対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

新刊棋書情報「定石ハズレ 徹底ガイド」

2010-11-30 23:55:55 | 棋書
MYCOMから大矢プロの「定石ハズレ 徹底ガイド」という本が出ている。

全52型。
といっても類型なども含まれ、
実際にはもう少し少ない印象。

表に問題、裏に答え。
問題は選択式(大体3択)を採用。
正解を「これでOK」、不正解を「ハマリ」とマーキングしてある。
…うん、嫌いなパターン(笑)。

それはともかくページを開くと第1型に今は懐かしいosamaスペシャルが、
目に飛び込んでくる。



このosamaスペシャル。
osama(現アフロ先生)やnipparatさんが全国大会に用いて
勝利したというから侮れない。

このことからもわかるように単純な「定石ハズレ」「ハメ手」ばかりでなく、
「裏定石」「準定石」「趣向」といった類のものも含まれている。
周囲の配石次第では成立することもあるので注意。
問題図、解説図共に全局図を用いているのもそういう意味であろう。

個人的には定石ハズレ、趣向、ハメ手にいかに対処できるかは、
ほとんどの場合は自分の打とうとしている定石を
どの程度、理解しているかによると思う。
だから本書のように問題を解いて、
「これでOK」という形を覚えるということには
あまり意味を感じない。

ただ大矢プロのお墨付きがあれば、
安心できるという効能はあるだろうか?
そういったものが必要であれば購入を考えてもいいかも。

ただし収録された形はほとんどが
呉清源先生の「この手ご用心」や
李昌鎬プロの「李昌鎬のハメ手対策」といった
既に他の本で触れられている形。

大矢プロの得意とする世界最先端から派生した
「ハメ手」「定石」というものはなく、
ちょっと特色に乏しい。

ニーズがあれば続編も予定しているというが…。

ところで構成担当の記載がないが、
大矢プロ自身が書き下ろしているのだろうか?

【アジア大会】囲碁団体結果と新ニックネーム

2010-11-26 21:15:30 | 雑談
アジア大会。

囲碁団体は男子が1位韓国、2位中国、3位日本
女子は1位韓国、2位中国、3位台湾となりました。
(他国も含めた細かい結果はどこで確認できるのでしょう?)

山下プロが李昌鎬プロと古力プロを、
井山プロが李セドルプロを破るなど活躍し、
台湾を破って銅メダル獲得と面目を保った。
…と思われたら困ります…。

この結果を受けて、
「じゃあ金銀を取るにはどうしたらいいのか」
という議論になるかどうかの方が、
結果よりも大事でしょう。

囲碁において結果と同様、
「じゃあどう打てば最善なのか」
と検討が欠かせないのと同じことです。
果たして日本碁界は最善の手を打ち、
そしてこれからも最善の手を打とうとしているのか?

日本碁界全体でその視点が芽生えることを望みます。
何も今に始まったことではなく、
十年以上前から言われていることのようですが…。

ちょっと暗い感じになったので気分を変えて、
昨日書いた李瑟娥(イ・スラ)プロの新ニックネーム!




元日ハムのイースラー
「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」でお馴染みですね。

【アジア大会】事件多発

2010-11-25 21:55:55 | 雑談
いろいろと問題事件が多発しているアジア大会、囲碁。

朝日新聞によるとこんな記事が。

女子団体3回戦、韓国-北朝鮮戦でトラブルが発生した。
韓国・李瑟娥-北朝鮮・金柔美の対戦は、
金が30秒の秒読みになった際、着手が間に合わず、時間切れとなった。
しかし、金は「30秒以内に打った」と抗議。
結局、金の主張が認められ、1時間後に試合は再開して、金が李に勝利。


…ええっ!
覆ったりするの!?


もっもさんがコメントで仰っている「切れ負け」というのはコレ?
でなければスラリン(またはイスラー提督)(勝手に命名)、
よく事件に合うねぇ(涙)。
この大会まで全然知らなかったけれど、
もっもさんの記事(のさこさんのコメント)もあってちょっと親しみが…。

一方、報知新聞にはこんな記事

当初は6回戦制の予選を実施した上で準決勝が行われる予定だったが、
予選を7回戦制とし、1・2位が決勝へ、3・4位が3位決定戦へ進むことになった。


こちらは「いつ」予定変更があったか明記されていないので、
(大会前なら)騒ぐようなことではないけれど(報知だし…)、
規定が変わるのも…ちょっと考えられない
…一体、誰が決めているのさ。

【追記】全日本囲碁連盟の概要では6回戦制となっている。

新刊棋書情報「謝依旻の碁」

2010-11-25 21:25:00 | 棋書
MYCOMから「世界一わかりやすい打碁シリーズ」第3弾、
謝依旻の碁」が発売。

謝プロは説明するまでもないと思うが、
日本の女流タイトルを独占する第一人者。
現在開催されているアジア大会囲碁にも、
台湾代表として出場。

合わせて文章も女性っぽくなってはいるが、
構成は前の二冊と同じく朴道純である。

謝プロの碁は複雑な中盤になればなるほど力を発揮するタイプで、
緊迫した局面が多く、アマチュアには面白いだろう。
一方でわかりやすいかどうかは微妙なところ。

最後の2局に今回のアジア大会での対戦相手でもある、
中国代表の唐奕プロ、韓国代表の李瑟娥プロとの対局を採用。

どちらにも
「今後、度々対局することになるでしょう」
という一文を載せ、
既に視線が世界に向いていることを伺わせる内容となっている。

【アジア大会】囲碁女子団体で三コウ無勝負

2010-11-23 19:30:13 | 雑談
今日から始まったアジア大会、囲碁の団体戦。
吉田vs金侖戦で三コウ無勝負があったようです。



これがその終局図。
右下、どちらも必死のコウで譲れません。

国際大会では見たことない…と思ったら8月の三星杯予選でもあったようです。

ちなみに三コウは本能寺の変の直前に出来たので、
凶事の前触れ」なんて言われていますが(実は作り話という説が有力)、
本日の私にとってはまさしくその通りでした…。

また1年間は心が晴れません。

【追記】三コウ無勝負の再試合は10秒碁での決着となったようです…。
ペア予選の45分切れ負けルールといい、大会の規定がもっとしっかりしたものでないと、
とても長く続く感じがしません。

先のペアでは結局、反則で話題になった韓国ペアが
栄えある第1回の金メダルとなってしまいましたし…。
いろいろと先行き暗いようにみえてなりません…。

「MAGネット」で「碁的」紹介

2010-11-22 00:57:51 | 雑談
NHKBS2の「MAGネット」という番組で、
碁的」が紹介されるということでチャンネルを合わせました。

22日の0時25分ぐらいからなんとかニュースとかいうコーナーで、
「こんなのがあるよ」
的なスタンスで紹介。

碁的がツイッターとかでちょっと話題になった。

DISを訪問。

表紙のカナボーが登場。

別室で編集部員のIGO AMIGOメンバーを交えてインタビュー

といった流れで3分間ほど。

編集部の皆さん、お綺麗ということは伝わりました、ハイ(笑)。

【アジア大会】日本選手団ペア碁成績と反則事件

2010-11-21 22:51:51 | 雑談
アジア大会、囲碁ペアで日本は予選も突破できず惨敗

正直言うと大会前は結城&鈴木歩ペア、高尾向井千ペア共に、
相性は悪くなさそうだし、好きな棋士ばかりだし、
密かにやってくれるのではないかと、サプライズを期待していた。

だから「不幸のブログ」としては取り上げるのを控えていたのだが…。
両チーム3敗もしては、どうしようもない。

よく考えれば韓国、中国からも2組ずつ出ているのだし、
考えが日本選手団ヘッド並みに甘かったと言わざるを得ない。

台湾ペアとして出場した張栩&謝依ペアも2敗して56位で通過ならず。

最近ストレス耐性がドンドン落ちている私としては、
他の贔屓も振るわないので、これ以上ストレスを抱えるのは辛い。
もうプロ棋士の結果なんか無視しよう…とするのだけれど、
気になっちゃうんだよなぁ。

本大会ではもう一つ。
予選が45分切れ負けルールだったため、
時間稼ぎをしたと審判に判断された韓国ペアが
裁量で反則負けとなった
という事件が
新聞やよこけんさんのブログもっもさんのブログで取り上げられた。

これは単純に「45分切れ負け」というルールにした大会運営者の
見通しが甘すぎるということ。
正直、昨日予選が時間のルールを知って
プロで切れ負け?
我が目を疑ったもの
国代表、しかもそれこそプロ棋士が参加している場では考えられない。

中国が韓国がというより、事件の起きる余地の残したのが間違い。
「プロがまさか」
「文化としての囲碁はどうなった」
という話もあるけれど、お門違い。
確かに日本ではあまりにも恥ずかしくて考えられないが、
今回の大会にはアマチュアを含む様々な国の人が参加していたのだし、
国家を代表しているという責もあるのだから当然考えられることだ。

プロの大会でも整地後に
「アゲハマを中国ルールと勘違いして
 相手に返しちゃった」
と負けた側がごねた事件
もあった。

鈴木歩プロがLG杯予選で古霊益プロに勝った際に、
本当は4目半勝ちなのに盤側から
「半目勝ちじゃない?」
というクレームがついたことがあったらしい。

尚、この時は勝敗は変わらないから鈴木歩プロは
混乱を避けるために「半目でいいです」と応じたそうだ。
冷静な判断だったと思う。

いろんな国、人が打つようになった以上、
悲しいけれどルールでそういう余地を
あらかじめ潰しておくのが運営者としての正しいスタンスだった。

負けになった韓国ペアは結局、4位で予選通過。
味が悪いったらありゃしないが、中韓の人は気にしないのかなぁ?

新刊棋書情報「石の形・石の位置」

2010-11-21 12:35:36 | 棋書
誠文堂新光社から「石心シリーズ」と銘打って、
第1巻「石の形・石の位置」が発売された。

構成は相場一宏。

「囲碁は『石心』、つまり着点の意味が大事」
というのがシリーズの趣旨のようで、
級位者を対象に講座形式で、
極々基礎まで立ち返り、
再構築していくのを狙いとしている。
ただし既に19路できちんと打てる人が対象。

序章は「囲碁のルール」。

第1章「石の位置」では
初手の着点が何故3線、4線かということを解説している。

第2章以降、「石の形」「石の位置」として、
シマリやナラビといった「形」について説明。

本来、私のスタンスからするとこの講座形式、
あるいは基礎に立ち返るというスタイルは歓迎しなければならないが、
正直、序章で「囲碁のルール」まで戻ってスタートするのは
少々「やりすぎ」と感じる。
ここまで戻って基礎を再構築する「勇気」がある人が、
果たしてどれくらいいるか。

第1章以降も真面目に論じようとして、
かえってわかりにくくなっている印象。
楽しんで読ませようという意図は全くないので、
どういった人に受け入れられるか見えてこない。