17日には磐田市でお茶の先生をやっている友人を中心とする集まりが我が家でありました。
持ち寄りの昼食を食べながら歓談する会です。
紅葉にはまだ間があります。でも一部が赤く染まって、おまけに素晴らしい好天で、気持ちのいい一日でした。
彼女は私と同年で掛川に来てからの一番古い友人です。
宗偏流の家元の後見をやったその世界でも実力のある人で、また長く型絵染をやっています。
彼女の世話で、鈴木繁男先生の話を聞く会に参加させていただきました。先生は民藝の創始者柳宗悦のところで内弟子をしていた人で、磐田に住んでいらっしゃいました。その時の集まりの縁でできた友人も多く、今度の集まりもそんな友人たちが参加しました。
私達夫婦とやはり古い友人の陶芸家の女性、掛川市に住む陶芸家夫妻、お茶の先生の友人の男性S氏、全部で7人です。去年の春と今年の春はお茶の先生の家でやりましたが、彼女の希望で今回は我が家でやりました。
狭い家で座布団も足りないので公民館から7枚座布団を借りました。
持ち寄りの食事は種類も多く、7人ではもったいない感じでした。
食事は日当たりのよい縁側に面した部屋でやりましたが、少し寒くなったら薪ストーブのある仕事場で話をしました。はじめはS氏が持ってきたギターの伴奏で、私が持っていたデイサービスのために作った歌集でみんなで歌を歌いました。そのあとS氏がギターの弾き語りでシャルル・アズナブールのシャンソンを歌ってくれました。
S氏は定年退職をしていますがもともと多芸多才な人で、ギターも弾けば歌も歌う、お茶も習いモダンバレーもやる、謡も仕舞もやる、そして御家流の香道も15年ほどやっている人です。・
この日は香を焚くための七つ道具を持参して香を焚いてくれました。
それだけではなく、三種類の組香を作ってその名前を当てる遊びを設定してくれました。
二種類の香は香の名を言って前もって香りを覚えさせます。最後にまだ聞いていない香を加えて、三種の香を1の香、2の香、3の香と名前を知らせずに順番に聞かせて、各自が1,2.3の名前を書いてその香の名をあてっこするのです。
香りの違いをかぎ分けなければならないので,結構難しいものです。
それでも参加した6人の内半数が正解をだしました。私も正解でした。
組香の名前は源氏物語その他古典文学にちなんだ名前がつけられ、組香にはそのイメージに沿った和歌がつけられるという念のいったものです。
S氏は本当に優雅な遊び人です。それぞれの技芸に集中してやって初めて成果が現れます。
私などは怠け者の遊びでとても及びがつきません。
世の中にこんなに優雅でなおかつ人のために労を惜しまない人もいるのかと感服しました。
来年は桜の頃にまた私の家でやろうということになりました。
ひどいボロ家です。でもそのボロ具合が気に入られたようです。
時折BLOG見るけど、少し文章長いね!
TWITTERとは言わないが少し短い方が閲覧し易いね(^○^)