対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

新刊棋書情報「一番やさしい形勢判断法」

2009-11-26 22:15:33 | 棋書
片岡プロの新著「一番やさしい形勢判断法」。

(1)石の形・働き
(2)石の強弱
(3)地の比較

の三点に着目すれば、いわゆるオーソドックスな方法である
「地を数える」ことは「必要はない」
と説いた一冊。
しかし(3)は数えずにどう比較するのだろう…?
目分量?

全部で35のテーマ。
テーマとなる局面から3つの選択肢が示され、
読者は局面図に付随している「ヒント」「着眼点」を元に、
形勢判断をし、それに基づいた正解を探す構成になっている。
構成は内藤由起子。

アマチェアの一般的な対局時間を勘案すると、
とても「数えてなんていられない」というのが
多くの人の本音であろうから、
「数える」以外の形勢判断を説いているのは賛成。

しかし実戦では選択肢は限定されて出てこないし、
ましてはヒントなんてトンでもないということを考えれば、
本書がどの程度、実用的かはやや疑問である。

方法自体も他の本で目にしたことがあり、
この程度ならば正確かどうかは別として、
私も普段からやっている。
「筋・形」から判断するよくある本の最新に過ぎないというのが実感。

形勢判断に関する新しい本ならば個人的には、
NHK杯などの棋戦でプロが実際どのように形勢判断し、
そのレベルに少しでも近づくためにアマチェアはどう取り組むべきなのか、
そんな内容の本が読みたかった。

ただし巻末に本書で取り上げられている対局の
総譜が掲載されているのは良い。
だいぶこういった形式がデフォルトになってきたのは嬉しいことである。

新刊棋書情報「世界一やさしい手筋と詰碁」

2009-11-25 21:20:55 | 棋書
MYCOMからの新刊「世界一やさしい手筋と詰碁」は、
以前紹介した万波佳奈プロの
世界一やさしい詰碁 入門編」と
世界一やさしい手筋 入門編」を一冊にまとめたもの。

Kyonchnさんが「絶版になっている」と嘆いておられたが、
これで一安心♪

1ページに上下2題。
その裏に各2図ずつ使って解説するというレイアウト。
内容は本当に「ポン抜き」からはじまり初歩の初歩。
「手を読む」ゲームに慣れている人には
初心者でも簡単過ぎるかもしれない。
手筋154題、詰碁164題。
構成は朴道純。

文庫になり元の本のカワイらしさがなくなったのは残念だが、
その分、持ち運びが楽になった上、
万波プロが書く、息抜きのコラムは健在。

2冊が1冊にまとまり、値段もリーズナブルになったので、
本当に囲碁をはじめたばかりの「謙虚な」人、
特に女性には安心して薦められる一冊である。

棋書情報「碁は手順にあり」

2009-11-24 22:12:04 | 棋書
先月発売された誠文新光社の新刊「碁は手順にあり」。
月刊誌「囲碁」に現在も連載されている同名の講座をまとめたもの。
「効果テキメン!」の副題はダサいので却下。

定石や手筋、死活における「手順」に着眼し、
狙いが同じでも手順が違うと成功しない、
そんな局面を取り上げている。

構成は相場一宏。

「囲碁」を読んでいた時から「良い講座だな」と思っていたので、
読者の声から単行本化されたのも納得。
特にアマチェア…というか私は手順を蔑ろにし、
痛い目にあうことも多いので
読んでいて身につまされる。

局面図が一番上に掲載され、
その下に正解、不正解(誤手順)が並べられているという
オーソドックスなレイアウト。

わけわからんセンスゼロのCGよりは随分マシになった表紙も含めて、
悪くはないのだけれど「地味」かなというのが気がかりなところ。
最初の数ページで飽きてしまいそうな気もする。

値段も厚さの割にはちょっとお高めで、
敬遠する人が多いのではないか?
かくいう私も「図書館で読む」かなぁ。

棋書情報「筋の善悪トレーニング270」

2009-11-23 22:02:01 | 棋書
紹介し損ねた棋書を取り上げる。
それがこの「棋書情報」。

今日のメニューは「筋の善悪トレーニング270」。

前に発刊された「ひと目でわかる『本筋・俗筋』対照表」の姉妹本、
トレーニング編という意味合いらしい。

平たく言えば手筋問題集なのだが
見開き右側に問題があり、
そのすぐ隣、見開き左側に俗筋(失敗図)、
本筋(正解、2図)が掲載されているレイアウトは、
自力で解くつもりなら意識してみないようにしないといけない。
不満を感じる人は多いだろう。

また解説も少なめで、納得するのにも一定の棋力が必要。
「『本筋・俗筋』対照表」を読了していることが前提か?
それにしては「対照表」の方が
「問題集」らしいレイアウトなのは皮肉な感じがするが…。

問題そのものは基本的ながら良問。
有段者なら「ひとめ」であることが望まれる、
対局前にパラパラっとめくって、目を慣らすのには良い。

270問という問題数は魅力的だが
第2部「攻め合い、死活」、
第3部「ヨセ」は他の本と被る。
正直分量以外の「本書ならでは」という特長があまり見えなかった。

尚、本書からMYCOM囲碁文庫の装丁が少し変わり、
残念ながら値段が105円値上がりしている。

第2次猿十番碁 第7局総譜からはじめよう

2009-11-22 23:09:53 | 棋譜
習慣というのは結構些細なことから途切れるもので、
例えばここ1年半ぐらい昼飯後に5階から15階まで、
階段であがるのを日課にしていたのだけれど、
ある日ちょっと調子が悪いのを口実にサボったら、
その後すっかり続かなくなってしまった。

このブログも5年目に入るまでは毎日のように続いていたのが
「ウリ」だったわけだけれど、ここ最近はこの有様。

体調が悪いというわけでもないし、忙しくもない。
人生のバロメーターでいえば悪くないほうなのだろうけれど、
何か帰った後、「書かなきゃな」と思いながら横になっていたら、
そのまま朝を迎えてしまう。
そんな毎日が続いてここまで来てしまった。

まぁ、こちらのキッカケといえば猿十番碁の負けと、
碁以外のショックのためといえないこともないが、
これはこじつけに近い。

むしろこちらがブログをサボっているから、
その「ガックリきたこと」が起きてしまったなんてことも
考えたりもしたり。
元より関係があるはずがないが、ゲンは担ぐ方なので。

というわけでようやく重い腰を上げて、
ペースを上げていきたいと思う。
私の応援している人も応援してくれる人も頑張れ(謎)!

とりあえず未掲載だった、第7局の総譜を。
2ヶ月以上前のだよ(汗)!
これらから目を背けていたのもやっぱり原因としてあるのかなぁ?

(;SZ[19]PB[GoEisukeGo]PW[hexagoban]KM[0.5]
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