対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

宝酒造杯東京大会渾身レポ第10回「3位決定戦顛末」

2010-05-26 23:55:55 | 棋譜
この後、相手の方の着手後の取りやめ、
いわゆるニクつきが目立つようになる。

一度などは着手後、打ち上げた石を盤から拾った後、
それを戻すという荒技も披露。

さすがに荒技の後は恥ずかしかったのか
思わず私の方の顔をみて照れくさそうに笑っていた。

私の方もコトを荒立てても面倒だし、
優勢だと思っていた余裕からか
『しょうがねぇジイさんだなぁ』
とその時は苦笑していたが…。

ところがもう最終盤、小ヨセで事件が起きる。



図の黒1・3を打った後、Aの一手だと思い、
他のヨセを確認していたところ相手の方が着手。
そこでそちらをよく見ず黒5と打った(のだと思う)。
その段階では自分のミスに気づかず、
また他のヨセを確認していたのだが、
相手の方が着手する気配がないので、
左上をみると白6に石が置かれていて愕然とした。

対局中は何故、そんなことになったのか混乱してわからなかった。
気がついたら白6に石があったという感じ。

思わず頭に血が上って、小さく
ふざけんなよ…」。
という言葉がフッと口について出てしまった。
相手の方に向けていったつもりではないが、
ボヤキというのはキツすぎるセリフだった。
大変申し訳ない

相手の人もギョッとしたのか、
とりなすように、まだ終わっていないのに
「ここがアアで…あそこが…」
と講釈を始めた。
それがまた私の火に油をそそぐことに。
こうなると先に笑って見逃したニクツキすら憎たらしく。

それでも必死にヨミ、△同士の攻め合いに全てを託したが、
何といってもかなりのヨセコウ。
相手の方も私がヨム度に
「ハイハイもう終わりでしょ」
というそぶりでギャラリーと雑談したりするので、更に頭にきた。

それでもソバコウを頼りにアト1手で
本コウというところまでたどりついたが、
そこでコウ材がアウト。
最後の相手の方のコウダテはすっぽかせなかったかなぁ…。

投了するともなしに盤を確認していたら、
相手の方が係の人と話はじめて終局にされてしまった。
時計が一度リセットされた関係で、
周りもう全て終わって、係の人以外誰もいない。

悔しいけれど確かに負けではあるので、頭を下げて
「ありがとうございました」
と挨拶をしたが、相手の方は挨拶もそこそこに片付け。
「何をそんなに急ぐのか」
とまた頭にきたが、ふと時計をみると相手の方の時間が切れていた。
ああ、そんなつもりは勿論ないけれど、
これでゴネられるのが嫌だったのかな?

とにかく終局後はしばらく凶悪な顔が解けなかった。