対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

新刊棋書情報「中京の父子鷹打碁集」

2010-05-18 17:55:27 | 棋書
dasさんが「羽根親子の打碁集が出た」と書いておられたので、早速チェック。
本当は日曜日に探したのだけれど、17日発売らしくフライングだった(汗)。

中京の父子鷹打碁集」は上下二巻本で
上巻がお父さんの羽根泰正プロの打碁、
下巻が現本因坊、羽根直樹プロの打碁と分けられている。
よって「お父さんなんて興味ない」という人は
下巻だけ買うという手もあり(笑)。

ただ自身もまえがきで書いておられるように
泰正プロは七大タイトルこそ王座1回のみであるものの、
「高中国流」の大家としても有名。
関連著書も多く出版している。
この戦法はアマチュアでは時折見かけるものの、
現代はあまりプロで使う人はいないので、
本書に収録されている17局はその参考譜として結構貴重かもしれない。

また親子の棋風を比べて、
似ているところを探してみるのも
本書ならではの楽しみ方と思う。

各60局ずつ。
オマケで羽根親子の指導碁1局も収録されている。
1局は2譜から6譜に譜分け。
一昨年発売された「宇宙流武宮正樹快局選」をお持ちの人は、
ほぼ同じスタイルだと思ってもらっていい。

直樹プロの下巻は獲得したタイトル戦を中心に扱っているので、
既刊の「厚い碁の作り方」「打碁鑑賞シリーズ羽根直樹」との
重複があるのは仕方ないところか。
泰正プロも「現代囲碁大系」(【5/23追記】中部総本部3名で1冊。収録数全10局)
の一環で1冊打碁集を出していた思うが、
そちらは検証していない。

尚、本書の構成は「宇宙流快局選」と同じく、
昨年今年亡くなった中山典之先生が担当しており、
往年の名囲碁ライターの遺作でもある。