対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

囲碁と森林について考える

2011-02-28 22:11:19 | 雑談
日本棋院のHPで知った、この企画

何と!
…カナボーと奈穂ちゃんに指導碁を打ってもらえるですとぉ!

で、場所はどこよ!
日田!?九州かい!?
と知って、思わず日田のホテルとか、観光名所、
交通手段を検索してしまった私(ぇ)。
そっか福岡空港から直通バスで1時間半か…。

そんなに好きなんかい!
いやいや…。
すこぅし、思っただけ。

でもGWはだろうしなぁ…。
単純に旅行として興味もあり。
行くなら早く決めないとねぇ。
いっそ諦めるために早く締め切ってください(汗)。
歩様も来てくれる多分、問答無用でいっていると思うけれど(笑)。

で、とりあえず大和証券杯に申し込みました(ぇ)。
こっちは聞き手の奈穂ちゃんが目的じゃなくて、
純粋に高尾先生と張栩先生の対局を河野先生の解説でみたいだけ。
ホ、ホントなんだからねっ(またやってしまった…後悔)!

ちょっとだけ真面目な話をすると
強い人の対局を出来るだけ現場で近いところでみると、
それだけで強くなる効果はあると思います。
強い人に教えてもらうともっと効果あるけれどね…。
どうしよ…。

大河ドラマ「江」に囲碁シーン

2011-02-27 20:55:55 | 雑談
「『本能寺の三コウ』がなかった!」
ごく一部のマニア(ココとかココとかオレ)で不評の大河ドラマ「江」ですが、
お待たせしました!
囲碁を打つシーンが出てくるそうです。

第2回ぐらいに家康(北大路欣也)が地図の上に碁石を部隊に見立てて並べ、
作戦を立てているシーンはありましたが、
今度はちゃんとした対局。

先日、市谷の日本棋院本院に立ち寄った時に、
切り抜き記事がロビーに張られていました。

登場回は…すまん、よくみてこなかった!
多分、放送日が近くなったら
日本棋院からアナウンスがあるんじゃないかな。

確か3月に1回と、4月に1回の計2回で
桑本晋平プロが指導に当たったとのこと。
【訂正追記】4/3と4/17の2回だそうです。

カードは3月が家康vs織田信雄(山崎裕太)。
4月の回が家康vs本多正信(草刈正雄)だったかと。

3人とも碁は初心者で打ち方から指導。

家康vs信雄では家康が信雄に気分良く打たせて、
一発の強打でひっくり返すという局面を設定したとのことで、
その場面での信雄の見事なリアクションが、
カットされていなければ(笑)、桑本晋平プロの見所とのことです。

これで囲碁ファンには4月までは観てもらえそうですね。
その間に、江の年齢上野樹里に追いついて違和感なくなるかも?

今日も前半の切な過ぎる「ミトじい」勝家(大地康雄)と、
後半のいかにも「親父」的勝家の豹変ぶりについていけず、
予告から分かっていたけれど、
ねーよ」連発で観ていてしんどかったよ…。

怒鳴っている大地さんは怖くて、子どもの頃嫌いでした(笑)。

【下手の評】わ・リーグ第1局【復活】

2011-02-26 19:55:55 | 雑談
伝説の「私のブログ囲碁ヨロシク選手権リーグ」
略して「わ・リーグ」が復活

25日にdasさんとたきぽりさんによる第1局が打たれました。

dasさんは方円書庫で御馴染み。
学識派で県代表クラス。
たきぽりさんはトップアマです。



左下はnipparatさん、たきぽりさんとも「部分的に白良し」で一致。
白24のツメが厳しいからで、たきぽりさんは
「何度でも白を持つ」とのこと。

白18が定石書に載っていない順。
感心したのはそこから出来た未知のワカレを、
ひと目でnipparatさんは「白良し」と判断したことです。
観戦していた他の9dの方も「この形は手割が簡単ですね」。



何でもこんな手順を想定すれば
黒5白6の交換と白8黒9の交換は黒の方が悪いとか。
何よりも先手が白にまわったことが重要。



黒31の代案を考えていたときに、
たきぽりさんが黒7までで右上を手抜いて、
右下にまわるようなことを考えていたのには驚きました。
ここ普通の人だとそれこそ何も考えずに定石を完成させそう。

また眠ってしまって感想戦での検討はロムれなかったのですが、
右辺を攻めている途中で上辺に様子をキキにいったのも
「さすが高段者」と唸りました。
ただし善悪は微妙で、そこは黒にチャンスを与える可能性もあったようです。
【追記】nippratさんのブログで詳しく触れられています。

実戦は黒が頑張ったところ白48と切られ、
右辺と上辺を攻める調子で中央がポックリまとまり白快勝。

たきぽりさんのやわらか頭が光った一局でした。

アジア大会囲碁こぼれ話

2011-02-25 23:30:18 | 雑談
今更で申し訳ないがアジア大会囲碁の、
文字通りこぼれた話。

(その1)あれだけ騒がれたドーピング検査だけれど、
実際は検査されなかったらしい(「山田規三生の碁」より)。

(その2)韓国の選手は頭に鍼を打って打っていたらしい
(「囲碁梁山泊」より)。
これ、もっもさん取り上げていたかなぁ?
(捜索中…)記事じゃないけれどコメントにあった…。

梁山泊には頭から鍼とも灸ともつかない突起が
実際に生えているイースラーの写真も。
ヒィー!
血流が良くなるし、こっちの方がよっぽどドーピングでは」
とも書かれていたが、言われてみれば確かにそうだなぁ…。

新刊棋書情報「天下四目」

2011-02-24 21:55:55 | 棋書
東京創元社の碁楽選書シリーズの最新刊、
天下四目」(徐奉洙(ソ・ボンス)著)が店頭に並んでいた。

事前のアナウンスを聞いて、
「名著『天下五目の必勝戦略』のパクリでは?」
と心配したが、杞憂
むしろそこで触れられている思想は、むしろ天下五目とは

「アマチュアは守るべきところを守らない」
という視点からスタートし、
4子局は全て「小ゲイマ受け」で簡明かつ、
しっかり隅をキープすることを推奨。
そしてその「小ゲイマ受け」に対して上手が使う、
様々な幻惑手を一つ一つ解説し、潰していくのが主な内容になっている。

取り上げられている型(定石)は、他の置碁や、
ハメ手の本で触れられているものが多いが、
中には「こんなに事細かには解説してないな」という手もある。

第1部は上下巻をまたぎ4子局を解説。

第1章 「小ゲイマ受け」(27型)
第2章 「その他の受け方(一間など)」(10型)

ここで9子局についての解説(5型)の幕間をはさみ、

第2部では3子局も解説。

第1章 「隅にかかる」(13型)
第2章 「辺から落ち着いて」(4型)

第1章では主に高ガカリ(のみ)推奨。
第2章の「辺から落ち着いて」は3子局で隅にかかっていかない打ち方だ。

原書は1996年頃に徐プロが韓国の雑誌やテレビ向けに作った講座を
まとめて単行本化したものらしい。

「こうして隅で失敗しなければ、自然と勝てるでしょう」
というのが徐プロの主張。
賭碁で負けないように」書いたというから
推奨しているのは相当「泣き」の入った碁と言える。
逆に模様の碁は「上手の付け入る隙が多い」と否定的なのが面白い。

盤面の話だけでなく当時の囲碁事情も随所に述べられていて、
文字だけのページもあったりと意外に文書量が豊富。

また講座の合間合間に徐奉洙小伝が39回にわたって挿入されており、
これもチラッと読んだ限りでは
李昌鎬以前の韓国の囲碁事情が触れられていて興味深かった。
ただし講座が全体が一繋がりになる連載といった体で書かれているのに、
小伝が妙なタイミング挿入されているので、
通して読む場合、ちょっと読みにくい印象も受けた。
また相変わらず盤面図が無駄に大きく、レイアウトが悪い。

尤も熱意をもって書かれた本であるのは間違いなく、
絶版になった「天龍図」を除けば、
碁楽選書の中では一番好感のもてる一冊だ。

新刊棋書情報「基本定石使い方事典」

2011-02-23 20:55:55 | 棋書
MYCOMから出版された「基本定石使い方事典」は
元々に月刊碁学別冊として刊行された「この定石はどんな時に使う」
「続・この定石はどんな時に使う」の2冊を1冊にまとめたもの。

著者は関山利夫プロ。
再版に当たり、子息の関山利通プロが監修をしたようだ。
また編集は山下智道(「傑作詰碁事典」と同じ)とのこと。

月刊碁学当時のタイトルの方が本書の内容をよく表しているだろう。
まず最初に全局図を用いて
「この局面でどういう定石を選択すべきか」
という問題が3題出され、次のページに適切とされる定石を掲示。
そしてその定石を以下、詳解していくというのが基本的構成。
つまり定石選択法をガイドを中心した本だ。
また登場している定石はかなり様々枝葉まで検討してある。

ただ元が30年前の本なのでツケノビ定石をはじめとして
如何せんセレクトされている定石が正直、古く感じる。
それは今の実戦であまり出てこないという意味もあるし、
既に他の本で詳解されている定石が多いという意味でもある。

レイアウトもA4判ながらギッシリと図と文章が詰まっており
まえがきの中で利通プロが
「指導碁でも妥協せずしっかり打った」
という関山利夫プロの誠実さは伺える。
が、その分、定石詳解の部分はちょっと通しでは読みにくいかも。

私も薄い本よりは、こういうお厚い本の方が好きだけれど、
ちょっと本書は購入意欲は湧かなかった。

元は良いのだから基本構成はそのままに、
例えば利通プロが現在の状況を加味して定石を選びなおし、
再構成すればもっと面白い本になったのではないかと惜しまれる。