対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

ジュリー

2012-07-31 12:15:21 | 雑談
今、注目のキーワード「ジュリー」。

初め聞いた時、審判の名前だと思っていたのは、
内緒の方向で。
解説者が審判と親しく、
ファーストネームで呼び合う仲なのかと思ったのよ。

「あ、ジュリーが呼んでますね」

ケンジ・サワダかっ!
もう勝手にしやがれ。

新刊棋書情報「黄龍士」

2012-07-30 19:15:15 | 棋書
書店で「黄龍士」という本を見つけた。

元々、中国で刊行された本の翻訳らしく、著者は薛至誠。
訳者がマイケル・レドモンドプロの奥さん、牛仙仙プロ。
マイケル・レドモンドプロが監修ということで、
巻頭でかなりのページを使って黄龍士の強さと魅力を語っている。

黄龍士とは中国清代の棋士とのこと。
本書はその打碁集だ。

丈和が「棋力十三段」と評した黄龍士の強さを通じて、
現在中国の強さをの源泉を探るというのが主な狙いのよう。



ただし当時の中国のルールはあらかじめ4隅の星に、
石を置いてスタートするというもので、さらに白から打つ(素人の語源)。
加えて「切り賃ルール」で打たれるのが特色。
切り賃ルールについてはメーエン先生の「純碁」のサイト
囲碁ミステリーツアー」を参照のこと。

収録棋譜数は20数局。
半ページに全局図1図。
1局を10譜程度にわけて記載しており、解説も豊富で、
構成やレイアウトのバランスは悪くない。

また碁の内容も乱打戦で、そういう碁が好きな人にとっては面白いだろう。

しかしいくらレドモンド先生が絶賛しているとはいえ、
ハードカバーのために、ちょっとお高くもなっており、
古碁マニアの中でも、さらにマニアの人でないと手が出ないというのが実情。

でもコンセプトとしては少しは売れて欲しいな。
ついでこの流れから、現代中韓棋士の選集が翻訳されればベスト。
本書を並べ「キングオブ古碁マニア」を目指してはどうだろうか(笑)?

JUDO

2012-07-29 21:55:55 | スポーツ
帯をギュッとね!」「YAWARA!」を全巻揃えていたくらい、
柔道は好きだったのだけれど、JUDOは好きになれないな。
シドニーオリンピック辺りから。
まぁ、日本が勝てなくなったのも理由でないとは言わない。
そこは正直に。

でも武道じゃなくて採点競技という感じになって、
爽快感がなくなっちゃった。
こと今オリンピックは審判が信頼できなくて、
試合と別のところでドキドキしないといけないのがイヤだ。
大会毎に質が低下しているように思う。

メダル

2012-07-29 09:15:15 | スポーツ
オリンピックの醍醐味は、
他の人が見ないような競技が観戦して、
そこで日本選手がメダルを取る瞬間に立ち会うというものだが、
今日は朝起きたら男子個人メドレーで萩野選手が銅、
そしてウェイトリフティングで三宅選手が銀メダルを獲得していた。

おめでとうございます。
見逃したなぁ。
寝る前に放送予定を見て「今日はこの辺で」と思ったのだけれど。

新刊棋書情報「石のヒラキ方 集中講義」

2012-07-28 23:55:55 | 棋書
小林覚プロ著「石のハサミ方 集中講義」の姉妹書、
石のヒラキ方集中講義」がMYCOMから刊行。
構成は榎本弘幸。

内容はタイトルの通り。



主に上の2間ビラキ



3間ビラキ



そして大々ゲイマビラキを中心にその特性と運用を解説。

特に運用に関しては3間以上にヒラいた時の、
Aなどの打ち込みへの対策を詳細に解説。

ヒラキのヴァリエーションはそれほど多くはないので、
一冊の本で刊行されることは珍しい。
まぁ、結構適当に打っている人が多いということだろう。



個人的には上の2間ビラキに対する考え方が参考になった。
まぁ、使われたことは記憶にないし、私も使わないけれど。
本書ではかなり豊富な事例を解説しているので、
この本一冊でヒラキに関しては十分な知識が得られるはず。
一方でどちらかというとヒラキは「守り」「バランス」に関する知識で、
華々しさがあまりないため、あまり売れないのだろうなという気がする。

むしろ「どうも手堅く2間ビラキばかりになってしまう」というような、
慎重派の人の方が、もう1、2歩進んだヒラキをマスターするのに丁度いいかもしれない。

ロンドンオリンピック男子サッカー

2012-07-27 20:55:55 | スポーツ
ロンドンオリンピックが明日未明から開幕。
早速昨日、男子サッカーで日本がスペインにアップセットを演じましたな。

「グラスゴーの奇跡だ」「いや奇跡じゃない」
とかいろいろ言われていますが、
Jリーグがスタートして今年で20年目。

比較される「マイアミの奇跡」がJリーグ4年目で、
皆、Jリーグの選手ばかり。
オーバーエイジを使わす、しかも久しぶりのオリンピック出場で、
オーバーエイジをフル活用したかの大国ブラジルを撃破。
こちらは今風に言えば「ガチ」で奇跡でしたが、
今じゃ海外チーム所属選手で
代表チームが出来るようになりましたからね。

何だかんだで世界とのレベルが縮まっているようですし、
意外ではあるけれど、驚きではない。
まぁ、想定の範囲内の出来事。
むしろワールドカップ後、どんどんドイツに出て行く選手が増え、
ついには香川選手が赤い悪魔に入団したことの方が想定外、驚きですわ。

ただ勝った今だから言えるけれど、
今回の男子五輪代表チームには期待して「いません」、今も。

選手や監督の能力はともかくとして、
オーバーエイジを1枚余らすとか、香川選手などの有力選手を徴集しないなど、
メダルへの「焦がれるような熱意」が感じられないから。
南米選手権の時と同じ。

まぁ、クラブチームとの兼ね合いとか根回しとか、
そういうのがあるのはわかりますが、
「メキシコ五輪銅メダル」の栄光が霞んじゃうから、
敢えて日本サッカーのお偉いさんが
メダル獲得に熱心じゃないんじゃないかと変な勘ぐりしてみたり。
日本サッカー協会はA代表さえ客が入れば当面は安泰ですからね。
いわゆる「政治的」配慮ってやつ?!
おぉ嫌だ。

どんなに良い結果になっても
「オーバーエイジや他の有力選手を呼べば」
という後悔が残っちゃいそう。

あと五輪代表チーム自身もポテンシャルは高いけれど
いいときと悪いときの落差が激しく持続性が乏しいのが、期待できない理由のひとつ。
最終予選でも惨敗したかと思うと大勝したり。

昨日の試合でも前半と後半、
最前線にボールを運ぶまでとシュートシーン、
いずれもジキルとハイドのようなコントラストを感じました。
点をとったシーンはと賞賛以外ないけれど、
試合としては後半あれだけのチャンスを決めきれない苛立ちの方が強かったなぁ。
最後まで守れたのはオーバーエイジの2人効果でしょうね。

まぁ、内容はともかく大会というものは勝ってなんぼですから、
素直に今は喜ぶことにしましょう。

新刊棋書情報「世界一役に立つ実戦定石」

2012-07-26 21:55:55 | 棋書
好評を博している石倉昇プロの「世界一役に立つ」シリーズの第3弾、
世界一役に立つ実戦定石」が刊行された。
構成は高見亮子。

「実戦定石」ということで難解でない、
基本定石に絞って解説しているのは予想通り。




ただその一方で上の2種のような、
最近のプロのトレンドもその基本知識から
比較的最新型までカバーしているのが特色。
アマはこういう使いやすい流行は真似したがるので、
自分は使わなくても知っておくことは有益。

また掲載されている基本定石にしても、
定石の基本部分よりも定石から外れた枝葉や、
定石後の狙いなど、他の定石書では省かれそうな点について、
こと細かく解説しているのが目を引く。



例えば上の定石に対して黒△という「定石はずれ」に対しては、
白△とトビオリれば良いということは比較的どの定石書にも書いてあるが、
それに対して黒1と両ノゾキされた時にどう対応すれば良いのかというは、
紙面の都合で省略されていることがほとんど。

本書ではこういった対応策についても、
結構手数を進めて解説してくれる。
その分、難しく感じるところもあるかもしれないが。



この定石で白1と動き出された時にどうするかというテーマを、
このブログの初期に検討したことが懐かしい。
勿論、本書では対応策を明記している。

事典として使うには紹介されている定石が少ないし、
「汎用・普遍的な定石の考え方」を学ぶ「碁学」書にもあまり向かないが、
「こうなったらこう打て」と割り切って読む、
「マニュアル本」としては極めて実戦的で即効性が高そう。

採用されている定石・布石もネットや大会で頻出の形であり、
プロの選んだ30の定石 アマの好きな30の定石」より私的にはグッドチョイス。
初段前後低段ぐらいまでは「世界一役に立つ実戦」という
シリーズ名に偽りなしという気がした。

囲碁を知らない人に「黒猫のヨンロ」を与えてみた【後編】

2012-07-24 22:15:55 | 雑談
つづき

翌朝起きてみると、またiPadを取り出して「黒猫のヨンロ」に挑戦中。
画面をみれば少し進んでいる。
何でも夜寝る前にもやっていたのだそうだ。
そんなにハマるとは思わなんだ。

しかし画面は「ゲームオーバー」。
どうやら「コウ」のところで躓いているらしい。



ただ問題そのものはみれば難しくはない。
まぁ、入門講座なのだから当然なのだけれど。

どこで躓いているのかとみれば上の図。
まず、黒AとCは「着手禁止点」だから打てない(打っても取られる)。
それは漠然とわかっているらしい。
でも黒Bと打っても、黒Cは着手禁止点だから打てない。
で、仕方なく抜き跡にツグのだけれど黒Aと打たれて取られてしまう。

「どこにも打てないじゃない」

というのが言い分だった。
なるほどね。




私からは何も教えない方針だから助言は拒否していたが、
よくよく話を聞いてみると、
囲むと取れるということはわかっていても、
上の×の点に石はなくても取れるということが
基本ルールがきちんと認識されていないらしい。

大事なところをきちんと理解していなくても、
初級問題は着手可能の点が少ないので、
虱潰しに適当に(うちの家族はそうじゃなかったけど)打っているうちに、
何となく先に進めてしまったのが原因のようだ。

また盤端は特に囲わなくても取れるというのも、
ちょっとわかっていないっぽい。

しかたないので早くも禁を破り「囲碁フリー」を使って、ちょっとだけ解説。
何とか先に進むことが出来た。
本当はストーリーモードに戻って解説をやり直して欲しかったけれど。

ゲームオーバーになるとその章の「問題編」の最初に戻るのだが、
ストーリーモードには戻れない(ように思う)。
確かにこの方がテンポはいいのだが、
うちの家族みたいに物覚えが悪い(失礼)人向けに、
例えばストーリーモードを遡って復習できるようにした方がいいのでは。
アプリのレビュー欄にもちょっと書かれているけれど、
不正解やゲームオーバーのの時に解説がほとんどないまま、
延々と問題が繰り返されるのは、ユーザーが諦めて離れてしまう危険性がある。

また犬や猫の碁石やカラフルな碁盤はかわいいけれど、
年配の人には端が「認識しづらい」という難点があるようだ。
うちの人だけかねぇ(笑)。

それから「地」の概念が第2章で登場するのだけれど、
ちょっと早すぎるかもしれない。
「よんろのご」では上級レベルになるまでは、基本「全滅する。させる」問題なので
この地の概念はあまり関係ない。
「石を取る・取られない」という目的と
「陣地」の目的という2つの目的(厳密には違うけど)があると、
ちょっと混乱しそう。

アプリとしては値段以上の価値があると思ったが、
先に述べた「着手禁止点」も含め、概念の解説にもう一工夫欲しい。

この辺の問題点はどうしても「囲碁を知っている人」から出てこない。
やってみようかなという人を取り込むアプリとしては
折角仕上がっているのだから、後は始めた人が続けられるような工夫・改良が出来るよう、
本当の初心者に実際にやってもらい、
広く意見を聞いてアップデートで対応して欲しいと思う。

ただ「よんろのご」にやや懐疑的な私でも
家族の食いつきぶりをみるにつけ、
このアプリは発展方向次第では囲碁界の
キラー入門用アプリになるだけの潜在力は十分だと感心した。

囲碁を知らない人に「黒猫のヨンロ」を与えてみた【前編】

2012-07-23 23:15:55 | 雑談
囲碁フォーカス」で「黒猫のヨンロ」を紹介していたのをみて、
家族がちょっと関心を示していたので、
誕生日プレゼントと称してiTunesカードを贈り、
無理やりiPadにインストールさせてみた。
まぁ、セール期間中だったしね。

私が始める以前から親父がNHK杯を毎週観ていたので、
家族も「囲んだら取れる」ぐらいの知識はあったものの、
それ以外は全くの白紙の状態。

そこで敢えて私はインストールだけ手伝い、
後は一切教えず、ソフトに任せることにした。
一種の人体実験である(笑)。

しばらくは全く触っていなかったが、
寿司屋の順番待ちをしている時に、
「時間つぶしにやってみたら」
とけしかけてみると、案外すんなりスタート。

最初の方の「石を取る」、「石をツグ」といった章は、
時間はかかるものの割り合い、あっさり制覇。
やはりこの辺は一応は囲碁の番組を度々見たことがあるからか?



ただ初めて間違えたのが上のような局面。
「どうツギますか」という問題に対して、
黒Aと答えたのだが、ここは着手禁止点で失敗。

ただ着手禁止点の解説は後の章で出てくる上に、
そもそも「どうツグか」という問題で「とってしまう」という
発想の飛躍がなかなか出来ず、ここで引っかかってしまったようだ。

この辺、ストーリーの都合もあるだろうが、
解説の順番に改良の余地もありそうな…。

ただ思いの外根気良く、
寿司屋で寿司が出てくるまで、
私と会話もせずに熱心に取り組んでいた(笑)。
意外と面白かったのかもしれない。

(つづく)