囲碁日記:明日への一打

囲碁上達を夢見る一アマチュアの日記です。

詰碁が強くなる死活力

2010年05月18日 23時00分46秒 | 棋書
図書館から「詰碁が強くなる死活力」を借りてきて読んだ。
「李昌鎬詰碁集」という誤解を招く副題がつけられているが、韓国でベストセラーになったというだけあって、基本死活の本として非常によくまとまった本だと思う。
他に基本死活の本を持っていれば改めて購入する必要はないと思うが、初めて基本死活を勉強しようという人にはお勧めできる本である。
副題につられて手にして「何だ、基本死活か」と思う人も多いと思うが、有段を名乗っている人でも、ぱっと見て正解を言い当てられない、もしくは間違える問題も含まれているのではないか。問題数は少なめでコンパクトにまとまっているので、さっと見返すにもお手ごろな本だと思う。

第1章死活の基礎知識、第2章隅の基本死活、第3章実戦テスト19、という3章仕立て。
第1章と第2章で基本死活を類型的に身につけ、第3章でトレーニングするという構成。

第1章では、六死八生の説明の後、隅の六目ナカデについて詳しく説明されており、第2章には30の例題が用意されている。
第2章は見開きの右側に例題を載せ、すぐ次の左側のページから解説が始まっているので、基本死活を身につけるために、例題図を見てすぐに解説を読むことが想定されていると考えられる。例題の26に一合升の基本形が紹介されているあたり、読みを重視する韓国流が感じられるという気がしないでもない。
第3章の問題数は19問と少ないものの、いずれも基本死活として大切なものだと思うし、中には侮れないものも含まれる。

全般的に、図が大きく見やすく、ダメの有り無しの違いにも言及されているなど説明が丁寧であり、好感が持てる。
確かに、何回か繰り返して目を通せば、読みの基本を身につけることができる本であると思う。


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