冬は花の少なく彩りに乏しい季節ですが、そのような中で黄色い花を咲かせる蝋梅の花は
ひときわ目につきます。北野天満宮には本殿西側に大きな株が三株あって、うめの開花の
先駆けとなっています。
確か13日(日)にはポツリポツリと開花しはじめていたのですが、14日の雨で一斉に咲き
始め15日にはご覧のように咲いていました。
花径約2cm、花弁は分厚くろうのような質感があり、名前の由来となっています。
1月から2月にかけて咲き非常に良い芳香を放ち、花やつぼみから抽出された蝋梅油を香水
などに利用されていることはよく知られています。
名前に梅がついているため梅の仲間と間違えられますが、ロウバイ科ロウバイ属の落葉
広葉低木で中国原産です。
内側の花弁が短く暗紫色で外側の花弁は細長くろう細工物のような質感があるのが
「和ロウバイ」だそうです。(検索して調べたのですが間違っていたらごめんなさい)
蝋梅の仲間には上の写真のような花の色が少し薄く、花の芯まで黄色の種類も
あります。素心ロウバイだそうです。(この3枚は昨年撮影)
上の写真のつぼみの横に暗褐色の干からびた果実はロウバイの実です。
前年のものがそのまま木についていて、花からは想像もできないグロテスクな
ミノムシが木にぶら下がっているようにみえます。
実を割ってみると中に数個の黒色の種が入っていて、それを蒔くと芽が出て苗木
になります。北野天満宮のすぐ近くの平野神社にも数本のロウバイが咲き始めて
いて、昨年の実も残っていますからもらって植えてみては?
最後に、花言葉ですが「先導」「先見」「慈愛」「優しい心」などです。