今年も紹介しておきます。
最初に花菖蒲です。花菖蒲の中にはこのように青紫色の花もあります。
花弁の付け根あたりの三日月模様が「黄色」であることが特長です。
次はカキツバタです。カキツバタはこの一色です。花弁の付け根のあたりが白色です。
最後はアヤメです。アヤメもこの一色、付け根のあたりに網目のような模様が
区別の目印です。
最後に今週の花。
梅雨入りしましたので梅雨に濡れた花たちの写真を並べてみました。
最初はムラサキシキブの花。秋に紫色の小さな実をつけるので知られていますが
花は今咲いています。
次はナンテンの花です。これも実の方が有名ですが花は卯の花のように米粒
のような小さな白い花をびっしりと着けています。
下の白い小さな花、北野天満宮で写したのですが名前わかりません。雨に濡れてる
花姿に引き付けられて写しました。
下の花(蕾)はアメリカヤマゴボウ、実は熟すると小さなブドウのようですが
有毒植物で嫌われものですが、雨に濡れた姿は美しいです。
以上は雨粒に濡れた身近な植物。
ついでに植物園などで写した雨に濡れた花も紹介。まずはアジサイから。
次はホタルブクロウとササユリですがユリは森の中で生えているため雨にぬれた
姿は微妙で上手く写せませんでした。
クチナシです。