対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

新刊棋書情報「万波姉妹のぐんぐん強くなる囲碁Q&A」

2009-09-30 19:13:07 | 棋書
閑話休題。

MYCOMの新刊「万波姉妹のぐんぐん強くなる囲碁Q&A」の
チェックがまだだったので紹介。

同様のコンセプトの本である「万波佳奈の囲碁上達ハンドブック」が
同じMYCOMから3年前に出版されたが、
表紙以外にほとんど写真がない上に、
本文中のイラストにバトルロイヤル風間を起用するという暴挙(?)が祟ったか、
あまり評判にはならなかった。

その反省が活かされているかが注目だったが、
うーん…

NHK杯の聞き手でお馴染みの妹、
奈穂という強力な助っ人が加わり
質問に「勝負どころに対する心構え」など
答えのない考え方を加えたQ&Aは
姉妹の性格の違いなども出ていて、
なるほど面白い
その分「囲碁ハンドブック」よりやや高級な話もあるが。
構成は伊瀬英介。

しかしバトルロイヤル風間のイラストよりは数倍マシになったとはいえ
相変わらず似ていないイラストに、
紙面の多くが費やされており、
姉妹の写真などは数えるくらいしかない。
何故イラストをもっと姉妹の写真に差し替えなかったのか理解に苦しむ。
肝心の写真もイマイチ。

無論、プロ棋士はグラビアアイドルではないのだから、
ビジュアルは不要というのはわかる。
秀栄曰く「芸人根性を去れ」である。

しかしこの本は明らかに姉妹のビジュアルで
囲碁に興味のない人も引き入れようという意図が伺えるし、
そうであるならばベストを尽くすのが
売り手としての誠意ではないだろうか?

カラーにしろとか、
アイドルみたいな写真にしろといっているわけではない。
イラストを普通の写真に変えるだけでも
随分違うと思うのだ。

先に書いたように万波姉妹の考え方の違いは興味深いので、
囲碁ファン、特に万波姉妹のファンは楽しめるとは思う。
が、それ以上の出来ではないということで個人的ちょっと残念だ。

爆笑!寶酒造杯東京大会 part12

2009-09-28 23:55:55 | 棋譜


黒59と61を決めてから
黒63が狙い筋。



白64で白1とツイでも、
黒59の効果でこの石は捕獲される。
この黒63を成立させたくて、逆算した結果、
黒59を発見できたのが、
初段ならではのささやかな自慢。

白もそれを読み取り白64と捨ててきたのは
「流石だな」
と思ったが、これで不安だった中央が安泰となり、
打ちやすくなった。

黒121もワザのつもりで、



中央を抜くとこんな狙いがあるのがお分かりだろう。

あからさまだからすぐ白に見抜かれたが、
それでも中央をポンぬいては怖いところはなく、
上辺も大幅に縮小。

結局この碁は作り碁となり、
生涯初めての「整地」となったが
盤面で確か20目ぐらい勝ち。

これで嬉しい「みりんと純(720ml)」以上ゲット!である。

爆笑!寶酒造杯東京大会 part11

2009-09-27 23:55:55 | 棋譜
詐欺だろうが何だろうが、
一応勝ちは勝ち。
こういった大会は内容より結果である。

調子に乗ってまた祝杯
先ほどのシチョウ見損じの原因として考えられるのは、
このお酒が原因としか考えられないのに、
懲りない男である。

今度はポン酒「白壁蔵」である。
これがまた美味しいんだ。

「まだ勝ち越しの可能性があるんで、少しだけ…
とか何とか言い訳しながら、4回戦を待つ。

そして4回戦。
握って黒番。



☆と小目の組み合わせはこれまで通りだが、
結局、中国流まで組めたのはこの一局のみだった。

黒11に意外な左下のシマリ。
黒13から黒15はこれで有利というわけではないけれど、
攻勢に立ちながら地を確保するのは私にとって理想的なパターン。

白16、28、34、38と来る手に応じるのは
生理的に受け付けないので、私は中央重視。
白28-38までの間は、白44とシンを止められて、
左上に模様を張られる方が嫌だった。

黒39-53の一団、そして黒57はやや頑張り気味だが、
注文が通った。
当面の心配は中央の黒の大石だが、
次の黒59で私に、予てから狙っていたワザが出る。

爆笑!寶酒造杯東京大会 part10

2009-09-26 21:25:06 | 棋譜
投げようと思いましたよ、ええ。
でもまだ対局開始から5分少々。
史上最速の投了」というのも話題としてはいいけれど、
今投げたら残りの時間居たたまれないし、
どう過ごしたらいいのかわからない。

相手に申し訳ないと思いながら、
もう少し打つことにした。



白38の後は負け碁の打ち良さてな具合で、
勢いだけで打ったので、
あまり正確な手順を覚えていないのだが、
確かこんな感じの進行。

黒39も今となってはここだったのか
思い出せないのだけれど、
「手堅く囲う碁にされるぐらいでもダメだよね」
と首を振り、苦笑いしたのを覚えている。

白の40も意味不明だが、
とにかく「何とか手がかりを…」と
ジタバタしているのは感じ取って貰えるだろう。

白42に黒43と来たので、
以下無理を承知で白54まで煽ってみたが
これはもう張子の虎というより

どうやってもまとまらない模様である。

と・こ・ろ・がところがだよ

この後、黒45の石を追う調子で左辺に雪崩れ込み、
オマケに黒45の石も捕獲。
俄然私もやる気に。

そして!
更に右下のハリボテにR6と入ってきた石も、
虚勢にまかせ「オラオラ!」(勿論、石の流れのイメージ)と
ガンガン攻め立ててマルッとまとめる。

何と!
最後には40の石まで働いてきて、
オイオトシで7~8子を抜き取ったところで
相手の方の投了となった。
もうこれしかないという勝ち方で、
「再現しろ」と言われてもできないのがお分かりいただけよう。

たださすがに終局直後にはバツが悪く、
「詐欺みたいな碁ですみません」
と一言。
全く申し訳ありませんでした。

…しかし何はともあれ景品ゲットリーチである。

爆笑!寶酒造杯東京大会 part9

2009-09-25 19:18:15 | 棋譜


再掲。
繰り返すが私の白番
何度見てもおかしい
可笑しいではなくて、おかしい。

一体白は何を考えていたのか?
これがノータイムで打ったというならありうる。
初心者のウッカリとして、だけど。
が、白20の時と白24の時、
計2回も手を止めてシチョウ読み直しているんだぜ。

あるミステリに「目に見えているものが見えなくなる」
精神状態という話があったが、
まさかその状態だったのか?

思い返してみると
「白はシチョウで取れる」=「白シチョウ良し」
みたいなことを考えていた記憶もあるが。

白32まで逃げてようやく呪いが解け、
思わず爆苦笑
ここはもう笑うしかないでしょう。
これが今大会のタイトルの所以。

「シチョウ知らずに碁を打つな」
という格言があるけれど、
それに従うなら私は「碁を打っちゃいけない人間
なんでしょうな。

第2次猿十番碁第7局 告知

2009-09-24 06:33:21 | 雑談
来る9/27
KGSにて第2次猿十番碁第7局を開催します。
時間は16:00からを予定。

告知ついでに10/12(祝)には
囲碁フェスティバル2009が開催されるので
こちらもヨロシク。
…って、関係者でもないけれど。

場所は去年と同じ六本木ヒルズだけれど
森ビルではなく屋外でやるようです。
より祭りらしく?
下は日本棋院で貰ってきたポスターの旧版。



昨年はなかったプロやトップアマと9路を打てる企画が楽しみ。

爆笑!寶酒造杯東京大会 part8

2009-09-22 00:55:55 | 棋譜
生碁初勝利!!

何だか騙し気味の勝ち方だったので、
少々気が引けたが、
勝てて気分が悪かろうはずはない。

さぁお昼にもなったし祝杯じゃ~♪と、
待ってました試飲コーナーへ直行。

もちろん午後もまだ3局ある。
勝負を捨てたわけでもないので、自制…するつもりで、
利き酒コーナーで5杯も焼酎を飲んでしまったよ。
テヘ♪
オイラ酔った状態は好きだけれど、
お酒そのものには弱いので、この時点で顔は真っ赤。

オマケにお弁当、オイシー!
ツマミも、オイシー!
寶酒造に感謝ー!

てな具合にすっかり寛いだ後に挑んだ、午後第3局は
いきなりこんな展開に。
私の白番。



ん"?!
ん!?

爆笑!寶酒造杯東京大会 part7

2009-09-21 23:33:03 | 棋譜
歩様が登場したNHK杯のビデオ録画が失敗して、
ガックリのGO!です。
やっぱりHDレコーダー買わないとだめかぁ。

寶酒造杯に戻ろう。



黒61と逃げ出した直後、
「こんなところ逃げ出してどうするんだ」
と自分に嫌気がさしてしまったが、
やってしまった以上は責任を取らないといけない。

2線を延々と逃げるのは憂鬱なので、
半ば捨てる気持ちで黒63と飛び出したのだけれど、
意外や白は64までで追うのをやめ、
白66と上辺を気にしてきてくれた。

黒は喜んで黒67と曲がって一息。

しかし黒69がまた裏づけのない一手で、
白72と切られて左辺の一団と左下、
そして中央と三方絡み模様になってしまった。

かなり黒、無茶な打ち方なのだが、
内心の不安は笑顔で誤魔化す。
黒81から「攻めているのはこっち」
と強気で押したところ、
左下の白△の一団が取れてしまい、
中央と左辺は左上の一団を攻める調子で強化。
返す刀で上辺まで固まって勝勢となった。

ここらでようやく落ち着き、
後は手堅く自陣を補強。

その余得で一度右辺と繋がった左上の白の一団を、
結局、再度切り離すことに成功し、
差が広がったところで白さん投了。

目出度く生碁初勝利となった。

爆笑!寶酒造杯東京大会 part6

2009-09-20 08:53:48 | 棋譜
ふと見上げるとasutronさんが
わざわざ様子を見にいらしてくださった。
感謝。

そして心の中で、
「また参加されるなんて熱心やねぇ
春に参加されたので今回はいらしていないと思っていた。
まぁそれだけ楽しい大会なのだけれどね。

少し早く終わったので
次の対局まで時間がある。
優勝の目がなくなったし、
一気に気が抜けてしまったので
ちょいと一杯やりたいところだったが、
試飲会は12時から

泣く泣く我慢して2回戦。
とりあえず目標を一気に下方修正して、
まずは「生碁初勝利」である。
握って黒番。



黒白かかわらず今回は
「☆+小目」の組み合わせで打とうと決めていたので
着手は早い。
そこから中国流が一つの方針だったが、
4手目の「目はずし」だったので
目はずし上等!の私は堂々と小目にかかる。

白6にハサムのは左下とマッチしないと考え、
一番無難な定石でここを打ち切り、
さらに左下も手堅くコスム。
この辺は1局目の反省から。

白14、18をみると、
相手の方もガッチリ構えるタイプのようだ。

白22からの右上の攻防は双方おかしい。
白28と打たれて考え過ぎてしまった。

ともあれ白38は一手パスで、
また先手をとって上辺の模様で勝負。
そして敢然と左上に侵入して、
根拠を奪って攻めてみた。
ただ無理で黒53などは悪手。
また上辺もそんなに大きくはならないところだ。

爆笑!寶酒造杯東京大会 part5

2009-09-19 08:28:12 | 棋譜


シチョウ有利をみて、自信もって
白16とツケたのだけれど、
黒35まで読み負けてしまった。
(手順が違うかも…)

その後、右上に孤立した三子をもがいて
更に傷口を広げ右上ブルーのエリア全体を
マルッと黒地にされてギャフン。
大量に石もとられ、ここだけで60目ぐらいかと。

局後に相手の方と少し検討した時は
真ん中を抜いたぐらいで満足しなければという
結論になったけれど、数日考えた結果、



こんな手順で右下二子を持ち込みにする順があったのではなかろうか。
これならば下辺の石を攻める手もみて、
白は満足できるだろう。



この後、下辺の黒△を攻める調子で、
右辺下方の□2子を取り込み、
更に下辺一帯を獲得。
返す刀で左上のエリアも大模様化して、
黒はダメばかりを打っているので、
大分追い込んだのではないかと思っていた。

しかしD15と模様の真ん中に打ち込まれた。
「これなら(周りに白石が多いので)取れる」
とD13のハサミからC17のツケには
C18とハネダシていったが数手後着手を間違えて、
アッサリ生きられたところで戦意喪失。
投了。

いきなり優勝は夢と消えてしまった(涙)。

勝敗はともかく早い段階でツブれて、
相手の方の実力がよくわからなかったのと、
最後、あっさり活きられたのが悔やまれる。