対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

ふたつのスピカ

2009-07-30 21:50:02 | 雑談
はい。コッソリ観てました(汗)。
ふたつのスピカ」。

現在NHKの木曜日夜8時は、
子ども…というか、中高生向けの時間枠らしいので、
大の大人(精神年齢は18歳)が観ているのは、
ちょっと恥ずかしいけれど…。
大体こんな時間に帰ってくるってどうよ?

でもね、でもね。
初めは桜庭ななみ可愛さに見始めた(汗)
同類の人は多いらしい)
このドラマだけれど原作(漫画)があるせいか、
案外ストーリーもしっかりしていると思うのよ。
まぁ青いとかクサいという
ベタなところも多いのは認めるけれど、
全体としてはええドラマやったと思う。

主人公やその友人、家族の葛藤みたいなものは、
結構、共感して内心で応援して観ていたね。
主人公の幼馴染役の大東俊介が結構気に入ったし、
周りを固める田辺誠一なんかも良かった。

その分惜しまれるのは40分ちょっと×全7回は短すぎということ。
エピソードや展開が全部唐突、早すぎて、
深いところで感情移入できなかったよ。
最終回、最後でのRicako演じる宇喜田議員の豹変は、
をいをい
という感じになってるし、
アスミが仲間と最後仲直り出来たところも
描き足りない。
アスミが憧れる桐生との交流も中途半端だった。
現実の人生もそういうものだけれどね。

主人公以外の周り大人も含めて、
その心の揺れ動きなどもを丁寧に描いたら
もっともっと面白くなると思う。
キャスティングなどはそのままでいいから、
倍の時間でじっくり撮って欲しいな。

ま、とりあえず再放送してくれぇ。

新刊棋書情報「アマの知らない正しい定石選択法」

2009-07-29 23:07:31 | 棋書
MYCOMの今月のもう一冊の新刊は大矢プロの
アマの知らない正しい定石選択法」。
タイトルが長い、長いよスレッガーさん。

序盤の局面が掲示され、
三択で次の一手を当てる定石選択問題集。
同様のテーマの本は昔から石田芳夫プロなども多く出している。
それでもまた同類の本が出てくるというのは
それだけ全局を踏まえないで、ただ
「定石だから」
といって打っているアマが多い証左でしょうな。

アマの知らない最先端定石
すぐに使える世界の最先端布石・定石
などで紹介された最新定石が登場しているのが、
売りといえば売り。

この問題で間違えるということは
その定石が確り身についていないということ。
私も試しにといたところ、
やはり「最先端定石」などに関わる部分では、
チラホラと間違えた。

裏返すと丸暗記でなく定石を確り理解している人は、
本書は不要。
ただこの本を通じて自分の使っている定石への
理解がより深まるという効果はあるかもしれない。

尚、大矢プロの本は構成担当が表記されていないことが多いが、
ご本人が全部書かれているのだろうか?

新刊棋書情報「石の連絡トレーニング270」

2009-07-28 20:30:42 | 棋書
好評の「別冊月刊碁学」復刊シリーズの新しい仲間、
石の連絡トレーニング270」が本屋並んでいた。
というか行きつけの本屋に平積みにされた本は、
あと一冊しか残っていなかった。
売れてるね。
【7/29追記】問題作成は村岡茂行プロ。
元の講座名は「ドッキングを楽しもう」で
書籍化されていたかは不明。

連絡といっても単純にワタリの問題が並ぶのではなく、
連絡を妨げている石を取ったり、
ワタリと目持ちを見合いにしたりといった、
思いの他、多様な手筋が並ぶ。
ほぼ手筋問題集といっていいだろう。

初級と中級は1ページ2問、解説2図。
上級は1ページ1問でそれなりに歯ごたえがある。

ノータイム詰碁360」と同じく、
コストパフォーマンスの高さが魅力。

一方、問題に題意と直接は関係ない石が多く配置されているので、
図がやや小さめになっているところ難点か?
私は気にならないレベルだけれど。

ヒントも少し余計な印象。
もっともこれがないとこが連絡のポイントか、
見つけるまでに時間がかかるかもしれない。

詰碁と違い一発で決まるケースが多いので、
ちょっと詰碁に疲れた人に好適。
対象は初段前後ぐらいか。

石を連絡する、連絡を断つというのは
死活と並んで碁の戦いの本質でもあるので、
即戦力になるのは間違いない。

「戦わずして勝つ方法」のハサミ

2009-07-27 22:18:01 | 棋書
昨日紹介した「戦わずして勝つ方法」には
「戦わずにすますため」に「ハサミ」が取り上げられているが、
具体的には「星に小ケイマガカリ」された時の
「一間バサミ」に限定される。
「ハサミ全体」=「穏やかなワカレ」ではないので要注意。







またハサマられた側の応手として
上の3つが示されているが。

一間バサミの変化はこれだけではなく、例えば



この難解な変化になる両ガカリ定石の解説がないのは、
ちょっと作り物めいて気に入らない。

さらに第2章の人気布石への白番対策では、
人気とも思えないのに
「大斜シマリ対策」や「両目ハズシ対策」が
紹介されており、
目ハズシ対策として、先の第2次猿十番碁第5局でのhexaさんの



白16が取り上げられていたのには泣いた。
今でも「場合の手」だと思っているけれど…。

テーマはオイラ対策?
いろいろと癪にさわる本である(笑)。

棋書評「戦わずして勝つ方法」

2009-07-26 13:55:25 | 棋書


戦わずして勝つ方法」(MYCOM:羽根直樹)

タイトルの通り「出来るだけ」戦わないで、
打ちすすめる布石を指南した本。
構成は伊瀬英介。

具体的には

1.両翼を許すな
2.戦わずにすますためのハサミ
3.カカリとワリウチの使い分け
4.厚みは早めに消す
5.黒番の布石

等のテクニックを第1章で、
白番での打ち方を第2章で紹介している。

テクニックごとに節を区切っているため、
あるテーマの続きが他の章の他の節に
飛んでいることも多い。
その場合は
「この局面の続きは○ページから解説しています」
と案内がつく。

戦わないといっても、あくまで
「自分に不利な状況なら」
戦わないということで、
前提条件として

1.大場感覚がある。
2.自分に有利な場では戦える。

の2つの能力が求められる。

1は本書の第3章「大場感覚を磨こう」で、
トレーニングすることはできるが、
2は本書の布石のテーマから外れるので、
自分で身につけるしかない。

本書を読むことで本当に
「戦わないで勝てる」
ようになるかは疑問。

「布石理論」というほどの厳密性もなく、
指針としては頼りない。

テーマとしては面白いが、
実際の運用にはこの本だけでは
無理があるように感じる。

面白い本だが、紹介されているテクニックの中で、
自分に使えそうなものを
摘み食いするくらいが丁度良いように思う。

ガリレオ

2009-07-23 22:01:18 | 雑談
ビデオ屋がセール中なので、
ドラマ「ガリレオ」を全5巻を大人借りしてきた。
使い方あってる?

2巻目まで見終わったところだけれど、
実に面白い
………って、これも死語になってそうなくらい、
今更…ではあるが。

柴咲コウも全然関心がなかったけれど、
このドラマの中の彼女は魅力的。
福山雅治はやっぱり格好良いし、
脇役やゲストも好演しているように思う。
第1章の唐沢寿明なんか、ちょっと怖いくらい。

トリックも「本当に成立するのか?」
「本当に実証されたのか?」的なところもあるが、
やはり説明らしい説明があると理系出身としてはスッキリ。

ド派手な事件が起きるわけではないが、
ミステリって本来こういうものだと思うよ。
なるほどヒットしたのも肯ける。


日蝕

2009-07-22 23:21:26 | 雑談



結局、全然見れなかったなぁ。
天気さえ良ければ、お台場辺りにでも繰り出そうと思っていたが、
その必要もなし。
全く暗くなった感じすらしなかったよ。

家族は部分日蝕ながら見たそうな。
くやしー。
日頃の行いの悪さが、
ここにきて噴出している感じ。

1年から2年に1回はあるそうなので、
じじぃになる前に海外で見てやるぅ。

ひろさわさんのブログの
手作り日蝕」で
癒されてきます。
なるほどその手は見えなかったよ。

新刊棋書情報「四子局の秘策」

2009-07-21 22:05:09 | 棋書
四子局の秘策」は
義行&ひろみの革命的囲碁格言講座」の第2弾。

相変わらずの痛々しい会話(超失礼)と、
有益な格言が詰まっている。

「四子局の秘策」とあるが、
掲載されている格言はもちろん互先にも有効。

もっとも「えーっ」という感じの格言もある。

例えば一番最初が



「2のハサミは悪手

という格言なのだけれど、
これなどは最たるもの。
一応解説を読むと
「まぁそういう考え方もあるかもね」
とは思うものの、話半分に聞くのが正解か。

本シリーズはインパクトを出したいのか、
極端に刺激的に書かれた格言も少なくない。
本書に限らず古くからあるどの格言も、
一つの指針であって絶対ではないので、
それに縛られるとかえって有害になるものだ。
その辺りは柔軟に自分の碁に組み込むべきだろう。

途中ところどころに穴埋め的に
義行元プロの囲碁のあゆみや詰碁が出てくる。
悪くはないが、何となくまとまりがない気も…。

朝日アマ名人戦をみてきた

2009-07-20 19:55:55 | 雑談
暑くて家の中いても何も出来ないので、外出。

始めは美術館にでもいこうかと思っていたのだが、
電車に乗っているうちに気が変わって
朝日アマ名人戦観戦にいくことにした。
熱心だねぇ、暇だねぇ、オイラ。

会場に着くとまだ準決勝の最中。
知っているアマチェアでは平岡さんがベスト8で不戦敗?
何があった?
また西村さんが準決勝で常石さんに敗れていた。

よく組み合わせをみると、
ミステリ作家で文壇名人、
そして何より私がファンである竹本健治さんが参加していたようだ。
アフロ先生も出ていたようなので、
昨日の観戦した方がよかったかな?

もっとも今日いった一番の理由は、
いままで拝見したことのないメーエン先生を生でみることなので、
一回外に出て腹ごしらえをした後、会場に帰還。

決勝は田中正さんと常石さんの組み合わせ。
どちらも知らないや。



聞き手は潘コンユプロ。

小林流の出だしに対して白8の大ゲイマは、
最も打たれる手。
対して黒Aの肩ツキがデフォルトかと思っていたのだが、
先番の田中さんは黒9から穏やかに構えた。
田中さんは準決勝の棋譜を遠めに見たときもそうだったが、
地で確実にリードして他はシノギに任せる棋風のようで、
これで打てるという長年の経験の裏づけがあるのだろう。
ちなみに向きは違うが白18までと全く同じ局面が、
羽根プロの「戦わずして勝つ方法」に載っている。

白30から32のツケオサエが私が見たことのない順。
ツケオサエに対する黒の応手を限定している意味があるよう。

白42のオキからが一つの分岐点で、
2子を捨石に右下を膨らませたのが結果的に大きかったようだ。
メーエン先生は逆に黒が19と43の2子を捨てて、
外に頭を出す順を解説していた。
メーエン先生の解説は割りと碁の内容に集中して、
脱線は少なかったように思う。

もっとも私は60手目前後でウツラウツラしてきて
「別に講義を受けに来ているわけでもないし、
 寝ちゃえ!
と寝てしまったので確かなことは言えないが…(汗)。

起きてみるともう大ヨセで、
一応自分なりに目算してみると白が盤面でも良さそう。

結果4目半で常石さんが優勝というのを聞いてから、帰宅した。

トップランナー

2009-07-19 21:55:16 | 雑談
金曜日深夜に放送されたトップランナー
張名人が登場ということでチャンネルを合わせたが、
期待していた以上に面白かった。

語っている内容は「張栩の詰碁」などで語られていることで、
目新しくはなかったけれど、
やはり名人や泉美さんの口から語られると、
一層微笑ましい。

名人は碁に対する厳しい姿勢から、
もっと老成した感じかと思ったのだが、
全く真逆で良い意味で、
凄く子どもっぽい人だと感じた。

自分の奥さんの付き合う以前の印象を
「『囲碁バカ』というキャラを作っていた」
「もっと(囲碁が)出来るかと思ったら、全然だった」
とは、事実でも普通あまり言わないでしょう(笑)。
名人の口から「キャラ」という言葉が出てくるとは思わなかったな。

むしろ名人こそが囲碁のことしか考えていない、
「囲碁バカ」なんでしょうね。
思ったより依田先生に近いのかな。

「研究会の必要性を早くから気づいていたが、
 場をセッティングしても周りがついてこなかった」
という話も。
ただしスタジオ観覧したasutoronさんが、
他にも色々(世界棋戦で勝てない)要因を語っていた
と仰っているので、この編集された映像のみで、
あーだこーだ言っても仕方ないかとも思う。
残念なイメージには違いないが。

研究会というと将棋の島研が真っ先に頭に浮かぶが、
そこで研究していた4人もやがて
お互いが対局で当たることが増えるにつれ、
自然解消されたという。
あるいは編集でカットされた「国内戦重視」の風潮が、
研究会がもう一つ組織的にならない原因かもと想像してみたり。

ファンから見るとそれでも
「弾幕薄いよ、何やってんの
てなもんだが、ブライトさん?

九州沖縄での放送は27日(月)深夜1:40から。
再放送は7/22(水)深夜3:05からBS2にて放送です。