対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

新刊棋書情報「天龍図1・2」

2010-05-31 21:15:34 | 棋書


東京創元社から発売された「天龍図12」。
プロレスラーとは関係ない。

dasさんが
「同じ権プロの『鬼手・魔手』より一般向け」
書いていたので、手にとって挑戦してみたが…
難しいじゃねぇか(笑)!」

確かに「鬼手・魔手」よりは相対的にグッと易しく、
とっかかりやすいけどねぇ…。
一応「黒先コウ」など答えが限定され、
更にヒントもついているので多少は難易度が緩和されているが…、
初段合格の死活」「3段合格の死活」が丁度いいぐらいの、
ちょっと私には歯が立ちそうにない。

加えて1題につき、解答が正解の1図のみという
ストイックな構成が泣かせる。
解説の少なさは自分の研究で補う方向で。
プロを目指す子ども向けに作られたというが、
さもありなんという気がする。

1ページ2題掲載で黒先統一。
第1巻に240題、第2巻に260題とボリュームは十分。
相変わらず巻末に穴埋めとして謎の碁罫紙が挿入されている(笑)。

イメージとしては「ノータイム詰碁360」を
2ランクか3ランク難しくしたイメージ。
これが気分良く取り組める人は、恐らく詰碁高段者。
宝酒造杯東京大会6段戦3位のasutoronさんでも
挫折するに一票(失礼)。

ただこのレベルの問題が500問も収録されている
コストパフォーマンスの高さは魅力。

権道場で作られた創作詰碁だけでなく
古典からも取材しているというので、
既成の本と重複している問題はあるかもしれない。

新刊棋書情報「世界最強イチャンホ式 最速の囲碁入門1・2」

2010-05-30 23:29:50 | 棋書
MYCOMから李昌鎬の囲碁入門書が出た。

第1巻で礼儀に始まり「死活や手筋」などの初歩問題240題。
第2巻で「コウやセキ」のルールから「終局問題」の224題を通して、
問題に取り組みながら囲碁に入門して貰おうというコンセプト。
2巻共揃えて初めて碁が打てるようになる。
この方法が最速かどうかは知らん(笑)!

尚、章の間に「考えずに並べてみよう」と
「はじめの50手」というプロの碁を掲載しているが、
実際に9路や19路の布石など解説はなさそうだ。

「習うより慣れよ」
といった感じがあるのは棋苑図書が出している、
韓国棋院の「囲碁入門」にも通じる。
日本以上の学歴社会で兵役もある韓国では
こういうスタイルが受け入れやすいのだろうか?
一方マニュアル重視の日本、
特に大人にはちょっと受け入れにくいようにも思う。

ただA4版のサイズながら1200円と手に取りやすいし、
意欲さえあれば問題数は豊富。

他の人がこの本をどう見るか、
実際に打てるようになるのか、
この本で入門したらどうなるかなど興味があるところだ。

宝酒造杯東京大会渾身レポ最終回「反省」

2010-05-29 23:56:50 | 棋譜
結局、3勝2敗で4位。
尤も4位というポジションはなく、
初戦で負けて勝ち上がった方達と同じく3勝賞という位置づけに。
そういう意味では前回大会の4勝賞よりワンランクダウン。



というわけで賞品はこちらの金箔入り松竹梅。

ただこちらも初段から2段に上げて入るのだし、
秋より厳しいといわれる春の大会なので、
3勝2敗でも分相応かも知れない。
いや出来過ぎと言わないと不遜かな?

まぁ3位とか4位とか3勝か4勝かのポジションはどうでも良い。
優勝以外は、賞品のあるなし(『をぃ』)しか目にないですから。

問題は内容。

やはり3位決定戦の結末が納得いかない。
ただ色々すっ飛ばしたりボヤいたりした
自分のマナーも褒められたものでもないし、
相手の方についてどうのこうのいう資格はない。
だから勝敗を取り消して欲しいとも思わないけれど、
やっぱりやはり斬られるときはバッサリと斬って欲しい。

闇討ちみたいな勝ち方(言い過ぎ?)で喜ばれてもねぇ…。
今後に繋がらないというのが特に癪に障る。

というわけで大会後、3日間ぐらいはこのことが
寝ても覚めても頭を離れず
人知れず歯軋りしていたのでした。
今でも思い出すと気分悪い。

でもこういうのはレアケースだし、
カッとしやすい私の心の持ちようでもある。
基本的にはいつも通り楽しい大会でした。
特に前回の繰り返しになるけれど、
地方の人は東京大会に比べて参加費も安いのだし、
今のところ枠抜けの可能性もより高いし、
出た方が絶対お得(断言)。

本大会は非常に疲れた。
それだけ真剣に打っていたということかも知れないけれど、
大会後3日連続で、電車を寝過ごして乗り過ごすと言うことがありました。
疲れが取れたのは1週間ぐらいしてから。
やっぱり体調があまりよくなかったのかも。

次回大会に出るとしたらこの辺りの修正と、
そしてこれまた前回と同じだけれど整地慣れしないと。
時計の使い方は練習する場所がないので、
整地や目算だけでも普段の棋譜並べや実戦で、
実践しておくことにします。

新刊棋書情報「依田流 並べるだけで強くなる古碁名局集 第2集」

2010-05-28 23:02:02 | 棋書
依田流 並べるだけで強くなる古碁名局集 第2集」が出た。
タイトルからもわかるように前著「並べるだけで強くなる古碁名局集」と形式は同じ。
構成も同じく内藤由起子。
一局辺り5譜から20譜に譜分け。
大半は10譜前後でまとめられている。

収録局は
道碩(6局)道策(10局)丈和(4局)秀和(2局)。
そのほか算砂、道節、大仙知、知得が1局ずつ。
完全譜がほとんどないため解説されることが少ない、
道碩が収録されているのが特色といえる。

変化の解説があまり細かくなく、
碁の流れを追うのが主題なので
私には物足りないところもあるが、
古碁初心者にはかえって並べやすいかもしれない。
細かいことは気にせずドンドン繰り返し並べるのが吉。

尚、前著はかの小沢一郎も並べていたようだ(笑)。

猿十番碁第4局告知

2010-05-27 22:08:28 | 雑談
5月29日(土)に1ヶ月ぶりに猿十番碁を打ちます。
危うく今月もお流れになるところだったよ。

対局上はいつもの通りKGS
時間は20時からの予定です。

王道の布石で対抗するか、
観戦者(ほとんどいないけど…)や読者を少しでも楽しませるために、
趣向するか悩ましいところです。
宝酒造杯前から調子が全然戻らないしなぁ…。

宝酒造杯東京大会渾身レポ第10回「3位決定戦顛末」

2010-05-26 23:55:55 | 棋譜
この後、相手の方の着手後の取りやめ、
いわゆるニクつきが目立つようになる。

一度などは着手後、打ち上げた石を盤から拾った後、
それを戻すという荒技も披露。

さすがに荒技の後は恥ずかしかったのか
思わず私の方の顔をみて照れくさそうに笑っていた。

私の方もコトを荒立てても面倒だし、
優勢だと思っていた余裕からか
『しょうがねぇジイさんだなぁ』
とその時は苦笑していたが…。

ところがもう最終盤、小ヨセで事件が起きる。



図の黒1・3を打った後、Aの一手だと思い、
他のヨセを確認していたところ相手の方が着手。
そこでそちらをよく見ず黒5と打った(のだと思う)。
その段階では自分のミスに気づかず、
また他のヨセを確認していたのだが、
相手の方が着手する気配がないので、
左上をみると白6に石が置かれていて愕然とした。

対局中は何故、そんなことになったのか混乱してわからなかった。
気がついたら白6に石があったという感じ。

思わず頭に血が上って、小さく
ふざけんなよ…」。
という言葉がフッと口について出てしまった。
相手の方に向けていったつもりではないが、
ボヤキというのはキツすぎるセリフだった。
大変申し訳ない

相手の人もギョッとしたのか、
とりなすように、まだ終わっていないのに
「ここがアアで…あそこが…」
と講釈を始めた。
それがまた私の火に油をそそぐことに。
こうなると先に笑って見逃したニクツキすら憎たらしく。

それでも必死にヨミ、△同士の攻め合いに全てを託したが、
何といってもかなりのヨセコウ。
相手の方も私がヨム度に
「ハイハイもう終わりでしょ」
というそぶりでギャラリーと雑談したりするので、更に頭にきた。

それでもソバコウを頼りにアト1手で
本コウというところまでたどりついたが、
そこでコウ材がアウト。
最後の相手の方のコウダテはすっぽかせなかったかなぁ…。

投了するともなしに盤を確認していたら、
相手の方が係の人と話はじめて終局にされてしまった。
時計が一度リセットされた関係で、
周りもう全て終わって、係の人以外誰もいない。

悔しいけれど確かに負けではあるので、頭を下げて
「ありがとうございました」
と挨拶をしたが、相手の方は挨拶もそこそこに片付け。
「何をそんなに急ぐのか」
とまた頭にきたが、ふと時計をみると相手の方の時間が切れていた。
ああ、そんなつもりは勿論ないけれど、
これでゴネられるのが嫌だったのかな?

とにかく終局後はしばらく凶悪な顔が解けなかった。

宝酒造杯東京大会渾身レポ第9回「3位決定戦」

2010-05-25 23:55:19 | 棋譜
準決勝に敗れたことで、
前回大会からここまで続いてきた7連勝がストップ。
まぁ、先に書いた通りこれで気落ちするということもなく、
むしろホッとしたという感じ。

締め切りが迫っていたのでハイボールが当たる詰碁クイズを提出して、
リラックスして3位決定戦に挑んだ。
あ、詰碁クイズは詳細に検討する時間がなくて、
ヤマ勘で提出した4問が不正解のためハイボールはお預けでした。

今度の相手を確認すると、何だか見覚えがあるような…。
「前回大会初段戦で準優勝されましたっけ?」
ところが相手の方は覚えがないらしい。

対局中は気づかなかったが、
もしかしたら前回大会でシチョウ見損じ&大逆転劇の際の、
対戦相手の方だったかも…!?
確信はないけれど。



その意趣返し…とは関係ないだろうが白16をみて
「オレを誰だと思っているんだ」
申し訳ないが、こんな手に付き合うほど弱くはない…。
ジョバンニだぜ!
と…内心豪語した割にはあんまりいい形とはいえない序盤(汗)。
まぁ、今大会の方針通りではあるけれど。

ところがこの後、
下辺に打ち込んできた石を一手勝ちでマルッとセメドリ。
左下一帯をキープして早くも優勢を意識することに。

ここでハプニング。
時計の位置が悪く、私が叩いた拍子に時計がカッとんでいってしまったのだ。
申し訳ないっす!
運営の方にお願いして時計を入れ替えて、
時間をリセットして再スタートである。

新刊棋書情報「李昌鎬の詰碁散策1」

2010-05-24 23:55:55 | 棋書
李昌鎬詰碁集シリーズの第2弾、
李昌鎬の詰碁散策1」が書店に並んでいた。
…というかこのシリーズ続くのかよ(汗)!
ビックリというのが本音。
翻訳は洪敏和。

「散策」という長閑なタイトルに表現されるように、
かなり基本的な詰碁を扱っている。

具体的には

第1章「実戦テスト」(11題)
第2章「面白い詰碁」(左右同型など3種 10題)
第3章「格言に学ぶ詰碁」(5格言 32題)
第4章「基本詰碁・応用詰碁」(20題)

李昌鎬創作詰碁ではないので
強いて特長をあげるならば丁寧すぎるるほど丁寧な解説か。
詰碁慣れした人は全く読まない筋すら丁寧に作図している。
級位の方には中々いいかも?
ただ私には基本詰碁でこの問題数は、コスト的にキツイ。

シリーズ第1弾の「詰碁が強くなる死活力」も、
dasさんやasutoronさんによると中身は確りしているとのことだが、
私はどうしてもこのシリーズ名だけで拒絶反応を起こしてしまう。
李昌鎬の名前がないと売れないのは分かるけれど、
もう少しどうにかならないだろうか?
総じて囲碁の本は、本の顔でもあるタイトル・表紙を軽視しすぎと思う。

宝酒造杯東京大会渾身レポ第8回「準決勝顛末」

2010-05-23 23:03:15 | 棋譜


気分良く打っていたが、大きな懸案があった。
またいつもの通り時間である。

半コウ争いになった時点では残り2分かそこらだったと思う。
だから下手に半コウを争って、
ウッカリがあったり時間が切れてしまっては、
折角の好局が台無しだと感じて、
まだ争う余地のある段階で相手にコウを譲った。

時間がないから目算は出来ていなかったが、
細かいとは感じてはいて
「もしかしたら足りないかもしれない」。

3回戦で戦った相手の方の手も借りたが
相変わらず整地が出来ない。

作ってはみたものの自分の地が何目かよくわからないまま、
相手の方に計算を任せると、
どうやらこちらが少し足りないということが、
相手の方が私の対局カードを手にとったことでわかった
(勝者が双方の対局カードを手合い係に渡す)。

ちょっと事情があって正確な目数がわからなかったので、
その後、相手の方に目数を尋ねたら、
「そちらが55目でこちらが62目でしたね」
ん…?
は、半目負け
嘘ん(笑)。

こんなことなら半コウを争えばよかったと後悔しても、
アフターフェスティバル(笑)。
取り立ててヨセでまずったという意識はないのだが、
どうやら右辺に打ち込んできた石を
ちょっと大きく生かし過ぎたようだ。

しかし半コウを譲ったのも時間から判断した自己責任だし、
敗因の分析の題材としても、
何より棋譜をきちんと残しておかなかったのを惜しむほど、
気分良く打てていたのは事実なので、
hexaさんにボヤキながらも、内心ではそれほどガックリはこなかった。
前局の後ろめたさもあったし、
相手の方が一手不要な手入れをしたようにも見えたし。
「これで相殺」
「ちょっとだけ幸せがプラスになればいい」
私はよくそんな考え方をする。

この辺り、色々勝負師としては問題あるかもしれない。
というか事情があるとはいえ最終目数を確認しないなんてありえませんな(滝汗)。

チェイス~国税査察官~全話再放送

2010-05-22 22:15:19 | 雑談
前にも取り上げたチェイス~国税査察官~」が今夜最終回。
ところどころご都合主義的な要素が散見されたけれど、
それはドラマだから仕方ない。
面白かったぁ。満足。

家族も「よく出来たストーリね」だとさ。

6月2・3の深夜に全話集中再放送があるそうなので、
みたことがない人は是非
オイラも録画保存しておこうかな。

今、これも評価の高いらしい「ハゲタカ」をDVDで観ているのだけれど、
NHK土曜ドラマって、練られたドラマが多いのかな?

今日は数年ぶりに入間将棋センターにも伺い、充実した日でした。
その顛末はまたの機会に?