対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

新刊棋書情報「ノータイム手筋360」

2009-12-31 19:50:50 | 棋書
世界一やさしい手筋・詰碁」「ひと目の手筋
新・ポケット手筋200」(以上、難易度順)と並んで、
今後、手筋の定番問題集になりそうな「ノータイム手筋360

元は月刊碁学社から出された
「やさしいヨセの手筋360」(烏鷺覚え)という本を、再版したものらしい。

しかし内容はヨセに限らず、
死活や、オイオトシなどで石を取る筋、
相手の手入れの不備を突く「地中に手アリ」も多く含まれるので、
その点を勘案しての新タイトルということだろう。

その一方でいわゆる「石の形」「石の連絡」に関する問題は、
パラパラッとめくった範囲では見当たらなかった。

しかし「石の連絡」の筋は同じ月刊碁学編の「石の連絡トレーニング270」で、
「石の形」に関しても「筋の善悪トレーニング270」でカバーされているので、
ノープロブレム。

個人的には「石の形」の問題は、解答を「納得する」のにある程度の棋力、
実戦経験が必要で、納得するのが難しいと思っている。
だから「筋の善悪トレーニング270」の感想は歯切れが悪かった。

一方、解答が「石を取れるから正解」
「ヨセで得するから正解」と単純な本書の手筋は、
解答を読めばスッキリ理解できるので楽しい。
パズルとして楽しむなら俄然コチラである。

また「ノータイム詰碁360」と違ってヒントがついているが、
手筋の問題はヒントがないと題意がわからない場合があるので、
これも仕方がないかな。

難易度は「ノータイム詰碁360」と同じ。
つまり「基礎編」は意外にやさしくなく、
「上級編」「応用編」は手がつけられないほど難しくはない。
ネット碁初段前後に好適な手筋問題が詰まっている。

第2次猿十番碁第9局 第6回

2009-12-30 15:30:16 | 棋譜


黒126(△)と脅かしてみたが、
白は上辺をマルっとあげてもいいのだから気楽なもの。
取られている石がいきそうな場面もあって、
多少はドキッとさせることはできたようだが、
所詮は無理である。

黒150の打ち欠きを打たれて、
やはり中央に生きがないことを確認したところで、
ふと時計をみやると10時45分ぐらい。

実はこの対局の前に「坂の上の雲」観ていたのだが、
今からテレビをつければその中断しているところから観れる!

そんな訳でここで投了。
感想もそこそこに退出したのだった(汗)。
好きなんですよ、司馬遼太郎。

上記のことからもわかるように本局は
かなり闘争心が欠けていた。

一方のhexaさんは本局前にKGSなどで2子局を結構打つなど、
相当準備をしてきているように見えた。
これでは負けるのも当然か。
もっとも私の辞書には「2子局用の準備」というのはないので、
準備といっても普段と変わらないわけだが。

これで2子局でも負けるという更なる屈辱を味わったわけだが、
アマチュアでは良くあることとも言える。
こういうのはどこかで流れを変えないといけないが、
さて今晩の最終局はどうなるか?
やっと観戦記が追いついたよぉ。

(;AB[pd][dp]SZ[19]PB[GoEisukeGo]PW[hexagoban]
KM[6.5]HA[2]RE[W+Resign];W[pq];B[dd];W[qf]
;B[qh];W[of];B[nd];W[pi];B[ph];W[oh];B[qi]
;W[pj];B[qj];W[pk];B[ql];W[om];B[og];W[ng]
;B[pg];W[nh];B[pf];W[fq];B[kq];W[iq];B[nq]
;W[jo];B[pp];W[qp];B[qq];W[qr];B[rq];W[rr]
;B[oq];W[pr];B[qo];W[rp];B[ro];W[sq];B[oo]
;W[qk];B[rk];W[cn];B[fp];W[eq];B[ep];W[en]
;B[gq];W[gr];B[hr];W[hq];B[gp];W[fr];B[ir]
;W[jr];B[jq];W[is];B[ip];W[hs];B[hp];W[jp]
;B[hm];W[jm];B[ck];W[fm];B[hk];W[jk];B[fk]
;W[bp];B[pl];W[ol];B[in];W[jn];B[el];W[cq]
;B[jc];W[cc];B[cd];W[dc];B[ec];W[eb];B[fb]
;W[bd];B[be];W[ce];B[ed];W[bf];B[bc];W[ae]
;B[bb];W[ci];B[kh];W[ji];B[jh];W[ii];B[ih]
;W[hi];B[gg];W[fi];B[bo];W[co];B[cp];W[bq]
;B[bn];W[bm];B[cm];W[dm];B[dn];W[do];B[fn]
;W[em];B[gn];W[cl];B[gm];W[ho];B[fl];W[gj]
;B[io];W[il];B[eo];W[go];B[dl];W[bk];B[gk]
;W[hl];B[gl];W[ej];B[nj];W[ok];B[lj];W[pn]
;B[po];W[rm];B[rl];W[qc];B[pc];W[rb];B[mm]
;W[ml];B[ll];W[mk];B[kl];W[lk];B[jl];W[lm]
;B[ik];W[kk];B[im];W[il];B[hl];W[km];B[il]
;W[mn])

第2次猿十番碁第9局 第5回と最終局告知

2009-12-29 11:00:00 | 棋譜
12月30日21時から
KGS第2次猿十番碁最終局、第10局を打ちます。
手合いは第9局と同じくGO!の2子(コミ6目半)。
去年と同じく、私にとって今年の打ち納めかな?

というわけで第9局の感想を片付けないと。



白91から押してこられたのは有難い気がしていた。
ここで私は第4回で触れた筋に惚れこんでいたことを
思い出していただきたい。

「その筋(ないしその周辺)があれば、
 左下のシノギはある」

と「検証をせずに」思っていた私は、
上辺の地模様が深くなるのに魅力を感じて、
黒94・96と打ったのだが…。
しかし左下にシノギがあるなしに関わらず、
黒96は欲張りで、黒92、94に満足して素直に97と頭を出せば
安全に優勢を確率できたのではないか?

白97と封鎖されて「さぁ、シノぐぞ」と読み直してみたら、



素直に打たれても黒Aがないことに気づいて愕然。
つまり黒△と白△の交換は、
黒にとって全然足しになっていない馬鹿手なのだ…。

事の重大さをようやく認識してパニックに陥った私は
黒Aは成立しないなら、黒Bがあるじゃない
(訳:黒Bに石があれば黒Aは成立する)



で、黒98。
お前はマリー・アントワネットか!?

「どこかで追い落としが成立しないかなぁ♪」
なんて淡い期待をしながら打っていたが、
杜撰なヨミは尽くしっぺ返しを喰らい、
白125まででアウトである。

でも今見ても、最初の図の時点なら、
左下にシノギがあってもおかしくはないと思えるのだけれど…。
往生際が悪いだろうか?

フィギュアスケート全日本選手権女子

2009-12-27 23:50:50 | スポーツ
フィギュアスケート全日本の放送。
昨日のSPの第2グループの演技前練習の際に、
延々と浅田真央選手を追いかけているのをみながら
「ええい、真央はいい」
奈也を映せ、 奈也の戦いぶりを」
と思っていた私はやっぱり、
ダメ人間でしょうか?
…でも太一くんも奈也ウォッチャーなのね。

それにしても今回はレベルが高かった。
グランプリファイナルや世界選手権で勝つのと同じくらい
難しいのではないかと思えてしまうくらい。
結局、安藤選手、浅田選手に続く、五輪代表は
鈴木選手に決まりましたが、
このブログ開設当時からずっと見続けてきた、
中野選手の演技が五輪で見られないのは惜しすぎます。

それでも4年前と違う(?)のは、
放送でみた範囲では演技を笑顔で終えられた選手が多かったこと。
勿論、良い縁起を中心に編集しているのはわかっていますが、
思わず目を覆ってしまうようなシーンもなく、
全員を応援している立場としては、理想に近い内容。

奈也ちゃんの笑顔もみれたし。
これみないと歳を越せない。

でも地上波で男子が見れない(よね?)というのはケシカラン!

今年はスポーツ観戦という意味では散々なシーズンでしたが、
来年はいい年になるといいな。
バンクーバーでも気持ち良い大会になるといいな。
何だかいい年になりそうな予感があるんですヨ。

新刊棋書情報「李昌鎬の中盤が10倍強くなる本」

2009-12-26 22:55:55 | 棋書
MYCOMの新刊「李昌鎬の中盤が10倍強くなる本」を、
書店で見つけて期待して手に取ったが、1問目の



「ここで白からどういう攻めがあるでしょう」
という問題をみて一気に萎えた。

何じゃぞなぁそれ」
という感じ。

第1章 浮き石の作り方(手筋問題)…全48問、1題に解答2図。
第2章 攻め合いのコツ(手筋問題)…全50問、1題に解答2図。
第3章 攻撃の戦略(次の一手)…全20問、1題に解答3図。
第4章 打ち込みと消し(次の一手)…全14問、1題に解答9図。
第5章 実戦の中盤戦略(次の一手)…全24問、1題に解答3図。
という構成。
つまり中身は「手筋」や「次の一手」が混在した、
いわば「中盤の総合問題集」といったところ。

確かに
「こういう基本が大事なんだ」
「こういうところを軽視しているからお前は弱いんだ」
と言われたら反論できないけれど、
別に李昌鎬じゃなくてもええやん。
何よりこの手の本は日本にクサるくらいある。

それなりに数もあるので、この手の問題集を求めている人には、
まぁ選択肢にはなるだろうけれど、
私にとっては全くのガッカリな一冊だった。

洪さんにはもっと別の本を訳して欲しいものである。
李セドルの打碁集とか、李セドルの打碁集とか李セドルの打碁集とか…

新春の囲碁特別番組

2009-12-25 21:01:39 | 雑談
currenさんの情報でわかりました。
ありがとうございます。

謝プロ対小学生3兄弟とのこと。
司会にカナボー、聞き手に奈穂ちゃんということで
万波姉妹そろい踏み。
千瑛ちゃんが読み上げと、
華やかになりそうですな。
でも小学生3兄弟が「誰よ」というところから
しっかりわからないとアピールが弱いかなぁ。

千瑛ちゃんといえば正官杯で
韓国女流2TOPの一角を破るというクリスマスプレゼントをくれました。
(黒が向井プロ)
しかも誕生日だったそうで、
こんな気分の良いイブもなかなかないでしょうね。

素晴らしいヨ、ムカイくん!
 キミは英雄だ!
 大変な…」
といいたかったのですが、今日は宋プロに負けてしまったようです…。
うーん、残念!
でも仕事はした!

新春囲碁番組の紹介は
NHKの囲碁将棋番組紹介の欄にも登場。
前回の記事を書いたときにもここはチェックしたのですが
竜王戦の放送予定しかありませんでした。
私が気にするのがほんの数日早かったのですな。

年始の囲碁将棋関連番組は?

2009-12-23 23:15:15 | 雑談
年賀状をそろそろ書かなければならないこの時期。
もう既に来年の松の内に放送される、
囲碁将棋番組の内容が出回っていてもいいころなのだが、
サッパリ耳に入ってこない…。

もしや…枠がなくなった(汗)?
私も観たりみなかったりなので、
何ともいえないのだけれど。
どなたかご存知ありませんか?

20日に発売された2010年1月号の碁ワールドは、
特に大きな変更はなし。
キミオプロ、松本プロの講座はそれなりに面白そうではあるが…、
もうひとつこう…パンチの効いた新企画はない?
キミオプロの講座なんて3問とも正解しちゃって、
喜ぶより講座が不安になっちゃったよ…。
「ひと目でここが浮かべば高段です」
なんて問題が「ひと目」だったんですが…。
えぇ、こういうのは結構得意です。

ルイプロに由香里先生・千瑛ちゃん・歩様
カナボー・奥田プロ・謝プロが挑戦する「グリーン碁石大会」は、
観戦記を内田康夫などの作家が執筆するということもあって、
面白そうではあるが、まだ本番はスタートせず。
まだどういう感じになるのかわからないので、何ともいえない。
また所詮は「親善対局」というヒネくれた気分も少しあって…。
どういう日程で打つの?
1ヶ月に1回のペースでルイプロが来日するのかな?
まさかもう全部打たれたなんてことはないよね?

また碁ワールドという「内輪」だけの雑誌で展開するのも
少しもったいないと思う。
こういう対局こそ映像として観てもらうと、
華やかで碁界のアピールになると思うのだけれどどうだろう?
美人どころも押さえているし。
どこか放送予定とかあるのかしらん?

第2次猿十番碁第9局 第4回

2009-12-22 22:22:22 | 棋譜
今日は忘年会で酔っ払っているので♪更新できません♪
…と言いつつちょっとダ・ケ・ヨ(謎)♪



白61・63はまぁ、こんなものとして、
白65は私には方向違いに思えた。

黒66と打てては黒満足。



ここで上図黒1を狙っていたことを記憶に留め置かれたい。
今は白2からあんまり上手くいきそうにないが、
周辺の条件が違えば有力な狙いになりそうに思えた。

その狙いを成立させるための黒72と白73の交換だったが…。
これが後の伏線…というほどのものでもないが。

黒74に白75の三々はやや意外。
とはいえ白81から83の定石が狙いだったというならば納得。
黒としては黒78でケイマに外して、
先手を取ることを考えるべきだったか?

黒84はこの対局の直前にどこかの講座で丁度学んだ筋で、
他に知らないので仕方なく選択。
ただ今思えばここも黒Dの15の定型を知っていれば
左辺を大事にしたかったかとも思う。

ともあれ先手を取って、
自分では模様の接点と思っていた黒90に先着し、
サァ、どうだ!」という気分だったが…。

第2次猿十番碁第9局 第3回

2009-12-21 21:18:18 | 棋譜


私が選んだのは黒26のツケ。
「サバキにはツケよ」というやつである。
白27に黒28とキリチガエたのも、
「プロはこんな感じでサバいているなぁ」
程度の認識で先行きに見通しがあった訳ではない。



実際、こんな感じで打たれたらどう打てばいいか?
二子を捨てる感じで打てるのか、不安を感じていた。

だから白31からの出来上がりは、
自分としては望外でホッとしたものである。

もっとも黒は右辺が凝り形だし後手。
封鎖されて隅に生きた白の形がつまらないと思っていたが、
ドッコイドッコイか?

白41の両ガカリに
「強いほうにツケよ」
と黒42。
ここでの白43がまた分からない。
私のクラスでは良く見る手ではあるが、、
この手が44にハネ込む手に勝るケースは
あまりないと思うのだけれど…。

「二段バネフェチ」な私は黒46・48。
ただちょっと読み違いというか、
いつもの「病気」が出て
黒52と引き出した二子を捨てたのは予定外だが、
上を塗ることで誤魔化す。
そして黒60と飛び出した時点では、
二子の効力は少しも減じていないと思っていたが…。

今見ると白Aの鼻ヅケなど強烈な手があり、
まだ黒リードとはいえ、実戦で思っていたより黒が悪そうでもある。
hexa流採用と病気の罪は結構重かったか?

第2次猿十番碁第9局 第2回

2009-12-20 23:55:55 | 棋譜
寶酒造杯全国大会へ出場するsuperlineさんと
asutoronさんの応援に駆けつけた日本棋院で、
同じ目的で来たhexagobanとお会いし、
その日の夜に懸案だった第9局を打つことになった…。
…というのが前回…は、まだここまで話してなかったね。
面倒なのでかなり端折るけれど、
とにかく約束を取りつけることが出来たのだよ(誰)。

ただその時、既に対局を終えていた、
superlineさんと一局、親善対局と相成ったのだけれど
その検討の場でサービス精神旺盛な私は
少ない手の内や秘策を全部曝け出してしまって…。
いろいろと夜の対局の手段を狭めてしまった…。



まぁ、そんなこんなで始まった2子局なので、
黒2の星も黒4のハサミもちょっと考えていた進行と違い、
その場の思いつきで採用。
まぁ、でもこれも一局。

黒20まで定石。
色々と変化の余地があるのは重々承知だが、
そこは下手の嗜みで分かりやすく打つことにした。
三々の余地が残っているとはいえ、
何といっても地を厚く稼いでいるし、
黒の二連星が白の厚みをぼかしているというのが主張。

ただその立場と黒22のhexa流は一貫性がなく、
厚みに近寄るヤキモチ。
これもハサミや受け、カケなどを考えているうちに
ムラムラっと打ちたくなってしまったのだが…。
一番悪い選択肢だった。
当然白25とツメられて黒息苦しい。
早くも考えどころである。