暦の上では「立春」も過ぎたのに、数年に一度の寒波と言われる寒さが、それもたて続けに
3度もやってきました。
毎年この頃には有料公開される北野天満宮の梅園の梅50種約1500本の開花も遅れ、
今年の公開は9日からだそうです。
カメラをぶら下げ、一本一本つぼみの膨らみ加減を観察するのが私の楽しみでしたが、
残念ながらこの寒さでほとんどの木はつぼみ固しの状態。ヤット写真になりそうな枝を
見つけて写したのが下の2枚です。
81歳、もうこの年齢になれば体力的に弱ることは仕方がないとあきらめています。
でも体力だけでなく気力もなくなっていくのです。
2~3年前までは少々の寒さでも毎日のように小さなデジカメをぶら下げて近郊を
歩いたものです。それが今年は近くの喫茶店でコーヒーをのみ書店に立ち寄って
ぼんやり本を眺めることの方が多くなっています。歩こうという気力が減退しています。
残念ですがどうしようもありません。
でも、本屋さんに出入りしてよいこともあります。
先週のブログで「ボケずに元気で80歳」の本に出会ったことを紹介しましたが、今回も一冊紹介
したい本があります。「漫画 君たちはどう生きるか」です。
漫画の単行本を自前で手にするのは多分二十数年前の入院以来です。
(数か月間の入院生活で退屈だろうと、当時の同僚であった教師たちが見舞いに来るたびに
「美味しん坊」「釣りバカ日記」を差し入れてくれたあの時以来)
この本の原作は児童文学者吉野源三郎氏で1937年刊行です。
教師になり立ての二十歳代の頃、私は体育の教師になったうれしさで体育科教育に没頭し、
「荒れた学校」勤務でしたので非行に走る生徒を何とかしたいと日夜走り回っていたていました。
それで遣り甲斐を感じ自己満足していました。
何年か過ぎ、ふと自分を振り返った時、生徒たちに「生きるとは?」「人間としてのあり方は?」
とか問われたときに何の見識も知識も持ち合わせていない自分に気づき、自分を小さく感じ
劣等感を抱き悩んだときが続きました。
その時手探りで片っ端から読んだ本の一冊です。
若かった未熟な自分のことを懐かしく思い返してくれました。有難い本(マンガ本)です。
最後に今回のブログの締めくくりは北野天満宮の「節分の豆まき」風景の写真です。
神楽殿での「狂言」「日本舞踊」の奉納の後、数百人の参拝者に紙袋に入れた豆を蒔きいれた
様子です。
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