対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

田舎に泊まろう

2010-01-31 20:53:51 | 雑談
私はテレビ東京系で放送されている
田舎に泊まろう」が大好き。
今夜の放送は300回記念ということで、
ボクシングの世界チャンピオン亀田興毅が登場した。

観ていてつくづく思ったのだけれど、
「ホントこの番組に出てイメージダウンした人いないねぇ」
全く上がらなかった人もいるけれど…)。

亀田興毅もどちらかといえば好きではなかったのだけれど、
今日の番組をみたら
ええヤツじゃん」
と印象が一変。
冒頭にちょっと登場した親父さん(番組のファンらしい)の印象も、
家族のために夕食を作っている姿をみて、随分と向上した。
イメージ通りうるさくもあったけれど(笑)。

まぁ、当然印象が悪いようなことをする人は、
番組のオファーがこないだろうし、受けないだろうけれど、
それでも
「世の中で悪いやつなんていない
ということを信じたくなる。

棋書評「なるほど!ひかる手筋」

2010-01-30 23:35:47 | 棋書


なるほど!ひかる手筋」(日本棋院)

「再現!人気連載」シリーズの第1弾。
出題はgooブロガーでもある大橋プロ。
記述は酒巻忠雄。

週刊碁で好評だった手筋問題をまとめたもの。

第1章 ひかる手筋(41題)
第2章 地中に手あり(25題)
第3章 終盤の手筋(32題)

各章のタイトルからわかるように
手筋の効果がわかりやすい問題が多く、
各問も手筋問題に慣れた人なら
「なるほど基本手筋だな」
と納得できる筋で構成されている。

ただ多くは複数の筋が組み合わさっている上、
手順にも正確さ・繊細さが求められる。
大橋プロはブログでも度々、
自作の詰碁を公開しているが、
なるほど本書の問題も詰碁的だ。

手順の正確さという部分は、
私が現在、最も不足している点。
初手・着眼点は悪くないのだけれど、
その後の求められている手順を
完全に読みきれないという意味で、
私には難しく感じた。

最低でもネット碁3段以上向けか。
asutoronさん辺りには面白いのではなかろうか?

問題のすぐ下と見開き隣のページに解答があり、
ついすぐに答えを見てしまう。
また図と解説が離れていることも多いなど
レイアウトにかなり難があるが、
この内容でこの値段ということでコストパフォーマンスは高いと思う。

私もまた時間をおいて再トライしたい。

尚、残念ながら大橋プロのブログによれば1問失題があるとのこと。
リンク先を参照されたい。

第3次猿十番碁開幕と棋聖戦について

2010-01-29 23:45:41 | 雑談
1/31(日)に第3次猿十番碁第1局を打ちます。
対局上はKGSの予定。
非常時は東洋囲碁(タイゼム)で。

時間決めていないですが、
16時とかダメっすか?ダメっすか(二度聞くな)?
> hexaさん

16時がダメなら21時ってことで。

話かわって棋聖戦
名誉棋聖誕生か日本棋戦グランドスラム達成かという
大勝負ですが、正直言うとあまり興味なし…。



ただそれでも幽玄の間で対局待ちの時、
チラッと見て気になったのが上の局面。
山下プロの50手目、今△と打ったところ。



私なんぞはこっちにしか目がいかないのだけれど…。
右辺は黒は生きているから手抜きだろうし
やっぱりこれは「アマい」んですかね。
下辺の形が理想的で、
模様では勝負にならない…
ということなんでしょうか?

しかし実戦も1日目の封じ手をみた時に、
既に白が打ちにくそうな印象でした。

山下プロは昔の碁は魅力的だったのに、
棋聖位になってから何だか私が理解できない
ゴチャゴチャした難しい碁を打ち出すようになって
ちょっとついていけなくなりました…。

まぁ、ヘボの勝手な言い分ですが。

女脳・男脳と囲碁 最終夜

2010-01-28 21:56:17 | 雑談
昨日書いた女性への普及方法だが、
既に実践している(と思われる)団体がある。
IGO FESTIVALの運営にも関わっているIGO AMIGOだ。
まぁ教えている側も、教わっている側も女性が多いようだから、
当然かもしれない。

発行しているフリーペーパー「碁的」の中にある、
IGO AMIGOに参加している女性の対談の中身などは、
まんま昨日の内容。
まぁ、私もそれを意識して書いたのだけれどね。

またIGO AMIGOに深く関わっていると(と思われる)
稲葉さんの囲碁サロン「ダイアモンド囲碁サロン(DIS)」などは、
写真や稲葉さんのブログを見る限り
昨日書いた女性向けの碁会所そのものだ。

懐の寒い私にとってはDISはちょっと敷居が高いのだけれど、
稲葉さんの私生活はとっても楽しそう。
通う人には「それだけの価値がある」のだろう。

そんなIGO AMIGOに一つ要望があるとすれば、
定期的なワークショップを開催するだけではなくて、
例えばオシャレな囲碁サロンプロデュースするとか、
お眼鏡にかなうサロン・碁会所・囲碁教室を積極的に紹介するとか、
そういう外への広がりが欲しい。
ほとんどの碁会所は儲けではなく
半ばボランティアみたいな部分で運営されているところもあるから、
そういった方々に「あーだこーだ」いうのも気が進まないかも知れない。

しかし今の状態だとあくまでIGO AMIGOで囲碁を知った人達が、
IGO AMIGOの中で囲碁を楽しんでいるという印象があり、
既成の囲碁ファンへの接点・影響をあまり感じないのだ。

まだ発足してから私の囲碁歴と
ドッコイドッコイしか経っていないようだから
「これから」なのかもしれないが、
女性や20代~30代を対象とした活動は他に知らないので、
今後の活動が入門だけでなく、
そこから更に広がっていくことを期待している。

…と話にまとまりがなくなったところで、
「女脳・男脳と囲碁の話」は今夜でおしまいとします。

女脳・男脳と囲碁 第4夜

2010-01-27 23:55:59 | 雑談
女脳・男脳を意識した
女性への普及の方法は以下のようになろうか?
またまた私のシミュレーションで、
実体験ではないのが申し訳ないが。

まず第一に女性は打っているときの「場」を楽しみたいのだから、
碁を打つところの雰囲気が大事である。

殺風景なコンクリートの壁に、
碁盤が並んでいるだけというのはNG。
こう書くと日本棋院の碁席も失格だし、
それどどころか世の大半の碁会所もNGということになるが
女性にとって実際のところ、
世の大半の碁会所は入ってみる気にならないのではないか?
折角の囲碁というコミュニケーションツールがあっても、
ムードが台無しでは駄目なのである。

こんなことを書くと
実際に碁会所を経営しているdasさんやkyonchnさんなどに、
「碁会所の苦労も知らないで、何言っているんだ」
と言われそうだ…(汗)。

まぁあくまで女性への普及を重視したら
という話で勘弁していただきたい。
ただ「大は小を兼ねる」ではないが、
女性が気持ちよく打てる碁会所は男にとっても快適と信じる。

二つ目にできるだけ同性同士で打たせた方がいいということ。
男からみると女性の碁への取り組み方は
「強くなろうという意識や努力に欠ける」
と腹立たしく映る可能性がある。
一方、女性からすると
「勝てばいいやというばかりでガサツ」
「教えてくれるのはいいけれど、そこまでうるさくなくてもいい」
と映るのではないか?
相手を揃えられるならばレベルだけではなく、
「同じ視点・目的」を持っているもの同士で打った方が
打つ碁も充実すると思う。

第三に女性が
いつかあの人とより深い『手談』が出来るようになりたい」
= 「強くなりたい」
と思わせるような憧れの存在がいればより良い。
女性にとって「一緒に打ちたい」という相手がいなければ、
囲碁の無用に等しいのだから。
逆に言えば教えるプロや碁会所の高段者、経営者は、
囲碁が強いだけでなく人間的にも
魅力ある人物であることが求められる。

ただ「場所を作って碁盤を並べる」だけでは、
今後もう碁会所としての発展はのぞめない。

(つづく)

新刊棋書情報「序盤の手筋」

2010-01-26 20:39:34 | 棋書
MYCOMから河野臨プロの「序盤の手筋」という本が出た。
構成は朴道純。

また「女脳・男脳」の話からそれてしまうが、
こういうのは鮮度が大事なので、先に紹介。

タイトルから手筋問題集と間違いそうだが、
実際は手筋というより「定石後の打ち方」や
「中盤の定型」といった分野の最近の事情を
カタログ的に解説した本である。

範囲としては去年発売された
加藤充プロの「中盤の花形戦法」に近く、
全く同じテーマもある。



上の図がその重複テーマの一例で、
△が迫ってきたときどういう狙いがあるのか、
またどう応じるのが得なのかといったことを解説。

重複していないテーマでは
第3章の「二間ビラキと三間ビラキの弱点」
というテーマが興味深かった。

両書を比較すると、
河野プロの方が巻頭にテーマの索引をつけたり
各テーマの一番最後に「まとめ」を設けたりと、
より事典的
また解説も図も1ページに3図も詰め込むなど、
加藤プロの本に比べて枝葉まで網羅しており、
よりシステム化されていると感じる。
いかにも小林光一門下らしい。

では加藤プロの本が劣るかということそういうことはなく、
アチラはアチラで文章が個性的で読みやすく、
読み物として優れているように思う。
河野プロは事典っぽい分やや無機質で、
前から読むのには適していない。

対象棋力としてはネット碁3段以上。
「中盤がマニュアル化されている方が嬉しい」
というような理論派の人向けと言える。

女脳・男脳と囲碁 第3夜

2010-01-25 22:07:19 | 雑談
間が開いてしまった。

さて、強くなる(分析する)意欲に乏しいということは、
天下を目指すプロにとっては死活問題だが、
楽しむという面においては全く問題はない。

前々回、女性の脳の特徴として
「感情移入力」が高いということを書いたが、
これは例えば初対面の相手とすぐ打ち解けたり、相手を気遣ったり、
円滑にコミュニケーションする能力が高いということ。
またそれに対するモチベーションも男に比べて高いのだそうだ。

この方面から囲碁を眺めてみればコミュニケーションツールとして、
女性にとっても価値・存在意義があると思う。

実際に囲碁を通じて全く言葉を知らない外国の人とも、
コミュニケーションが取れるということは
私も度々体験することでもある。

また強くなることによってより深いコミュニケーション、
つまり「相手の着手の意図」が「わかる」「感じ取れる」ようになることを考えれば、
上達のモチベーションをそこに見出すことができるだろう。
ただしその方法は自分一人でコツコツ研究・検討するというより、
誰か上級者に教わる(これもコミュニケーション!)方が、
女性はより効果がありそうだ。

昨日、触れた詰碁だって作者と解く人との対話と考えれば、
歩様のように解くのが好きな女性がいても不思議ではない。

そしてこれらのことを考慮すると、
囲碁を普及するのに、
相手が女性か男性かで方法が違ってくるのもまた当然といえる。

(つづく)

小沢一郎の棋書を斬る!

2010-01-24 19:22:52 | 棋書
閑話休題その2。

怪力乱神を語らぬブログとしては
再び小沢一郎に触れるのは危険ではあるけれど、
その車に置いてある棋書が公開されたとなれば、
棋書マニアとしては黙っているわけにはいかない(笑)。

ざっと見た感じでは
オイラの好みと合わないねぇ(笑)」。

まず新聞記事にも具体名として名前が掲載された
武宮プロの「アマが強くなれない4つの理由」は、
私が嫌いなシリーズの中の一冊(汗)。

一方、同じ武宮プロでも
名局細解」は私も多分一通り並べたことがある。
リンク先に書いてある通り、非常に有益だが、
この単行本は4局しか収録されていないというコストパフォーマンスが、
貧乏性の私にはちょっと…。

同じく武宮プロの「六段挑戦の実戦手筋」はちゃんと読んだことはないが、
中身は手筋問題集だったと思う。

棋苑図書の本は割と良書が多いので、
同出版社の「六段挑戦の実戦死活」(趙治勲著)と共に、
持っていて損はない本。
ただ物々しいタイトルほど難しくはなく、
基本手筋、基本死活を扱っている

依田プロの「並べるだけで強くなる古典名局集」、
石田秀芳プロの「プロの常識・アマの非常識」は
刊行時に立ち読みした感想を書いているのでリンク先参照のこと。

白江元プロの「布石上手はあとが楽」は、
全く興味がないので持ってませんし、知りません。



上記の本はいずれも私は読んだことはあっても持ってはいない。
ただ最後の一冊「置き去りの傷をさがせ」だけは所持。
しかしこの本は9路盤における終局間際の手入れ忘れを指摘する本で
級位者向けの「囲碁未来」に連載されている講座なので、
写真の中ではかなり異色といえる。

本から判断するに小沢一郎は武宮プロの碁が好き
まぁ結構、経営者や政治家といったお偉い人
細かいことを気にせず大らかな(とされている)
武宮プロみたいな碁が好きな人が多いようだ。

それから「基本死活」「基本手筋」を
大事にしていることが伺える。
これは師事している依田プロや白江元プロの教えを、
忠実に実践しているのだろう。

それにしても囲碁界にとって、
良いか悪いかは別として、
小沢一郎は近年稀にみる広告塔ですな。

デトロイト・メタル・シティ

2010-01-23 23:59:06 | 雑談
閑話休題。

さっきまでフジテレビで放送していたデトロイト・メタル・シティをまた観てしまった。
ついこの間、DVDをわざわざ借りてみたばかりなのにねぇ。

あの放送禁止用語がどう放送されるかが最大の関心だったけれど、
見事にピー音とモザイク(!)満載で笑ってしまった。
やっぱりああいう言葉は地上波では放送できないんだ。

普段は弱気な根岸くんが
クラウザーさんになると傍若無人・天上天下唯我独尊になる。
そこにある笑いとカタルシスが原作の魅力だと思う。
私などはつい根岸くんと自分をオーバーラップさせてしまい、
読んだ後は「何でも出来そうな」高揚した気分に。

そういった部分が映画版では薄い。
また映画向けにアレンジされたテーマが甘く
気恥ずかしく感じるところもある。

しかしその分、メタル演奏のシーンも含めて、
映像がキレイ・キュートになっていて、
「観る」という意味ではアレはアレで良いかなと思っている。
実写を「観る」立場では下品なものや、
グロテスクなものは好きではないので。

原作のように爆笑しながら観るのではなく、
クスッと笑いながら観る。
そんな作品だと思う。

女脳・男脳と囲碁 第2夜

2010-01-22 23:50:50 | 雑談
「手談」として捉えれば男脳と女脳が囲碁の中にどのような楽しみを見出すか?
昨日の話を囲碁の対局に置き換えると以下のようになりそう。
あくまで私のシミュレーションだけれど。

つまり男性は対局中、手を「組み立て(読ん)」たり、
戦略を立てたりするのに長け
またその行為自体を「楽し」く感じる
更に対局後の感想戦で勝因・敗因を「分析」することも
きっと「楽しめる」に違いない。

一方、女性は手を読んだり戦略や布石を考えたりするのに、
それほど楽しみを見出せず
ましてや感想戦などは、もし負けた側ならば
一種の「苦行」にもなりそうだ。
男も負けた時の感想戦は辛くはあるけれど、
敗因が分からない方がもっと辛いだろう。

個人差はもちろんあるだろうけれど、
(私自身、女性に近いと思うことが少なくない)
もし男と女にこういう違いが本当にあるとしたら、
男性の方が強くなりやすいのは当然と言えるし
囲碁将棋・チェスの女性人口が、
非常に少ない理由が説明できそうだ。

ふと思ったのだが女性詰碁・詰将棋作家という人を
聞いたことがないのもここらが起因しているのだろうか?

パズルを作るってアレ、「システム化能力」そのものでしょ?
詰碁好きで知られる様に
「詰碁集出さないんですか?」
と聞いたことがあるが、
その答えは「いいえ」というものだった。
どうやら好きといっても、解く側専門の模様。

女性パズル作家はいらっしゃるようだから、
一概に断定も出来ないが…。

しかし、では女性が囲碁を楽しめないかというとそうでもない

(つづく)