対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

外を見ると

2007-04-30 22:55:55 | 雑談
青い空の下
緑色の鳥が飛ぶ………。

あれは………
イ、インコ!?

李咽喉ではありません(当たり前)。
どこかから逃げた鳥かなぁ。
もっとも絶対にインコかどうか怪しいですが。

そういえばGW。
外は絶好の行楽日和。

なのに部屋で今更
ミッション:インポッシブル
なんて観ている私…。

「ハチワンダイバー」を実写にしたら?

2007-04-29 23:15:13 | 将棋
またハチワンダイバーの話で引っ張ります。
「囲碁の話題が尽きてるための、窮余の策だろう」というのは、考えない方向で。

ハチワンダイバーを実写にするとしたら、その監督は「少林サッカー」のチャウ・シンチーじゃないかと思う。
いや、今日偶々見ただけのことなのだけれど。
余談だが「不夜城」で知られるサッカーオタクの作家、馳星周のペンネームの由来はこのチャウ・シンチー(周星馳)。
そのためミステリ好き、サッカー好きの私は、「少林サッカー」公開以前から名前だけは知っていた。

確か初公開の時の惹句が
「ありえねー!」
だったと思うけれど、正にそういう感想だった。
ただし「くだらねぇ(笑)」「もうこれはサッカーじゃねぇ(笑)」付き。

厳密に言うと「ハチワンダイバー」ではなく、「エアマスター」の方にテイストが近いが、どちらにせよあの柴田ヨクサル氏の
「荒唐無稽な内容を、筆致の勢いで押し切る!」
という感覚は、チャウ・シンチーの映画と同質のものと感じた。
それでいて細かいところにこだわりがあるのも似ているし、緊張感溢れるクライマックスのど真ん中に、ベタベタなボケを入れるところもソックリ。

ワイヤーアクションやCGタップリに、柴田ヨクサル氏の漫画が演じられたら、どうなるか興味ありません?

特に
「迫力ある将棋の表現」
というものがCGなどで可能だとしたら、ワクワクしてくる。

秀格烏鷺うろばなし(棋書評)

2007-04-28 22:55:42 | 棋書
秀格烏鷺うろばなし」(日本棋院:高川格著)

名誉本因坊高川秀格プロの自伝と随筆をまとめたもの。
前半が自伝で、後半の4分の1ほどが随筆選である。
現在は絶版。

まえがきで
「私の六十年は、ちょうど昭和の囲碁史とぴったり重なっています」
と述べているように、昭和の棋界を知る材料としても格好。

恐らくライターなどを使わず高川プロ自身の手で書かれたため、ところどころ読みにくい所もある。
しかし一般には仙人のようにも映るプロ棋士の、赤裸々な姿が忌憚なく描かれていて面白く読んだ。

戦前に一回だけ、先輩棋士のためにやってしまった「八百長」の告白や、ファンに対する失言など、普通は隠してしまうことまで記している。
「案外、人間くさい人だったのだな」
とますます親しみが湧き、また「高川秀格全集」を並べたくなってしまった。

随筆選の中には、私が「あったら面白そうなのに」とここにも記した
「私の好きな定石」
という随筆もあり、先見の明を伺わせる。
戦争直後はご自身の手で、「棋道」を刷って刊行したりもしていたようだ。

また自作落語まで開帳。
もっとも、あまり面白くはないですが(汗)。

現代のトッププロで、こういう本が出せる人は何人いるだろう?
勿論、囲碁ライターと組んで仕事をするのはそれはそれで価値あることだが、下手でもいいから時には自分の手で自分の碁を記す。

是非そういう作業をして欲しいと、本書を読んで思った。

ハチワンダイバーとエアマスター

2007-04-27 23:55:32 | 将棋
週刊ヤングジャンプ連載漫画「ハチワンダイバー」。

作者、柴田ヨクサル氏が一時、プロに弟子入りしようかというくらい将棋指せるのは既に書いたが、それを踏まえた上で彼の出世作、「エアマスター」を読んでみると、なるほどという表現が数カ所。

例えば
「彼はもう自分の終局図が見えているのに、将棋を指し続けているようなものだ」
という表現や
「定跡通り」
など。

前者は例えとして通じるのか怪しいし、後者は囲碁の「定石」の方を使うのが一般的。
また脇役の女の子の趣味が、将棋だったりする(笑)。

それにしてもこの「エアマスター」は、まるでストーリーらしいストーリーはない。
登場人物は癖のあるまるで変な人ばかりだし、とにかく勢いで話が進むのは「ハチワンダイバー」そっくりだ(汗)。

「ハチワンダイバー」は話がドンドン進み、何か主人公の得意戦法が「雁木」になりそうだが、プロで雁木を指す人はあまりいないのに、棋譜は集まるのだろうか?
昔「雁木の神様」と言われた、木暮学生名人という人がいたらしいが、アマチェアだし…。
アマプロ戦の棋譜を採用するのかしらん…。
あるいは昭和以前から引っ張ってくるのかなぁ。

ダイチくん(※注)、大丈夫?

(※注)監修の鈴木大介プロのこと。
先日、前期は挑戦者になった棋聖戦準決勝でアキラ竜王に負けたようです(涙)。
主人公の「師匠」として、漫画にも登場(笑)。
ググッたら、同姓同名のギタリストがいる模様。

こう打てば碁が下手になる(棋書?評)

2007-04-26 22:55:06 | 雑談
こう打てば碁が下手になる」(TBSブリタニカ:遠藤周作著)
昭和を代表する作家、遠藤周作の打碁集。
各界の10人の名士との10番碁に加えて、中部総本部ブログでもお馴染み、本書では師匠役を務める国際派棋士、重野由紀プロとの一局を掲載。
手合いは向三子から七子まで様々。

当初そのタイトルは、大作家故の謙遜と思った。

が、ページを繰るとまず、重野プロの毒舌に度肝を抜かれる。
続いて説との遠藤先生の小イメージの違いに困惑し、最後は掲載された棋譜に愕然。
「下手になるか」どうかは別として、技術的に学ぶところがあまりないレベルなのは本当だった。
というより最初の棋譜以降、棋譜を追うのを止めました(汗)。
こういう棋譜を人に見せようと思っても、普通ブログにするくらいが精々ではないかしらん(笑)。
連載、単行本にしたところが大作家たる所以か。

もっとも初出が雑誌「プレジデント」だったことからもわかるように、本書の価値はそういう技術面にないのだと思う。
むしろ囲碁というツールを介して、対局者の人柄などを紹介するのが目的。

また更に大事なのは、
「囲碁なんて上手くならなくても、楽しい」
ということを朗々と謳い、それを実践していること。

とにかく囲碁を楽しむということに掛けては、遠藤先生は超一流だったといえよう。
自らを道化役とすることで、囲碁の楽しさを伝えようというのが本当の狙いだったのではないだろうか?

どうも上達せずに囲碁をあまり楽しめない人や、自己嫌悪に陥っている人は、本書を手にとって笑ってみてはいかが?
囲碁に再び取り組む、元気が湧いてくるかもしれない。

最後に気になることを一つ。

文中で遠藤先生が重野プロに
「ボクの碁を笑った人は、○○できないんだぜ」
と脅し(?)を掛けているが、その呪い(?)は今も効力を発揮しているのでしょうか?
気になって仕方ない。

新刊棋書情報「最速上達法」

2007-04-25 22:15:01 | 棋書
今月MYCOMから刊行のもう一冊の新刊、
決定版! 囲碁入門その後の最速上達法」(石倉昇著)
は大仰なタイトルだが、中身を見た感じではアッと驚くような画期的手法が示されているわけではないようだ。
ライターは高見亮子さん。

ステップ1、2で9路盤を用い、「石取り」と「二眼生き」を確認し、ステップ3以降は「布石」、「攻め」、「ヨセ」といった手法の基本原理を学ぶ。
NHK出版から刊行の名著「これでOK初級突破法」を、より簡単にした印象。

aizomechouさんの言葉を借りれば「総花的」、つまり「あれもこれも」と詰め込み過ぎの印象がある。
が、ターゲットとなる「入門後の初級者」というのは、教えるべき事が多すぎて何を伝えれば良いのか難しい。
「自分が何をわからないのか、わからない」「どう楽しめば良いか、わからない」という人が多いし、人によってはホンのささいなキッカケで、飛躍的に上達することもある。
だから長年アマチェアの入門を指導してきた石倉プロの経験に基づき、このような構成になったのだろう。
それが是か否かは、軽く読んだ程度の私には何ともいえない(汗)。

これでOK初級突破法」が難しすぎ、「ラクラクわかる基本 」でもちょっとツライ。
そんな人は本書を手に取ってみてはどうか?

より初級向けのの本を読むと言うことは、決して恥ずかしいことではない。
上達のキッカケになるものは、必ずしも背伸びしたところにあるとは限らない。
初級以上の人も伸び悩んでいるようならば、今回紹介した数冊に立ち戻ってみるの良いかも。
案外飛躍のヒントが、こんなところに隠されていることもあるだろう。

私にとってのそんな本は「上手な初心者」だった。

新刊棋書情報「モタレ攻め指南」

2007-04-24 22:22:31 | 棋書
MYCOMの新刊「モタレ攻め指南」(淡路修三著)は、「攻め」というありふれたテーマながら、その中の「モタレ攻め」部分に焦点を当てることにより、従来の棋書と差別化を図っている。
その試みや良し。
ライターは伊瀬英介氏。

細かい手順ではなく、より正しい攻めの構想を身につけることが主眼。
冒頭で「日本で一番アマの打碁を並べている」と豪語している通り、ザッと読んだ感じではアマの考えそうな心理をよく掴んで書かれているに思った。

題材がアマの打碁であるところに好みが分かれるかもしれないが、プロの実戦では単純なモタレ攻めがなかなか出現しづらいので、これは仕方ない。

裏返せばアマの実戦や置碁では、モタレ攻めが威力を発揮する機会が頻繁におとずれるということ。
しっかりマスターすれば、攻めの力がワンランクアップしそうだ。

勝手に新ブログ紹介

2007-04-23 23:15:17 | 将棋
20世紀に将棋をネットでやりはじめてからお世話になっている将棋タウンの管理人さんが、囲碁ブログ開設されました。
将棋でなくて囲碁ブログですよん♪

毎週1回程度の更新を予定しているそうです。

毎週高度なタイトル戦解説をメルマガでしている将棋とは違い、囲碁のレベルは私たちと似た感じ(?)。
囲碁で出会った様々な驚きを記していくそうなので、その発見の感動を共有しながらブログを楽しみたいと思います。

(追記)
ブログタイトルは「敵の打ちたいところに打て!」です。

若手棋士十番勝負

2007-04-22 23:15:10 | 将棋
昨日まで将棋倶楽部24で、将来有望な若手棋士として知られる、戸辺プロと佐藤天彦プロによる十番勝負が行われていた。
勿論将棋で、非公式戦。

特別な会員登録も必要なく、観戦可能。
幸い昨日の最終戦だけ見ることが出来たのだが、これが大変面白かった。

対局者同士の茶々や解説(!)あり、対局後の感想戦もバッチリ。
どちらかというと研究将棋を観戦している感じで、緊張感という面は望むべくもなかったが、それでも233手、2時間を超す熱戦。
加えて両プロの掛け合いからプロの感覚が伺え、非常にためになった。

それ以上に両棋士のファン獲得という面では、絶大な効果があったのではなかろうか?
私もすっかりファンになってしまった一人。

両プロは渡辺竜王と親しく、よく竜王のブログにも登場。
今後の活躍が楽しみである。

将棋界のみならず、囲碁界でも今後同様の企画が出てくることを期待したい。
ファンを獲得したい棋士にとっては、これ以上の場はないと思う。
とはいえ林檎ユーザーは、「幽玄の間」を舞台にされると見られないのですが(涙)。

八百長と囲碁と相撲の、意外な関係

2007-04-21 21:55:55 | スポーツ
「八百長」の由来が、八百屋の長兵衛という人物であることは、ご存じの方も多いと思う。
しかし長兵衛は何でイカサマをやったのか、ということについては意外に知られていない。

日本棋院選書「秀格烏鷺うろばなし」という古書を読んでいたら、偶然それについての記述を見つけた。
何と長兵衛のやったイカサマとは「接待碁」だったというのだ。

長兵衛は碁が強いことで知られていた。
が、相撲取りの親方にはいつも負ける。
明らかに親方より長兵衛が強いことは自明なので、仲間達は不思議がっている。
実はこれにはからくりがあって、親方は碁に勝つとご機嫌になり、財布の紐が緩む。
つまり長兵衛は気分良くお金を貸して貰うため、わざと碁に負けていたというわけ。

現在「週刊現代」を出版している講談社と、相撲協会が「八百長疑惑」の裁判中だが、その「八百長」そのものの由来が相撲と関わりがあったというのは面白い。

ましてや囲碁が絡んでくるとは思いもしなかった。