対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

新刊棋書情報「囲碁のお薬手帳」

2008-02-29 23:55:55 | 棋書
書店で「囲碁のお薬手帳」という本をみつけた。
誠文堂新光社の本。

特筆すべきはアマチェアの書いた本ということ。
著者の高橋一雄氏が囲碁年鑑などを調べて、定石のその後の変化や打ち込みの変化をまとめたものらしい。

久々に誠文堂が意欲的な本を出したかと思ったが、開いてみてその読みにくさに驚いた。

まずサイズ19cmの本の1ページに2図という構成は、図が小さくて見えづらい。
そして著者は辞典的なものをイメージして書いたと思うのだが、索引があるわけではない。
通し番号らしきものはあるが、これは当然といえば当然。

唐突に定石が掲示され、その変化の羅列がはじまる。
解説も言葉が足りず、分かりやすいとはいえない。

こういう本ほど編集者の丁寧なサポートが必要だと思うのだが、著者のスクラップ的な内容を、そのまま本にして出した感じだ。
とても読者のことを考えて書いた本とは思えない。
使いこなすには自分でポストイットで索引を作るとか、補足をいれるとかする必要がある。
その点はまさしく「お薬『手帳』」そのもの(汗)。

「良薬は口に苦し」というが、苦い割には効果は薄いように思う。

3月のライオン単行本化

2008-02-28 23:55:55 | 棋書
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ヤングアニマルに連載中の、「3月のライオン」が単行本化されたようですね。
アキラ竜王もオススメ
私はモモちゃんと、飼い猫がお気に入り。
電車の中でもジョシコーセーが読んでいました。
そのジョシコーセーにとっては、とりたてて将棋はあってもなくてもいいのだろうなと思ってみたり。

連載の方はちょくちょく中断するので、今発売中のヤングアニマルに掲載されている回で、単行本の続きが読めるような形になっているそうです。
進みが遅いのを逆手にとった見事な戦略ですが、ヤングアニマル自体が女性向きでないのは先に述べたとおり。
連載で追う人(男)と単行本でチェックする人(女)と、ハッキリ色分けされているので不発だろうなぁ(笑汗)。

将棋といえば火曜日の「プロフェッショナル仕事の流儀」に、羽生プロが出ていたのをご覧になった方も多いと思います。

何故、あの回が反響が大きかったのかしばらくわからなかったのですが、他のプロフェッショナルに比べて普遍的というか、一般にも通用する考え方が多かったからでしょうか?
世間の「孤高」というイメージの羽生プロと違って。

将棋でパンクしないために、オンオフの切り替えをハッキリさせるなどサラリーマンに通用するスタンスがありました。

この番組は面白いので、図書館でDVD借りてこようかな。
あと「ガイアの夜明け」と「プロジェクトX」も。

新刊棋書情報「一手の大きさが分かる本」

2008-02-27 21:55:02 | 棋書
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本日発売の「一手の大きさが分かる本」の評価が難しい。
片岡聡プロ著、内藤由起子氏構成。

つまり…その…これはどういう主題の本なの(笑)?

序盤から終盤にかけての一手の大きさを、色々な角度から解説しているため、形勢判断の本のようでもあり、ヨセの本のようでもある。
まえがきにある
「『この手はこんな大きさだったのだ』『この手は意外と大した大きさではないんだな』などを感じて貰えれば良い」
というのが基本コンセプトのようだが、話を広範にしすぎている。
ちょっと立ち読みした程度では、茫洋としている。

基本的にはテーマ図が出され、選択肢の中から
「どこが大きいでしょう」
という問いかけの答えから、各項がスタートする。
「集中講義」シリーズや、「本手が分かる本」と組み立ては一緒。
それぞれの選択肢の着手により、どの程度の増減を伴うかを比較することで、一手の価値を体感するのが狙いのようだ。

ターゲットは初段ぐらいで、それに合わせるため細かい計算方法や、形勢判断のための境界線の引き方等の理屈は、「覚える必要はない」と排除。
それがかえって本書の意味を、分かりづらいものにしている印象を受けた。

片岡プロの実戦が多く題材として取り上げられており、その棋譜が掲載されているのは良いとは思う。

将棋本オールタイムベストテン

2008-02-26 21:00:30 | 将棋
囲碁棋書オールタイムベストテン」募集中!

一方締め切りが今週末に迫り、放っておくと忘れてしまいそうなdouble crownさんの、
将棋本オールタイムベストテン
を投票しておきます。

選考基準としては、読んで「衝撃」を受けた本。
良い本はやはり手にとって、数ページ読んだだけでビビッと興奮するものです

1. 読みの技法(島朗:河出書房新社)
2. これが最前線だ(深浦康市:河出書房新社)
3. 四間飛車を指しこなす本1(藤井猛:河出書房新社)
4. 光速の終盤術(谷川浩司:日本将棋連盟)
5. 現代矢倉の思想(森下卓:河出書房新社)
6. 消えた戦法の謎(勝又清和:MYCOM)
7. 寄せの手筋168(金子タカシ:高橋書店)
8. 大山康晴全集(MYCOM)
9. 新・対局日誌(河口俊彦:河出書房新社)
10. 超急戦殺しのテクニック(横田稔:高橋書店)

「羽生の頭脳」や「森下の矢倉・四間飛車破り」、「谷川vs羽生100番勝負」等を泣く泣く除外。
ランキングも明日になれば変わりそうなくらい、無理やりつけたもの。
河出書房新社が多くて、淺川書房がありませんね。

個々の理由は、また機会があれば。

新刊棋書情報「李昌鎬のヨセ(下)」

2008-02-25 21:21:23 | 棋書
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締め切りまで2週間を切りました。
NIBK理事や関係者は、全員投票ということでどうでしょう、理事長?

MYCOMの「李昌鎬のヨセ(下)」が店頭に並んでいた。

上巻と同じく、ヨセの手筋問題集。

上下揃ってみて思うのは、本書は日本棋院の「置き去りの傷を探せ」「侵略のテクニック」に近い。
問題も結果で、ハッキリ「どちらかが得をした」というのが分かる分、基本的で易しいことがわかった。

特に下巻の第4章「ダメヅマリ誘導作戦」 第5章「効果的な守り」辺りは、初級者が悔しい思いをしたくないならば、早く身につけてしまいたい即戦力。


そういう意味で、「李昌鎬」という名を聞いて「誰?」という感じの人が必要とする一方、「李昌鎬が関わっているのだから」と期待する人には物足りない。
そんな矛盾を抱えている。

「李昌鎬の基本のヨセ」などというタイトルでコンパクトにまとめれば、また違った評価が得られたのではなかろうか?

冬の図書館徒然

2008-02-24 23:15:12 | 雑談
自分の行動範囲に新しい図書館が出来た。

綺麗な館内に、真新しい本でワクワクする。
囲碁のコーナーを覗けば、これまたほとんど触られていない初々しい本が並んでいる。
「求真詰碁」や「囲碁ミステリーツアー」、「四天王のここが凄い」など、魅力的な本がある。

その一方で、「??」という本も。
書店で売れ筋とも思えない、ちょっとマイナーな本もあって。
こういう出来立ての図書館の所蔵は、どうやって決めるのか疑問が湧いてきた・
囲碁に詳しい司書がいるとは限らないし、決められた予算で、司書が適当に見繕うのかな?

一方、他の図書館では電子防犯システムを導入。
貸し出していない本を持ち出そうとすると、警報がなる装置だ。

にも関わらず、今日行って見れば「囲碁が驚くほど強くなる本」が紛失となっていてガックリ。
ここの図書館は、タチの悪い利用者がいるのだろうか?
「泰然知得」なんて2回も、なくなっているんですよね。

女流本因坊名人誕生に思ふ

2008-02-23 23:01:57 | 雑談
謝プロが女流本因坊名人になったそうである。
おめでとうございます。
そういえば一番最初に生でみた、女流プロが謝プロだった。

ただ一方で少女といってもいい10代に、容易く席巻されてしまう日本女流プロ界の、軽重が問われる事態だとも思う。
決して女流プロが誕生して浅いわけではない。
少なくとも中国韓国のプロ界よりは、古い歴史をもっていたように記憶しているが…。

これを一番感じているのが他ならぬ、謝プロ包囲網を敷いた女流プロ達だろう。
恐らくそういう心理が、前女流本因坊、前女流名人に頻発した
「放心の一着」
という形で具現していたのではあるまいか。

その姿を「ひ弱」とは言いたくないが、日本女性の弱点であることは間違いない。

例えば今月の「碁ワールド」によると、正官杯でも梅沢プロが
「自分の着手は『反則』だったのではないか」
という一打が後を引いて、優勢の碁を半目負けにしてしまったという記事があった。
詳しくは「碁ワールド」3月号を読んでいただきたいが、伊角さん

こういう日本人の繊細さといった美徳が、失われて欲しくはない。
しかしコントロール出来なければ、やはり勝負の上ではつけこまれる「隙」となってしまう。
是非、女流本因坊名人の誕生を機に、それを克服し、女流プロ界がより一層強くなることを望む。

また謝プロも世界戦や、一般棋戦ではまだまだ結果が出ていない。
「女流」の枠を飛び越えた活躍をみせてこそ、今回の女流本因坊名人の価値が出てくると思う。
今後の朗報を期待したい。

【猿十番碁第2局】見ていることが見えていない

2008-02-22 23:55:30 | 雑談
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つづき

黒101を打った後、「L11」に打たれてどうにも良くない気がした。
そして白102に打たれた後も、白が「L11に打ったもの」だと思い込んでいた。



だから方向転換して黒103。
終局まで、その錯覚に気づかなかった。
嘘のようだが本当の心理である。

実際白102なら手になるかは別として、もうちょっと黒にも暴れようがあると思う。
少なくとも三子をシチョウで取られるなどという、どうしようもない状態にはならない。

ここで戦意を失った。
何とか利かして顔を立てようとするが、ボロボロ。



黒105は106が先。
白130からの出切りには、
「ダメの数を勘違いしていた」
という最後までお粗末なオマケがついて、轟沈。

今回もヨセまで至らなかった。

こういう番碁は先に勝っている方が、心理的に有利である。
楽しい囲碁心理学」(日本棋院:三堀将)と言う本にもそう書いている。
勝っていれば「意地でも勝たなければ」という、余計な緊張がないからだろう。

幸い局ごとの間隔が長いので、前の心理を引きずることはない。
局後は悔しくて仕方なかったが、上手いことリセットして次に挑みたい。

碁声援お願いします。

【猿十番碁第2局】顔立て伏せ

2008-02-21 21:15:20 | 棋譜
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つづき



黒65はこの位置と思ったが、まだ少々深い?
白66との交換も、利かしとはいえなさそう。

で、顔を立てる意味で黒71からのツケヒキを先手で決めた。

黒67は根拠をえぐろうという意味ではなく、様子を聞いた意味。
hexagobanさんの白40に近いかもしれない。
単独でここに根を張るのは、形からして無理だと思っていた。



黒75も同様。
一手壱手ごとに
「うんっ?!」
「おやっ?!」
恐る恐る動いているのだが、白の受け方にも問題がありそうで、黒83まで無条件生きとなっては望外の戦果。

下辺の黒の痛みとの比較は難しいが、なんといっても根拠を奪っているし、初めて
「よくなったかな」
と感じた。

ただ黒85が
「弱い石にツケるな」
という棋理に反する手でN8あたりから出て行くのが良かったか?

白94までとなって、これでも悪くないと思っていたのだが、出来上がってみると中央が何だか白っぽくて焦った。
と同時にM13、K14辺りの断点が気になりだしたのが、この後の混迷の原因である。

(つづく)

2008-02-20 21:51:24 | 雑談
囲碁棋書オールタイムベストテン」募集中!

当ブログ最短のタイトルに、深い意味はない。
某ナントカ棋院とその所属棋士にガッカリにさせられたので内省的になり、己を見つめてみるに至ったのだ。

ツールは今、ちょっと流行っているらしいネット診断。
取扱説明書メーカー
脳内メーカー」などの亜流と思われる。

 
GO!さんをご使用する際には以下のことに気を付けて下さい。
ところどころパーツが取れやすくなっておりますので、ご注意下さい。
類似品にご注意下さい。
シンナーなどの有機溶剤は動作がおかしくなる原因になりますので、使用しないで下さい。

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また、GO!さんを以下の場所でご使用にならないよう気を付けて下さい。
犬小屋

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GO!さんが故障かな?と思われる場合は以下のことを試してみて下さい。
薄ら笑いを浮かべている場合、故障ではありません。

それでもGO!さんが正常に動作しない場合は。
販売店までお持ち込みになり、思い当たる原因とともに故障した旨、店員にお伝え下さい。

あ、当たっている!
ちなみに私をガッカリさせた人は、

高尾秀紳さんをご使用する際には以下のことに気を付けて下さい。
ところどころパーツが取れやすくなっておりますので、ご注意下さい。
窓を締め切った自動車の中に放置しないで下さい。
実はタバコの煙で故障する可能性があります。

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また、高尾秀紳さんを以下の場所でご使用にならないよう気を付けて下さい。
無人島
葬儀場
教会
宇宙

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高尾秀紳さんが故障かな?と思われる場合は以下のことを試してみて下さい。
黙って少し様子をみて下さい。

それでも高尾秀紳さんが正常に動作しない場合は。
うわ言のように繰り返している言葉があれば、メモを取って下さい。

とりあえず某タイトル、5連覇ぐらいまでは様子をみるか…。
秀格先生も呉清玄先生との三番碁は、そんな感じだったしね。

もう一つ、ザ恋愛インタビュアーというサイトも流行っているらしいが、こちらもやってみたところ、あまりにリアルの自分を言い当てられたのでドキリとした。

診断結果

Web診断サイト、あなどれじ!