竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

お香を聞く

2016-11-19 20:11:59 | 田舎暮らし

17日には磐田市でお茶の先生をやっている友人を中心とする集まりが我が家でありました。
持ち寄りの昼食を食べながら歓談する会です。
紅葉にはまだ間があります。でも一部が赤く染まって、おまけに素晴らしい好天で、気持ちのいい一日でした。



彼女は私と同年で掛川に来てからの一番古い友人です。
宗偏流の家元の後見をやったその世界でも実力のある人で、また長く型絵染をやっています。



彼女の世話で、鈴木繁男先生の話を聞く会に参加させていただきました。先生は民藝の創始者柳宗悦のところで内弟子をしていた人で、磐田に住んでいらっしゃいました。その時の集まりの縁でできた友人も多く、今度の集まりもそんな友人たちが参加しました。



私達夫婦とやはり古い友人の陶芸家の女性、掛川市に住む陶芸家夫妻、お茶の先生の友人の男性S氏、全部で7人です。去年の春と今年の春はお茶の先生の家でやりましたが、彼女の希望で今回は我が家でやりました。

狭い家で座布団も足りないので公民館から7枚座布団を借りました。
持ち寄りの食事は種類も多く、7人ではもったいない感じでした。

食事は日当たりのよい縁側に面した部屋でやりましたが、少し寒くなったら薪ストーブのある仕事場で話をしました。はじめはS氏が持ってきたギターの伴奏で、私が持っていたデイサービスのために作った歌集でみんなで歌を歌いました。そのあとS氏がギターの弾き語りでシャルル・アズナブールのシャンソンを歌ってくれました。



S氏は定年退職をしていますがもともと多芸多才な人で、ギターも弾けば歌も歌う、お茶も習いモダンバレーもやる、謡も仕舞もやる、そして御家流の香道も15年ほどやっている人です。・

この日は香を焚くための七つ道具を持参して香を焚いてくれました。


それだけではなく、三種類の組香を作ってその名前を当てる遊びを設定してくれました。

二種類の香は香の名を言って前もって香りを覚えさせます。最後にまだ聞いていない香を加えて、三種の香を1の香、2の香、3の香と名前を知らせずに順番に聞かせて、各自が1,2.3の名前を書いてその香の名をあてっこするのです。


香りの違いをかぎ分けなければならないので,結構難しいものです。
それでも参加した6人の内半数が正解をだしました。私も正解でした。

組香の名前は源氏物語その他古典文学にちなんだ名前がつけられ、組香にはそのイメージに沿った和歌がつけられるという念のいったものです。

S氏は本当に優雅な遊び人です。それぞれの技芸に集中してやって初めて成果が現れます。
私などは怠け者の遊びでとても及びがつきません。
世の中にこんなに優雅でなおかつ人のために労を惜しまない人もいるのかと感服しました。

来年は桜の頃にまた私の家でやろうということになりました。
ひどいボロ家です。でもそのボロ具合が気に入られたようです。


鹿に出会う。

2016-10-19 19:24:22 | 田舎暮らし

今朝ジョギンク中に、二頭の鹿に出会いました。
角が生えていないので、若い鹿かメスだったのでしょう。

カモシカには何度かであっています。
ここ数年カモシカをよく見るようになりました。
でも鹿は初めてです。

周りの人達から鹿が出ると聞いていました。去年あたりからです。
イノシシも増え、カモシカや鹿が出て、あと残るは熊、これは数年前出たようですが、
その後話は聞きません。
サルも稀にはぐれ猿が出ることがありますが、群れが出没することはありません。

でも地区が高齢化が進み、人口も減ってくると、野生動物の天下になるかもしれません。

ジョギング中にコウヤボウキを見つけました。



ヒキオコシもいま盛りです。



お茶の花も咲いています。



ミゾソバも咲いています。



ヤマホトトギスはそろそろ終わりです。



アケビの実が落ちていました。色は鮮やかな紫です。




富士山 久しぶりに富士川サービスエリアで

2016-10-16 18:38:36 | 田舎暮らし

今日は掛川の友達から枯れ木が倒れて家の屋根にかかっているとの連絡があったので、予定を二日早めて早朝掛川に向かいました。

晴天でこれなら富士山も見えると思い、新東名を行かずに、東名で富士川サービスエリアに止まりました。

ここから素晴らしい富士山が眺められるのです。



秋たけなわ、これからは富士山があちこちから見えるでしょう。
ここ数年登る機会がありませんでした。
来年こそ登ってみたいものです。

心配していた家の方は、家の裏山の大きな枯れ木が倒れて、太い枝が屋根にかかっていましたが、屋根も壊れておらず、ガラスも割れていなくて、被害はありませんでした。

太い枯れ枝を整理して風呂の薪にしています。
その内太い幹も切って薪にしなければなりません。

枯れ枝はよく燃えています。
歩いて10分ほどのところに日帰り温泉があります。
でもドラム缶の露天風呂もいいものです。


ドラム缶風呂の転落と夕方の散歩

2016-04-24 07:30:06 | 田舎暮らし

昨日は風もないのでドラム缶風呂を沸かすつもりになりました。



風呂の古い水を抜いてからドラム缶を一部塗装して乾かしておきました。
時々さび止め塗装をしておくとドラム缶が長持ちし、また水に錆が混じらずに3日間使えます。

家の中にいたらガラッと音がします。傾けた感が落ちたのだろうと思って放っておきました。

さて水を入れようと外に出てみるとドラム缶がありません。
周りを見回してもどこにもありません。

そばの10メートルほどの崖の下にも灌木に覆われて見えません。
よく考えてみればどこに転がったとしても見えるはず、見えないということになれば崖下しかありません。



回り道をして崖下に行ってみると、ありました。途中で灌木にひっかからずに下の平地まで転がっていました。
今度はそれを崖を遠回りして上まで運び上げなければなりません。
これはドラム缶を転がすと楽に移動できました。
それを上り坂を転がして、無事上まで運ぶことができました。
夕方には水を張って風呂を焚くことができます。

近頃時々夕方散歩をします。
道路に出てからジョギングの時とは逆に原谷川を下って行きます。

すぐにキャンプ場とつり橋があります。



そして「ならここの湯」があります。
ここは日帰りの温泉で、風が強くてドラム缶風呂を焚くのが危険なとき入りに来ます。

キャンプ場には八重桜が咲いています。

管理棟のそばに鯉のぼりが泳いでいました。
この地区では子供の数が極端に少なくなって、
鯉のぼりを上げる家もありません。
そこで各家の使われなくなった鯉のぼりをまとめてあげているのです。

お茶畑は新緑を増してきました。
茶摘みが間もなく始まるでしょう。

道のわきに赤い花が咲いています。
ベニバナトキワマンサクです。


近頃あちこちに植えられて赤紫がかった花をたくさんつけています。
外来種ですが、今流行の花のようです。

ヤブデマリも咲きだしました。



道のわきの垣根にアケビの仲間のムベの白い花が咲いていました。


散歩するのには暑くも寒くもなくいい季節になりました。



新緑の中を走る。

2016-04-21 11:50:49 | 田舎暮らし

16日の朝、いつものコースを走りました。
染井吉野はほとんど終わり、八重桜が咲いています。


でもこの時期はなんといっても新緑が鮮やかです。

走るスピードはどんどん落ちています。
それは歳のせいとしておきましょう。

世の中には70代で4時間を切るつわものもいます。
私はいまや完走だけが目標です。

ウワミズザクラ

掛川での小さな展示会が終わりました。
売上よりも会場に来た人たちと話すのが楽しみでした。
(つまりあまり売れなかった・・・)
30年前に買ってくれたりした人々もいました。


アオダモ

器や花器、陶人形などを作っていた友人の陶芸家が、
アクセサリーを作り始めて、結構あちこちで売れているという話をしてくれました。
彼とは20年以上の付き合いがあり、夜遅くまで話したこともありました。


スミレ

もともと実力のある人なので、行き詰ったら新しい方向に転換することができる人です。
私より6歳ほど若い人ですが、いまや髭も髪も真っ白で、かえって格好良くなっていました。

来月この陶芸家夫婦と私達夫婦で、お茶を教えている女性の友人を訪ねることにしています。
この人もすごい人で、私が37年前に掛川に来た当時から知り合って、いろいろ教えてもらいました。

歳を取ってくると友達のありがたさが身に沁みます。


フイリヒナスミレ

小平でも新しい友人ができました。
その人たちと来月末から一か月間、スペインのサンチャゴ・コンポステラ巡礼をする計画をしています。
それについてはまた・・・・・


夏の終わりの山

2015-08-21 10:45:18 | 田舎暮らし

昨日(20日)掛川に来ました。
以前の予定では18,19,20日と、南アルプスに登るつもりでした。
でも雨天や曇り続きで、特に山では雷も起きやすいので、
今回は中止しました。

高齢者の単独登山は悪天候では危険過ぎます。
今までも天気予報とにらみ合わせて、晴天の時だけ登山をして来ました。
天候に合わせて臨機応変に行動できるのが自営業のよさです。

でも近年予定がいろいろ詰まってきて、それほど自由が利きません。
でも山は逃げないので、無理をしないで登ることにします。

今朝は久しぶりにいつもの林道を走りました。


花はめっきり少なくなっています。

今咲いているのはキツネノカミソリ、


この花は彼岸花の仲間で、彼岸花の一ヶ月前に咲きます。
ちょっとさびしげな花です。

それからタカサゴユリ、これは台湾渡来の帰化植物で、日本古来のユリが終わった頃から、冬の初めまで咲き続けます。



おなじみの花ではツユクサ、キンポウゲ、センニンソウ、キンミズヒキなど。



フジバカマの近縁種、ヒヨドリバナ。



クサギの花もよく見るときれいです。

稲が実って来ています。イノシシに荒らされないよう電柵が取り巻いています。


家のすぐ前の小さな田にも電柵が必要なのです。
家庭菜園もイノシシに荒らされます。
なんだか人が小さくなって生きているような・・・・・・





棕櫚の葉のバッタの作り方。

2015-06-22 08:31:22 | 田舎暮らし

昨日孫たちが来たので、孫たちに教えようと思い、棕櫚の葉でバッタを作りました。

7月の下旬に掛川市の図書館のギャラリーで「森の教室展」という形で籠を中心とした作品展をやります。
その会場は今までも毎年使わせてもらっていました。
でも図書館の内部にある会場なので、たんなる作品の発表会じゃなく、
社会教育的な意味を持たせなければなりません。

そのために希望者に小さい籠を編んでもらっているのですが、
今年はそのほかに、棕櫚の葉でバッタを編んでもらうことにしたのです。

作り方は 佐藤邦昭著 「作ろう草玩具」 築地書館 によっています。

この本はとてもよい本で、これまでも草じゃなくてクラフトテープで馬やカエルを作ってきました。

作り方を教えてほしいという人もいるので、ページのコピーを紹介します

 

 


天竜区の「こみちカフェ」

2015-02-18 15:14:25 | 田舎暮らし

近頃は掛川に来るときは、運転が長くなると眠くなるので、東名で来ています。
富士山がきれいに見えるときは沼津や富士川で寄り道して写真を撮っていました。
いまは東名の富士川サービスエリアで休憩しがてら写真を撮っています。



14日も富士山がきれいでした。富士山の南側を見ることになります。


小平では富士山の西側を見ることになり、形が少し違います。
16日は東京マラソンまで1週間をきったので、17キロコースの林道ランをしました。
このコースからは掛川の最高峰八高山(832m)

と修験の山大尾山(おびさん670m)がよく見えます。

原谷川の谷をはさんだ向かいの尾根か ら見 ることになります。
道はかなり登ってスピードダウンしますが、体力づくりには最適です。
麓の日当たりのいいところでは蕗のとうが顔を出していました。


林道の途中でカモシカの姿も見ました。

17日の火曜日、天竜に行ってきました。今は浜松市天竜区になっています。
そこで古い友達が娘さんと一緒に2年前からカフェを開いています。、
まだ行ったことがなかったので、思い切って出かけました。

お店は11時からなので、その前に秋野不矩(あきのふく)美術館を訪ねました。
特別展として「岡村桂三郎展」をやっていました。
この展覧会については次回述べます。

こみちカフェは美術館からちょっと離れた路地にそってあります。
以前教会だった小さな建物ですが、中はしゃれています。


私が行った時は12時だったのでほぼ満席でした。

ランチを出すために仕事が忙しくてあまり話もできません。
でも彼女の笑顔は昔通りで、かえって若々しく見えました。
娘さんと二人で仕事ができるなんて幸せそうでした。

彼女のこれまでの人生を少しは知っているだけに、本当によかったねといいたい気持ちです。

ランチもプレートとパスタとピザの3種類あって、これは毎月メニューが変わるようです。
私はパスタを頼みました。自然素材を生かした料理のようでとてもおいしかった。
から揚げ中心のプレートもピザも、ほかの人が食べているのを見ると食べたくなりました。
これは次回のお楽しみです。

http://komichicafe.hamazo.tv/index_2.html

最近では掛川に来るだけで精一杯でここからほかには出かけなくなっています。
以前は天竜から水窪に抜けて峠をこえて、長野県の飯田から中央高速を通って
小平に帰ったりしていました。行動力の無さが最近の特徴になっています。

これじゃいけないと始めたのが従兄とやっている東京散歩です。
掛川でもこれからはあちこちでかけようと思っています。



老化対策

2015-01-22 10:44:14 | 田舎暮らし

19日月曜日、掛川に来ました。
以前は早朝4時ごろ出発して、高速を使わず一般道路で掛川に来ました。
でも歳のせいか、静岡あたりに来ると眠くなります。
それで前回から高速道路を使うようになりました。
一般道路で6時間、高速だと4時間弱になります。

 相模原愛川から圏央道に、そして厚木で東名に入ります。
富士山がきれいなので富士川サービスエリアで休憩して写真を撮りました。

山頂に雲がかかっています。富士山が見えると気分が明るくなります。


ゆっくり休憩して掛川へ。

近頃は難しい本はあまり読めず、推理小説のような気楽な本ばかり読んでいます。
音楽ももっぱら演歌が中心です。
美空ひばり、島倉千代子、都はるみ、石川さゆり、ちあきなおみ、坂本冬美・・・
春日八郎、鶴田浩二、新沼謙治、北島三郎、三橋美智也・・・・・

半年前はジャズばかり、その前はクラシックばかりでした。
歳をとるにしたがって若い頃に聞いていた音楽が懐かしくなるのでしょうか。

この冬はひどく寒く感じます。
例年より特に寒いことはないようですから、これも歳のせいでしょう。
早朝ジョギングはつりので昼ごろに走ることが多くなりました。

昨日はスティックをついて大尾山(670m)に登り、下りは尾根伝いに林道に出て、スティックを抱えて走って下ってきました。


大尾山顕光寺

山頂の観音堂

来月22日には東京マラソンが控えています。

掛川は室内でも朝は零度になります。早朝に走るのはつらくなりました。

東京に戻ってからスピード練習をするつもり、ここでは体力の維持が目標です。



昨夜友人から電話で、私と同年のお茶の先生が癌になって入院するという話を聞きました。
彼女は型染め絵もやっていて、静岡に来て最初の友達といっていい人です。
生命力にあふれた人なので、きっと今回の危機も乗り越えるでしょう。

同年輩の知人で癌になる人が多い気がします。
回復する人もいます。みんな無事で健康で歩いていきたいものですね。


家から向かいの山を望む。

 


山道でカモシカに出会う。

2014-11-28 20:46:51 | 田舎暮らし

21日の金曜日は朝気分が乗らず走らなかったので、昼休みに大尾山(661m)に登りました。

奥に見える山が大尾山です。

ノルディックウォーク式に両手にスティックを握って歩きます。
今山登りでもこのスタイルが多くなりました。
岩登りになると邪魔になるのでザックにくくりつけます。
でも大尾山には岩場がないのでそのままスムーズに登れます。

大尾山には807年創建になる顕光寺という寺があります。


かっては修験道場として栄えたようです。



大尾山の山頂には鳥居杉と呼ばれる老木があります。
そこまで我が家から歩いて1時間ほど、下りは40分ほど、
樹木が茂って見晴らしは利きません。



しばらく下っていくと道の下に大きなカモシカが居ました。
こちらをじっと見ていて動きません。距離は10mはあったでしょうか。



写真を何枚も撮ってもじっとこちらを見て逃げようとしません。
いつまでもにらめっこをしても居られないので歩きだすと、すぐ森の中に消えました。

その後一週間の間に一度はジョギング中にもう少し小型のカモシカが道を横切りました。
また、買い物をして車で街から帰ってくると、トンネルのそばで今度は小型のカモシカ2頭を見かけました。かっては1年に一回ぐらい出会ったものですが、今は頻繁になりました。

イノシシも夜になると周囲をはいかいしています。家の周りに張り巡らしたイノシシよけの電柵も効果がなくなってきた様で、鉄製の目の粗い柵を張り巡らすようになりました。

地区に子供はほとんど居ません。住民は高齢化してきています。
人間がひっそりと生きているようです。


公民館前のイチョウ。かってはこの木にクリスマスの電飾を飾っていました。でも子供が居ないのでやめてしまったようです。

川沿いに植えた皇帝ダリア。これも地区の人達が育てたものです。