対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

猿十番碁第6局「大模様対策」

2008-07-31 22:58:10 | 棋譜


相手に本を薦めたりと、まだまだこの辺は縁台モード。
とはいえ打っている当人たちは、
本当はモニターの向こうで悩んでいる。
まぁ、チャットを入れながらリズムをとっているとでも
解釈して欲しい。

白1は私の予想していたところ。
そして
「こう打ってこないかなぁ」
と思っていたところもでもある。
よって黒2のツケは予定通りのノータイム。
ここで白3、5がアマく、黒の注文が通った。

しかしhexagobanさんを軽んじていた訳では勿論なく、
私だってどう攻めたらいいのかよくわからないのだ。
白11にコスミツケるか、白Aとツケオサエや白14のケイマ。
はたまたハサムなら白2、あるいは白4ぐらいまで迫って、
ガチャガチャやるところか?

ただ図にのって黒6はやりすぎだったかも。
早めに治まるか中央に、素直に出るところだったかもしれない。

白7が予想外で、思いもよらぬ進行となったが、
黒16・18が打てて、それなりに満足。
しかしさらに白25、白29とはhexaさん意欲的(?)である。

猿十番碁第6局「オープニング」

2008-07-30 20:55:57 | 棋譜


「暑いし、マッタリいきましょう」

両者の気持ちはピッタリ一致し、
持ち時間50分+秒読み30秒(1分×5)でスタート。

そんなこともあってかスタートは和気藹々。
縁台囲碁もかくやという、チャチャの飛び交うスタートとなった。

冒頭の図に入れたセリフは皆、
各着手の際に飛び交ったチャット。
誰が見ているとでもないのにこうなるのは、
さすが囲碁ボケ理事同士と言えようか?

「ボケラーとは、一人でもボケることとみつけたり

右下は定石と違うが、
「そんなの関係ねぇ」(デッドワード)

とはいえ手番が回ってきたのは嬉しかった。
黒41と打って白に
「左上の厚みを活かせますか?」
と問うてみたかったのだ。

(つづく)

新刊棋書情報「本筋・俗筋対照表」

2008-07-28 21:51:53 | 棋書
ユニークな企画で鳴らした、月刊碁学。
その別冊号の新装版らしい「本筋・俗筋対照表」が出た。

「表」というので、
何かチャート図みたいな工夫があるのかと思ったが、
まぁいうなれば
普通の手筋(問題)」。
表に問題図が示され、その裏に本筋(正解)と俗筋(不正解)が示されるという按配。
解説はわかりやすくしっかりしているし、
決して悪くはないのだけれど、
強く推したいというストロングポイントもない。

正直いうと「この本を読んで面白いのか?」という気がする。
全体が単調なので「飽きないか?」と。
パラパラっと時々眺めるのが正解だろうが、
私だと典型的な「積読」になりそうだ。

手筋(問題)集を持っている人はいらない気がするが、
手筋(問題)集を持っていない初段前後の人には、
一つの候補とはなるだろう。

月刊碁学別冊はWebでも再版されているが、
結構面白い企画が他にもあるので、今後に期待したい。

新刊棋書情報「簡明二・三子局の勝ち方」

2008-07-25 20:52:09 | 棋書
囲碁ボケ記念対局(3子局)」開催前日に、
簡明二・三子局の勝ち方」という本を紹介するエゲツなさ(笑)。

その昔同じ出版社から、武宮正樹プロ名義で
簡明二・三子局の布石」という本が出て、
好評を博したことがあった。

本書はそのコンセプトをそのまま流用して、
題材をプロプロ置碁に置き換えたというもの。
「~の布石」の方は、
題材の半分くらいが武宮プロの模擬戦解説だった。

それ以外はパッと見、大きな違いはなく
タイトルを確り記憶していないと、
「新装版!?」
と間違えそうだ。

2子局を12局、3子局を12局、
計24局収録している。
うち3局ずつ計6局は終局までを収録し、
最後まで勝ち切る手本を見せて、
「~の布石」との差別化を図っている。

元ネタが評価されていたのだから、
本書も悪くなりようがない。
それなりに有益。
収録局には「囲碁皇帝」薫鉉vs「昭和の碁聖」呉清源なんていうのも。

それでもこういった企画を、
堂々と出してくる誠文堂新光社には恐れ入った。
HPにつながらないけれど、潰れていないよね?

新刊棋書情報「コウが1から10までわかる本」

2008-07-24 21:01:45 | 棋書
コウが1から10までわかる本
タイトルはアレだが、目次をみると結構期待出来るのではないかと思っていた。

店頭で手にして、その考えが間違っていなかったのを実感。

「コウを恐れるな」
「コウの種類」
から始まり
「コウの定石」
「コウの死活」
「コウのヨセ」
9路盤を用いた
「コウとコウダテ問題集」
そして
「コウの実戦」
と非常に河野天元も真っ青の盛り沢山。

特に9路盤を用いた問題集は、コウの面白さがよくわかるし、
「コウの実戦」は小さいながらも総譜(【追記】または経過図)が載っているのが凄い。
よくぞここまで詰め込んだ。
ライターの熱意が伝わるという意味では、
ここ最近で出色の出来である。

ちなみに構成は佐野真。
今きちんと「本」を作れる、数少ないライターですな。

文字通り「1から7.5」ぐらいわかる内容になっている分、
各章のヴォリュームが薄くなり、対象者が不明瞭になったの否めない。
しかしコウを扱った本は最近出回っていないので、
そういう意味でも価値ある一冊と思う。

高尾大逆転で失冠

2008-07-23 22:01:16 | 雑談
高尾プロが本因坊位を失いました。
本当は羽根プロが日本人として初めての、
3連敗4連勝奪取というのが正しいでしょうが。
まぁ贔屓の方を中心にということで。

ちなみに四天王を好きな順に並べると
高尾>羽根=張>山下という感じ。
大三冠レースも面白くなってきました。

結果だけみてしまうと、やはり「秀紳」の号がよくなかったのではないかと。
読者アンケートなんてやってブーイングを浴びたのが、
ケチのつき始め…という気がします。
だから本因坊知路にしておけば…。
姓名判断恐るべし!
あ、ペア碁で「秀紳」の揮毫を貰っておくんだった…(涙)。

これで名誉本因坊になるには、また1から出直さなくてはならなくなりました。
30代以上で奪回して、また5連覇(ないし7期)はシンドイと思いますが、
かの大坂田も花開いたのはもっと後だし。
時代が違いますが巻き返しに期待しましょう。
というかこれを機に、あちらの成績を上げていけば…と。

それにしてもやはり今年は、
「応援運」というのが非常に悪い。
というか最悪。
私生活では幸いそう悪いことはないのですが、
そっち方面でストレスを溜めることが多いです。

内容も星数以外では、
大体帰ってきたら終わっているので、ドキドキすることは全くなかった…。
踏んだり蹴ったり。

この分だと8月のナントカ五輪も期待薄かな。
いや私にとってソルトレーク以来の関心の低さだから、
かえって好成績が出ちゃうかも!?

二間ビラキからのトビにノゾキ

2008-07-23 06:14:14 | 雑談
猿十番碁でみられた、この形。



その後の応手について、現在発売中のNHK囲碁講座テキスト8月号
河野天元の布石講座に掲載されていた。
いつもながらタイムリー。
やっぱり単行本化希望(しつこい)。
碁ワールドの読みきり講座で、大竹先生が二間ビラキについて解説していたことがあったけれど。

右上がただの一間シマリでも厳しい手段なので、
実戦は相当厳しく、また出切っていったのも悪くなかったようだ。
読みがついていけていないが、感覚的にはおかしくないのが確認できて一安心。

その安心をそのままに、今週末(来週頭?)に
猿十番碁第6局が開催されます。

7/27(日)20:00~
対局場はKGSにて。
マンネリにはしないつもりなので、よろしくお願いします。

菅田は単純に、「読む力」がなかった?!

2008-07-22 05:26:58 | 将棋
ドラマ「ハチワンダイバー」最終回でよくわからなかったところ。

菅田がもう何度目かの敗戦で打ちひしがれているところで、
師匠の鈴木歩人八段が「お前は『詰むや詰まざるや』の『大迷路』が解けるか?」
「(解けない)それが今のお前の力だ」
と諭すシーンがあったけれど、それはつまり
読みの力がない
ってこと?

しかし一応設定では26歳。
もっとも「読む力」があるはずこの時期に、
それは致命的ではなかろうか(汗)。

監修の鈴木大介プロがこのタイプで、
「11手以上の詰将棋は怪しい」
とは言っていますがね。
それを補うのが他の誰にも負けない実戦とか。

でも元々そのタイプでないのならともかく、
「ダイバー」型が26歳で「経験勝負」型に転換するなんて、
早い早いよ

ちなみに「詰むや詰まざるや」は、
正確には江戸時代の2冊の詰将棋集のことを指す。
一冊が伊藤看寿 「将棋図巧(象棋百番奇巧図式)」、
もう一冊が伊藤宗看 「将棋無双(象戯作物)」。
ドラマに出てきたのは後者の中の一作品。

囲碁で言えば「発揚論」みたいなものだが、
パズルとしての完成度の高さは世界でも最高峰と思われる。

さようならハチワンダイバー

2008-07-20 00:25:35 | 将棋
とりあえず原点に立ち返って…、
将棋を知らない人がこのドラマをみて
将棋っておもしれぇ!
と思ってくれたのなら、
良しとしよう。

ありがとう。
そしてさようなら「ハチワンダイバー」。
これでまた土曜の夜はまた自由だぁ!

最後に2、3補足。

最終的に菅田が到達した境地
明鏡止水
はプロ棋士の揮毫でよく見られる言葉。
最近も誰かが使っていたように思いますが、
誰だったか判然としません…。
ちなみに羽生プロは
「玲瓏」
と揮毫することが多いです。

それから最後にプロ編入試験で対戦する
「本村義雄四段」は、
実力性初代永世名人(14世名人)木村義雄先生をもじったもの。
「大名人の名をここで使うのはどうよ」
と、ちょっと思ったのを付け加えておきます(笑)。

3ヶ月お付き合いいただき、ありがとうございました。

将棋ファンとしてはここ数回、
ちょっとこのドラマを直視できませんでした…。

特に頻発した、負けてすぐリターンマッチというのは、
将棋や囲碁の「待った」のようで、釈然としません。
真の将棋指しや碁打ちには最も合わない展開でしょう。

それからドラマオリジナルキャラの個性、描きこみの乏しさ!
結局六車さんの存在は、最後まで意味不明。
御門さんや女部下A子、B子も、
何故鬼将会にいるのか描けば面白かっただろうに…。

結局ドラマパートで激減した「ダイブ」シーンが少なかったのも、
それに相応しい盤面と、敵キャラの個性を設定できず、
盤上で盛り上げることが出来なかったからでしょう。

本来4ヶ月必要なところを3ヶ月で撮り終えたということですが、
やはり無理があるというか、それならば尚更脚本がしっかりしていなければならなかった。

最終的に
「プロになる(目指す)」
というオチの設定は悪くなかったはずですが、
そこに至るまでの脚本企画の構成力のなさが
残念な結末になってしまったと思います。

「やり直しを要求するぅ!」
見事な「起転転転転転倒!」でした

碁盤の女

2008-07-19 21:45:58 | 雑談
YouTubeサーフィンをしていたら
ディレクターズ動画という欄に
「碁盤の女」
という文字が。

碁打ちの悲しい性(さが)、
こういうのは見逃さない。



気になってググッてみたら、
superlineさんのエントリーが4番目に来ていて笑ってしまった。
世間は狭い。

ヒナタカコさんというシンガーの曲だそうです。

superlineさんは
「タイトルから演歌かと思った」
と書いておられたが、
私は例えば椎名林檎のような、
前衛的(?)な印象をタイトルから受けたので、
曲を聴いても違和感なし。
演歌のタイトルに、こういう微妙なシュールさはないでしょう。

悪くない感じではあるけれど、
検索数や閲覧数を見ると、
あまり認められていないのかな?

音楽の評価は全く出来ないのでなんともいえないが、
ちょっとインパクトという面では、やはり不足している気はした。
もうちょっと上手いみせかたはあるんじゃないかなぁ?