対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

覚えたての定石

2005-09-30 22:08:29 | 棋譜
私は以前、定石を薬に例えたことがあるが、DASさんも定石について中々上手い事をいっている。
その論法だと、さしずめ私は
「覚えたての言葉を、すぐ使ってしまう子ども」
といったところか?
一応、文法(手筋)や用途(石の方向)も考えているつもりですが。

本局にも、そういう傾向が出た。

互先、黒番、コミ2目半。

左下黒29がそれ。
ハメ手ではなく、ややマイナーな基本定石の類いである。
依田碁聖は「21世紀の旗手」で、この定石の派生型を
「隅に何も利かないので厚く、好きな形」
と評している。
それを読んで、使ってみたくなったのだ。

数日前の記事のことを気にして、本局は時間を25手12分と少々短かめ。
それだけ使った事のない定石の採用は怖かったが、積極的に。

時間といえばosama vs nippart戦は25手15分らしいですな。
大会、公式戦だから「長め」とみるべきなのか?
適切な考慮時間は25手換算で、何分か?
引き続き、御意見募集!


相手も適切に応じて来たので、定石通りのワカレとなったが、見る人が見れば定石後のアフターケアがまだまだ身に付いていないのは一目瞭然。
特にこの定石はアフターケアが万全でないと、隅が堅いけど狭いという取り柄(?)しか残らないので要確認である。
またこの場合は、ちょっと適切な定石選択だったとはいえない感じもする。
先日紹介した石倉先生の最新刊でも、この形が掲載されている。
そこには定石後のアフターケアもしっかり書かれているので、使うなら必読かも知れない。

白も右下白42と、私のボキャブラリーにない言葉を発する。
呉清源流ボウシ(ケイマ)ですね。
「あい・きゃん・のっと・すぴーく・ゴ・セーゲン」
といきたかったが、そうもいかないので考えて応戦。
「オレ、隅、欲しい。オマエ、厚み、やる」
ぐらいのことは言えたかと思う。

全体としては黒9・13が疑問だと思うのだが、白14ときたので幸便に左上が固まり、それがその後の積極的な進行に反映している。
黒115で一路左にヘコまなかったばかりに、ちょっとシノギに苦労したのは反省材料。

それでも白168と滅茶苦茶をやってくる前の時点で、目分量ながら左上の分リードしている感触はあった。
黒169からの流れは黒が数目損したが、気にならず。
結果も更に中央の10目近い石を取ったところで相手が投了。

R2072に。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
;B[pd]C;W[pp];B[cd];W[dp];B[id];W[mc];B[oc];W[me];B[ld];W[md]
;B[pf];W[kd];B[kc];W[le];B[lc];W[jd];B[jc];W[ie];B[he];W[if]
;B[hd];W[jq];B[cn];W[cl];B[cq];W[dq];B[cp];W[do];B[dn];W[co]
;B[bo];W[bp];B[bq];W[bn];B[ap];W[bm];B[en];W[gp];B[gn];W[jo]
;B[qn];W[on];B[qq];W[pq];B[qp];W[po];B[qm];W[qo];B[ro];W[pl]
;B[fk];W[ci];B[cg];W[ei];B[in];W[eg];B[jn];W[ko];B[ee];W[hi]
;B[dh];W[fj];B[ek];W[di];B[eh];W[fh];B[fg];W[gg];B[ff];W[hm]
;B[hn];W[hk];B[fp];W[fq];B[ep];W[eq];B[hp];W[hq];B[go];W[gq]
;B[gk];W[gj];B[hl];W[il];B[gl];W[jl];B[kn];W[im];B[lo];W[lp]
;B[ip];W[io];B[jp];W[kp];B[ho];W[iq];B[lm];W[lk];B[mo];W[mp]
;B[no];W[mm];B[nm];W[ml];B[nn];W[om];B[kl];W[jk];B[nl];W[nk]
;B[kk];W[kj];B[ll];W[jm];B[gm];W[mj];B[np];W[ok];B[nq];W[mq]
;B[mr];W[kq];B[qr];W[or];B[nr];W[pr];B[dl];W[eo];B[fo];W[em]
;B[ck];W[bk];B[cm];W[bl];B[fm];W[qh];B[qg];W[ph];B[hg];W[hf]
;B[gh];W[fi];B[gf];W[ig];B[ng];W[og];B[nf];W[of];B[oe];W[ne]
;B[rh];W[ri];B[rg];W[qj];B[ql];W[cj];B[pk];W[qk];B[ol];W[pm]
;B[rk];W[rj];B[dr];W[er];B[bh];W[dk];B[el];W[qe];B[pe];W[qc]
;B[rd];W[rc];B[qd];W[pb];B[ob];W[ra];B[sb];W[oa];B[mb];W[nb]
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;B[fb];W[fa];B[gb];W[ga];B[hb];W[ab];B[ea];W[da];B[ba];W[ch]
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;B[nh];W[pj];B[gg];W[kg];B[jg];W[jf];B[ii];W[jh];B[jj];W[ik]
;B[hj]C[{White resigns.}])

観戦つれづれ

2005-09-29 23:50:38 | 雑談
osamaさんとnipparatさんのパンダネット杯の対局を見学出来なかった。
JagoでIGSにログインすれば簡単かと思っていたのだが、告知された時間になっても対局者の欄に両者の名前を発見出来ない。
「何かの都合で中止か延長かしら?」と考えたが、対局は行われたようである。
Jagoだと見られないのかしら?
残念だが、ブログ間では反響の多い一局だったので、棋譜や検討が方々で公開されているのが有り難い。

また名人戦は名人3連勝。
第3局の出だしがosama vs nipparat戦に似ているのは偶然!?
覚先生が勝てないのは残念の一言。
辛いのは覚先生が一番だろうが、早い時間帯(大体BS放送前)に決着がついてしまうのはいただけない。
同じ3連敗でも本因坊戦の時の名人と、大分印象が違う。
棋譜のわからない素人は表層的なところしかみませんしね。
私が応援しているのが厄病神かしら?

応援と言えば、三星火災杯
依田、羽根、鶴山といったところがベスト16に残っているようである。
2回戦の対戦相手も厳しそうだが、勝ち抜けると信じている。
ちょっと他のサイト・ブログをみると「どうせ…」的な発言が目に付く。
(リンク先は違いますが)
日本の最近の成績からして仕方ないのだけれど、応援するなら
「期待して、裏切られる」
程度の痛みは共有し、それでも信じてあげたい。
サッカーや野球、バレーなどのスポーツをみても、周りが
「やれる。当然勝てる」
という雰囲気でみると、不思議と応援される側も好成績につながる感じがするのだけど。

これでOK初級突破法 - 基礎編 -(書評)

2005-09-28 23:59:51 | 棋書
これでOK初級突破法 基礎編」(NHK出版:石倉昇)

初・中級者に評判の高い本。
布石・定石から中盤の構想、ヨセまで。
「少なくともWING10級になるのに必要なことは本書に全部詰まっている」
と断言してしまおう。
応用編まで読めば、完璧。
応用編は中盤戦略や高目定石、一間バサミ定石についてがメイン。
いろいろな本に手を出すより、本書と実戦、「ポケット詰碁200」「ポケット手筋200」を繰り返す方が即効性は高い。

天の邪鬼故、そのまま誉めるのも癪なので粗探しをしたのだが、中々見つからない。
「あまりにも教科書・参考書的で、読み物としての面白さに欠ける」
「あとで知識を再確認したい時に、それがどこにあるか見つけるのが難しい」
「似たような対象棋力(初級)の似たような表題(「これで十分」「合格法」など)の本が多い」
(他の本の評価はマチマチのようである)
などはあるが、文字通り「重箱の隅」という気がする。
知りたい知識の場所を探すのなら、良い機会だから
「もう一回読んでしまえ!」

Fig.1-2の黒を見て、「私もこう打つ」と思う手があった人は、黙って本書を読むべし。
「こういった手を打つ人がいるはずがない」なんて思う人もいるかもしれないが、存在するのは前回の対局を御覧の通り。
相手の方は私より1ランク上の9級である。

Fig.3-4のツケやキリチガイにどう打ったらいいか、今ひとつわからない人も是非。
もちろん、もっとオーソドックスな形についても万全である。

購入したのは数多い私の棋書の中でも、最初の方。
役に立つと確信して購入したが、ホントの本当の初級者だった当初はさすがにちょっと難しく、
「もう少し上達してから」
と、思って長い事(といっても2年ぐらい)本棚に眠ったままだった。

数カ月前「そろそろ」と思って取り出したのだが、始めはちょっとガッカリした。
そこにいたる道程で、本書に書かれている事は
「既に他の本で学んでしまった」
と感じたから。
評判の本を、新鮮な驚きをもってじっくり堪能する機会が失われてしまったように思った。

しかし既知の知識の部分を我慢して読みすすめてみると、やはりそこは良書。
いろいろと「抜けていた」知識を補えて大変役に立った。
他の本で探しだして、苦労して身につけた知識が平明に解説されていた事も。
巻頭に「基礎知識を確認したい有段者にも」とあるが、その通りである。
よくもまぁ、アマの悩むところをこんなにピンポイント、かつコンパクトにまとめられるものだ。

「強くなりたかったら本書を読め」
素人と玄人」の巻頭に書かれている言葉。
この惹句を本書にも贈りたい。

石倉先生は昨年のNHK講座も評判は上々だった。
最近、同じNHK出版からそれをまとめた本も出したようでもある。

「最高のレッスンプロ」
その評価の基盤となっているのが本書である。

考慮時間を考慮する

2005-09-27 23:42:55 | 棋譜
皆さんは25手換算(カナダ方式)で何分ぐらいが考慮時間として適切だと思いますか?
御意見求む!


私は長考派なのだろうか?
今回の対局で
「もう少し早く打てませんか?」
と、クレームがついてしまった。
ちょっと前にも似たようなことがあったが、事情が少々違う。
前回は相手の設定によったので
「設定したあなたが悪い」
の一言ですませられたのだが、今回は私からの挑戦、時間設定だったから。

私から挑戦する場合デフォルトで25手15分の秒読みにしている。
仮に一手30秒考えたとして12分半。
そこに2分半のオマケがつくというのは、NHK杯に近くて妥当ではなかろうかと考えていた。
本当は1手に1分ぐらいかけたいくらいだし。
実際これで打っていると時間に追われることなく、かといってやたら余ることもなく、今の私には丁度良いようである。
相手から挑戦される時に多いのは、25手10分。
でも25手10分では形勢判断のタイミングもままならないし、これ以上ひどいポカをおかしたくもない。
今まで時間に追われた、時間が切れたりしたことがあるが、いずれも25手10分の時だったと記憶している。

しかし全局的に考えると、仮に作り碁が約250手で終了するとして、25手15分の秒読みをフルに稼動すると一局に150分かかる計算になる。
2時間半。
さすがにアマチェアの対局としては長過ぎる。

もっともこれは計算上の話で、実際は大体1時間から1時間半といったところで終わる。
今回も終了の時点で1時間ぐらいだった。
しかし相手に長考された記憶があまりないし、私が一方的に時間を使っている場合が多いのもまた事実だと気づかされる。

決断が早くなった(いいかげんになった?)将棋では、相手が分単位で考慮しているときはトイレにいったりするくらいだから、相手の非難も全くわからないわけではない。
ヨミを入れても大した手が打てているわけではないし、単に迷っているだけのことも多いし…。
25手12分ぐらいにしておくべきなのだろうか?

こんなことで悩むのも長考派だから(笑)?

向先、逆コミ2目半。

全くの初手合い、全然知らない人だったが白8に何だか予感めいたものを感じて三々。
果たせるかな白12。
黒17は18に打つ機会を逸しているので緩かったが白20まで不満があろうはずがない。

白24に27の方に押さえられるのを恐れたが、左上の着手のスピードをみてあるいはと思って再び三々。
やはり白26。
相手の方は白12、白26の手に何の疑念もないのだろう。
あるいはこの手を「試したかった」のかもしれないが。

私が仮に相手の方の立場だとしたら、「明らかに定石より損と説明できる手」をそれと知らず100回も200回も打つのは耐えられない。
だから棋書を読むのだし、長考するのだ。
そして「ここはこう打つべきでない?」とこのブログをみて指摘して下さる方々に感謝する。

黒43からはちょっとつまらない打ち方をしてしまった。
それでも元が大きいと思っていたので焦りはなかったけど。

白110が私の場合、一局に一度はある重大な危機。
黒113までで何とかシノげているようだが、実戦では時間をかけたわりに読み切れてなかった。
こういう局面をなくしたい。

白128に戦機をつかんで、石を攻めながら上辺になだれ込む。
ヨセで黒169とミスしたりもしたが、まずはここ最近の中では上手く打てたのではなかろうか。
石の形や張りが、ここ数局では一番まともだったと思う。

R2062に。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
;B[pd];W[dd];B[pq];W[dp];B[qk];W[jp];B[fc];W[hc];B[cc];W[dc]
;B[cd];W[ce];B[cb];W[db];B[de];W[fd];B[cf];W[ee];B[df];W[lc]
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;B[ep];W[eo];B[fp];W[fo];B[fq];W[dn];B[lp];W[ci];B[ok];W[qf]
;B[qe];W[pf];B[ph];W[rh];B[ne];W[qi];B[pi];W[qj];B[pj];W[rk]
;B[ql];W[rl];B[rm];W[qm];B[rn];W[pm];B[ol];W[po];B[qp];W[qo]
;B[ro];W[nn];B[ln];W[np];B[nq];W[mq];B[op];W[mp];B[mo];W[no]
;B[oo];W[nm];B[on];W[om];B[lq];W[nr];B[oq];W[lr];B[jq];W[kr]
;B[kq];W[jr];B[rf];W[rg];B[qh];W[re];B[rd];W[sf];B[sl];W[rj]
;B[iq];W[ir];B[hr];W[lm];B[kn];W[mn];B[ml];W[mm];B[km];W[ll]
;B[mk];W[pl];B[pk];W[kk];B[go];W[ng];B[li];W[ni];B[nj];W[mi]
;B[og];W[of];B[oi];W[mj];B[nl];W[lj];B[dm];W[cm];B[en];W[do]
;B[mf];W[lf];B[fm];W[fn];B[gn];W[em];B[fl];W[hm];B[jl];W[hk]
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;B[hi];W[gi];B[ig];W[gf];B[fe];W[ge];B[fg];W[hd];B[ie];W[if]
;B[jf];W[hf];B[jg];W[je];B[hh];W[gg];B[cj];W[bj];B[bk];W[ck]
;B[dj];W[bh];B[bg];W[aq];B[da];W[ea];B[ca];W[eb];B[ke];W[jd]
;B[kd];W[kc];B[ld];W[md];B[kf];W[me];B[nd];W[mg];B[mc];W[lg]
;B[jc];W[id];B[lb];W[ic];B[jb];W[br];B[er];W[cr];B[ha];W[gb]
;B[or];W[sd];B[sc];W[se];B[rc];W[pe];B[ns];W[mr];B[nf];W[ki]
;B[ef];W[ed];B[kh];W[lh];B[ch];W[dh];B[cg];W[di];B[dg];W[bi]
;B[ah];W[bl];B[ai];W[ak];B[io];W[lo];B[ko];W[jo];B[jn];W[ho]
;B[hp]C[{White resigns.}])

公式戦100勝目

2005-09-26 23:42:05 | 棋譜
記念すべきWING公式戦100勝目(59敗)だが、ここまでの傾向にもれず節目の対局の内容は悪い。
本譜も決定的なミスを私は数回犯しているのだが、それが咎められなかったから勝利、というお寒いものだった。
何はともあれ、勝利は勝利として喜んでしまうのが吉だとは思うけれど。

2子局、白番、コミ4目半。
序盤はどう打とうとも一局だが、恐らく「星+大ケイマジマリ」に対する信頼度が相手の方と違うのだろう。
星よりは鬱陶しいには違いないが、5手目辺りで置かせ碁という感覚は大分薄れた。
あるいは相手の方は「星+大ケイマジマリ」に対する上手の手を知りたかったのか?

6手目は「石の方向」からすると上辺かなと思うのだが如何?
白としては右辺と上辺が見合いみたいなものか。

白17は随分考慮したのだが冴えない。
白25はアテを一本利かすところか?

最初の危機は白49の局面で、黒50で51なら眼が怪しい。
いや、大丈夫か。

二度目は白117とツイだところで、失敗したと思っていた。
黒118では113と75の間に当然ワリこんでくるとおもったが?

そして最後の危地が白131-133で、「取ろう取ろうは取られのもと」を地でいきそうな局面だった。
黒134が135なら逆転ムードだろう。

今、見返してもうんざりするほど危なっかしい。
かといって図を作りたくなるような上手い手があったというわけでもなく…。

淡々とした100勝目である。
密かにRも2052と最高を更新中。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
AB[dp][pd]
;W[qp];B[qg];W[dd];B[cm];W[nq];B[qm];W[jc];B[gd];W[mc];B[nc]
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;W[qn];B[pm];W[mq];B[qj];W[oj];B[oi];W[ni];B[oh];W[nh];B[ng]
;W[lp];B[lo];W[rj];B[qi];W[ri];B[rh];W[ph];B[pg];W[rl];B[rm]
;W[rn];B[sm];W[dq];B[cq];W[eq];B[cr];W[hp];B[gp];W[ep];B[do]
;W[gq];B[hq];W[iq];B[hr];W[go];B[ip];W[ho];B[gr];W[jp];B[ir]
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;W[bf];B[cf];W[be];B[cj];W[di];B[dj];W[bk];B[cl];W[ce];B[bl]
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;W[fp];B[hl];W[in];B[hk];W[dn];B[cn];W[dm];B[el];W[ej];B[ek]
;W[fj];B[fk];W[gj];B[hj];W[lk];B[mi];W[jr];B[fr];W[gn];B[fh]
;W[gh];B[fg];W[hi];B[ii];W[ei];B[jb];W[ka];B[na];W[lb]C[{Black resigns.}])

関西棋院って

2005-09-25 22:45:02 | 雑談
ふと考える。
関西棋院の存在意義ってなんだろう?
別に関西棋院を攻撃したいわけでなく、日本棋院と言い換えても構わない。
世間的には日本棋院や日本将棋連盟の存在意義ですら、危ぶまれるわけで。

本因坊昭宇を先頭に、関西棋院が日本棋院から独立した当時はそれなりに理由があったのだろう。
その辺りの経緯は「昭和囲碁風雲録」(岩波書店:中山典之)という本で読んだが、はっきりいってまるで覚えていない。
東京の本院ばかりに資金を投資して、関西がまるで蔑ろにされていたとか、そういう事情だったかと思う。

しかしそれから随分たった(昭和初期の話だ)、今でもそういったシコリが残っているのだろうか?
少なくとも囲碁の情報といえば日本棋院経由で、関西棋院にとんと無知な私には、そういうことが全然見えない。

思うのだ。
韓国、中国に遅れを取っている現状で、こういう分裂構造を残している余裕があるのかと?
ただ「今までそうだったから」と漫然と組織を継続させていないか?

あるいは日本棋院にもしものことがあったときの保険の意味などがあるのだろうか?
関西棋院の方がお偉方のシンパが多く、経営が安定している話も聞いたことがあるような。

ちょっと前に世間を騒がせたマニュフェストではないが、関西棋院の声というものを聞いてみたい。

基本を見直そう

2005-09-24 23:54:51 | 棋譜
向先、逆コミ2目半。

言うまでもなく相手の戦型を私は指定出来ない。
なのに中国流を打たれる事が最近多いのは何故だろう?

白24不要。
ここの薄みはそのままに右上にかかるなり、左下をシマるなりするところ。

黒45の応手は意外。
この配石ではナダレは白がありがたい気がするが…。

白56も不要。
やはり左下のシマリに向かいたい。
本局だけでもこの後、数回出現するが、私はこういう形が好きなんでしょうね。

白120は図々しい。
ここまで利かしは全部受けてもらったため、図にのっている。
黒153の遠因になった。
が、中央の白の厚みが大きく、黒155を攻めることでかえって調子がついたのは災いを転じてか。

白174まで中央を囲えて、このままでも白優勢だと思ったが、攻めることができるのだから、白190からこの一団を攻めてみる。
これが成功して黒投了となった。

全体的に、双方明らかに大きいところや傷を見落としていると思う。
ダメの詰め方にも問題がある。
9級になるには高度な打ち込みなどを会得しないとダメかとも思った昨今だが、もっと基本手筋や傷をしっかり見極めるだけでまだまだ伸びる余地があると感じた。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
;B[pd];W[dd];B[pq];W[dp];B[qk];W[jp];B[fc];W[id];B[cf];W[fd]
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;B[qh];W[rc];B[ci];W[od];B[oc];W[nd];B[nb];W[ld];B[kd];W[le]
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;B[bk];W[fk];B[bj];W[hf];B[gf];W[fo];B[jo];W[lp];B[kq];W[kp]
;B[lr];W[in];B[gb];W[bf];B[bg];W[ae];B[cg];W[fh];B[fg];W[dh]
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;B[pl];W[sl];B[rg];W[rf];B[oi];W[ok];B[pk];W[oj];B[eb];W[db]
;B[fa];W[ol];B[fj];W[gj];B[gk];W[gi];B[hk];W[ii];B[hh];W[ij]
;B[ih];W[kh];B[mh];W[kj];B[mj];W[lk];B[mk];W[ml];B[mp];W[mo]
;B[lq];W[kn];B[lj];W[kk];B[jh];W[ki];B[kg];W[lg];B[jg];W[lh]
;B[lf];W[mf];B[mg];W[kf];B[ep];W[eo];B[bo];W[bp];B[bn];W[sh]
;B[rh];W[sg];B[si];W[sf];B[pm];W[om];B[qm];W[ph];B[pg];W[pj]
;B[qi];W[pi];B[oh];W[qg]C[{Black resigns.}])

ひらめきの碁学(書評)

2005-09-23 23:25:10 | 棋書
ひらめきの碁学(工藤紀夫:ユージン伝)

読んで驚いた。

コバピさんとの二度目の対局の直後のことだから随分前の話にはなる。
その対局の記事で「両ガカリから出来る形に感激がないと」書いたのだが、今回紹介する「ひらめきの碁学」にもその形、つまり図の左上の形(Fig.1)が取り上げられていて、この形は私の言う通り両ガカリした方がやや損なのだそうだ。
「私の感性も捨てたものじゃない」
と一人ニヤリニヤリしたが、まぁ単なる偶然だろう。

本書はブックオフや普通の古本屋で頻繁に見かける本。
それ故「面白くないのだろうな」と、購入した時は全然期待していなかったのだが、なかなかどうして。
冒頭の話題のように興味深い話が豊富で面白く読んだ。

そもそも「買おう」と思ったのが左下の形(Fig.2)の解説を読んだから。
コスミジマリとでも言えそうな形だが、これがAの小ケイマジマリよりどれくらい損かという話。
プロの感覚では「2目余計にコミを貰ったら喜んで打つ」なのだそうだ。
利きやコウダテが全然ないのが特長。
使ってみたくなりません?
その割には7目半の中国で頻繁に打たれるという話も聞きませんがね。

他には右下の定石(Fig.4)がホンの少し、黒が良いという話や、右上のように「野生の俗筋」とされている手段(Fig.3)でも自分なりのヨミの裏づけがあれば立派な手になりうるのだという話など。
後者はつまり自分なりにしっかりヨメば、読まない筋っぽい手より数段勝ると言う事。
これはかなり繰り返し強調されている。
来月からのNHK囲碁講座の相通じるものがありそうだ。

それでいて、あまり評判にならないのもわかる気がする。
例示した図でもわかるとおり、面白いは面白いのだが、どうも実際的でないのだ。
即戦力的な情報はあまり載っていない。
この辺りは「誰も言わなかった碁の本」の方が数段活用度が高い。

他には工藤先生が感心したプロの手や捨て石、工藤定石や布石、自慢の一手などにも多くを頁を裂いているが、押し並べてレベルが高すぎる。
「ここからプロのエッセンスの吸入や、発想転換を図って欲しい」という意図なのだろうが、「うへぇ」と関心するだけで終わってしまう事が多い。
この辺は冒頭で御自身が述べておられる通り、アマ指導をあまりやっていないというところが出ているのだろう。

そういう意味で「長らく手許に長く置いておきたいという本ではない」ということで、ブックオフで頻繁にみかける事になるのか。
しかし技術本ではなく、「盤上に現れるトリビア」を書いた読み物としてなら、一度読んでみて損はないと思う。

先週の今頃は

2005-09-22 23:49:55 | 棋譜
ちょっとここ数日、囲碁に倦んで打っていない。
前回の敗戦のあとノーランクの人に3子置いて打ったのだが、非常に後味が悪い一局で囲碁がつまらなくなっていた。
というわけで、棋譜のストックも尽きて今日は書く事もなく、話題といえば本因坊戦の第2局が始まったくらいか。
サトル先生頑張れー!

そういえば、先週の今頃は…愛知万博にいたのだった。
9/149/15に唐突に名古屋関係の短文をアップしたので、気づかれた察しの良い方もおられたかもしれないが。
夕立ちに降られて、打碁鑑賞シリーズの「羽根直樹」がボロボロになった以外、特に囲碁と関係ないのでアップしなかった。
「名古屋だから地元の人の本を持っていくべきだな」などと余計なことを考えなければ良かった…。
結局、読まなかったし。

こちらのブログでも仰っているように、確かに何をするにも並ばないといけないというイライラはあるが、あまり気にせず、それなりに楽しんで来たと思う。
幸運にも現地で話した人たちが皆親切だったので、気分よく旅出来たのが大きかったのだろう。
主催者はともかく、現地でスタッフとして働いている人たちには拍手。

でも日本にいる以上は世界に出かける、あるいは世界の文化、味覚を楽しむのはそれほど難しくなくなっている今。
そんな中で日本で開催する万博のレゾンデートル(存在意義)って何だろう?
返りの駅で「東京-サンフランシスコ間往復\80000」の広告をみて、ふと、そんなことを思った。
いっそ、本当に日本であまり知られていない国々に限ったらどうだったんだろう?