対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

ハチワンダイバー中吊り

2008-04-30 23:55:55 | 雑談
電車にドラマ「ハチワンダイバー」の中吊りをみかけました。
フジテレビ広告公式サイトも開設されています。

殺し文句は
将棋は胸の谷間より深い

着眼点や良し!
ただヒロインはどうみても「巨○」というには、無理があるような(ここ大事)。
明らかに広告写真は、あげてヨセてますよね。

ちなみにヒロインの出ているCMはコチラ。



また主人公役の溝端くんに菅田の
「将棋をとったら何も残らない」
という切なさ悲哀は微塵も感じません

漫画で現在進行中の
「泣きながら鼻血を流し、ドツキ合いしている姿」
が似合うとはとても思えないのです。

そういうのが似合うのは、4年に1度の応氏杯で1回戦負けする、棋聖本因坊名人ぐらいでしょう?
対局を忘れていたぐらいですが、結果を聞いて流石に呆れました

思わず毒をはいてしまった…。

> 今回のドラマ化では“野望”を再燃させた主人公が賭け将棋へのガサ入れをきっかけに、
> アンダーグラウンドの世界から次第に這い上がり、本物の棋士を目指す、
> という“なりあがりドラマ”の世界観を導入する。
> 毎回、現れる強敵を倒すたびに、主人公は本物の「棋士」へと一歩一歩近づいてゆく。
> そして、巨乳メイドとの恋の行方は!?
> 新ドラマ 『ハチワンダイバー』は毎回、
> 必殺技「ダイブ」で(マテ)
> 敵をバッタバッタと倒してゆく痛快で熱いバトル、
> 爆笑と号泣の熱血青春ドラマだ。
(公式サイトより抜粋)

まぁ、これくらい原作から離れているのだから、気にすることはないのかな?
とりあえずほとんどオリジナルにしたのは正解。

ただメインキャストにヒロインの仲さん以外、
本職に「俳優」がいないのは不安かなぁ。
あと必殺技「ダイブ」って
本当に将棋わかってる?

溝端くんはわかってなさそう。
役作りのためアキバ(公式サイト「談話」より)って…方向間違ってるから!

そんな期待と不安いっぱいな初回放送は
5/3(土)23:10~
お見逃しなく。
将棋にこだわらなければ、少なくとも日本囲碁界よりは期待できるでしょう。

韓流和風

2008-04-28 23:55:00 | 雑談
superlineさんの記事で
1級なのにこんな定石はずれを打ってきた
という驚きの記事があったが、タイゼムで200局以上こなした経験からすると、
これは別に驚くに当たらない。

韓国では囲碁はとにかく
「ゲーム」
と割り切っているようで、定石外れだろうが、相手のミス待ちだろうが、時間攻めだろうがとにかく
「勝てば官軍」
と思っているようだ。
教える側もそう教えているのだろう。
多分、形という概念は乏しいが、その分骨太ではある。

マナー(というか慣例)も教えないに違いない。
さもなくば初手「左」上隅が、「デフォルト」の説明がつかない。
白を持ったとき、ときどき慣例通りに初手左下に打たれると、かえって戸惑ってしまうほどだ。
だから韓国サーバーや、中国サーバーでは(盤外のトラブルが)怖くて打てない。

逆に日本人は全局を省みず、
「定石だから」
と打つ人が多い。
これもこれで問題があり、猿十番碁第3局でnipparatさんから、私もこの病に罹っているという指摘があった。
前の記事で紹介した「ここがアマの盲点」も、これを指摘した本だろう

要はバランス…というより、どちらもドングリの背比べか。

ただこういう背景を踏まえた上で、囲碁を「観る」という観点からすると、
韓流は観戦に不向きではないだろうか?
知識というのは実戦には役に立たなくても、観戦には有効だから。

今は韓国が世界トップだから良いが、例えばこれから必ずしも(中国に席巻されて)韓国が勝てなくなった時、内容でなく
「勝ちか負けか」
でしか勝負を楽しめないファンは、急速に離れていくのではないだろうか?
なんて考えてみたりした。

まぁこれも日本も同じか。

【追記】ちなみに今、タイゼムで打たれている5段同士の一局。



き、気持ち悪い…。

新刊棋書情報「アマの碁ここが盲点」

2008-04-27 23:55:55 | 棋書
この記事は昨日の分…と…。

MYCOM囲碁文庫の新刊「ここがアマの盲点」を一言で表すなら、
ヴォリュームたっぷり、パパ大満足
といったところ。
なんと384ページ

それもそのはずで昭和56・57年に日本棋院から発売された
「ここがアマの盲点序盤編」「ここがアマの盲点中盤編」の二冊を、一冊にまとめた本だから。
その上文庫サイズだというのだから恐れ入る。

字も図もギュウギュウ詰めで読みやすいとは言えないが、これぐらい充実しているならば文句はない。
むしろ今後もこうして欲しいなぁ。
年配の方には不評かもしれないが。

構成は次の一手が105問。
しかも選択制という私の最も嫌いなスタイルだが、問題は中々。

パッとみた問題のどれも、
「なるほど」
とうなずくところが多かった。
盲点といってもペーペーの初心者ではなく、むしろ少し碁がわかった気になっているような人(つまり私)が、もう一皮剥けるために、変に凝り固まった頭を破壊する本だ。

ところどころに「セミナー」という形の、ミニ講座が挿入されているのもポイントが高い。

全く期待していなかったが、案外良さそうな本。
多少古さは感じるが解説も丁寧だし、三段ぐらいで伸び悩んでいる人には、いい起爆剤になるのではないだろうか?

新刊棋書情報「石の強弱判断事典」

2008-04-26 23:55:30 | 棋書
「石の強弱事典」が正しいよなぁ…、と感じてしまうMYCOMの今月の新刊「石の強弱判断事典」。
判断するのは読者なんだし…。
ライターは伊瀬英介氏。

それはさておき、こういった本は嫌いではない。
定石後に出来る石の形の強弱を、0%~100%という形で数値化し
「強い石には近づくな(敵味方問わず)」
という格言・セオリー(梶原先生は『原理』とまでいっている)を
使いこなすのが本書の狙い。

100%がプロがいう「ハッキリ生きている形」。
もちろんこれは相対的なもので、周辺に石が迫ってくればその限りではない…。

定石後を事典化するといっても、分量には限りがある。
これをベースに石の形の強弱に応用して欲しいという狙いもあるだろう。

当然のことながら数字をいくら覚えても意味はない。
そしてその数値に拘って、
「厚みに近いからとらなきゃ」
などとムキになってはいけない。
もちろん取らないといけない場面もあるだろうが。

面白味を感じる本ではないが、強弱の数値をどう生かし、
「相手を厚みに押し付ける」
「相手の厚みからは軽くサバク」
といった碁学を体得できれば、
本書の意義はあるのではないかと思う。

猿十番碁第3局「エピローグ」

2008-04-25 23:55:55 | 雑談
つづき

これで3連敗。
古来よりの慣例によると普通、次に負けた場合4番負け越しで、
手合いが手直りになるはず(4番手直り)だが、hexagobanさん曰く
「ランクが確定するまでこのままでいきましょう」

マヂ…かよ…。

KGSのシステム上、ランクが確定するには、どこかで勝ちを挟まないといけない。
他の人と打って確定させる手もあるが、当面その予定もなく、
このままいくと、互先のまま10連敗の可能性も…。
仮に決まったとしても、手直りしたらいきなり4子かも…(涙)?

それは辛いので、とにかくまず早く1勝を挙げなければ…。
桜は散っても、我が碁は未だ津軽海峡冬景色。

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;W[];B[])

(終わり)

猿十番碁第3局「上手いヨセ」

2008-04-24 22:28:54 | 棋譜
つづき

全くもって
あぁ、やになっちゃった
あぁ、驚いた
てなもんである。

それでもここまで来てしまうと投げるに投げられず、
また目算もしていないものだから
「もしかしたら」
という淡い期待も手伝い、最後まで打った。

結果、黒9目半勝ち

しかし対局後、昨日の局面に関するhexagobanさんの考えを聞いて脱帽。



仮に白が1と正しく打ったとしても、上の図のようなヨセを考えていたというのだ。

なるほどね。

つまり白は白5でAとは抑えられない。
コウにはなるがこれは黒の花見コウで、とても争えないだろう。
白70(▲)で最後の最後に泣いた というのはこういうこと。

そして黒4が先手で打てるとすれば、この後打ってもどうやら細かいながら、
まだ黒が残しているようなのである。

結局、どうやっても負け。
「悪足掻きを」
と思った、私が浅はかだったと言うわけ。

まぁ、むしろ白266が敗着でない方が救われますがね。
しかも時間に追われてとか、そういうのではなく、熟考しての
「トンデモ手」
だったわけで…。

(つづく)

猿十番碁第3局「事件」

2008-04-22 21:39:50 | 棋譜
つづき

ここで事件が起きる。



白228に黒が手を抜いたのが手抜かりで、白232で5子が落ちた。
白228を打ったときから
「そうなったらいいな」
と思っていたところだけに、逆転したと思いましたね。

あるいは本当に白230がなければ逆転していたかもしれない。



ダメの関係で白237と打たなければ…。
図の進行では白230がヨセになっていないと思うのだが、どうだろう?

(つづく)

今月の碁ワールド

2008-04-21 23:55:55 | 棋書
今月の碁ワールドは、先月に比べると読みどころが多そう。

張名人の「コウ」の講座は、久々に腰を落として読みたいと思わせる。
講座の最後には、名人のコウのコウ局を2局収録してあるのも魅力。

巻頭は謝プロのインタビューと自戦解説。
ヒップホップに通っている話は面白かったが、インタビュアーが
「武宮先生とやろうとは思いませんか?」
と頓珍漢なことを話していて、どうも理解が及んでいないのがありあり。
だから以前聞いたような話しか拾い出せておらず、目新しさがあまりなかった。
武宮先生のヒップホップはほんのすこぅし見てみたいが…。

キミオ先生の「新詰碁のエッセンス」では、コラムで某トッププロの意外な面が。
意外というよりこのトッププロは、有力者でありながらその人となりを私が知らなかったので、
「こういうキャラクターなんだ」
と驚きが強かった。

そのトッププロが誰なのかは、「新詰碁のエッセンス」お読みください。