対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

新刊棋書情報「世界一役に立つ実戦詰碁」

2008-09-30 06:16:39 | 棋書
囲碁比率1%の生活から、淡々と復帰です。

まずは情報が遮断されていた間に発売された、
MYOCOMの新刊「世界一役に立つ実戦詰碁」。
著者は石倉昇プロ。

「3つ目殺し」から始まり、
「殺しはハネから」「2の一の急所」等、
死活の基本を解く第1章。

そして第2章「隅の実戦死活」
第3章「辺の実戦死活」とつづく。

実戦死活は本当に実戦に頻出のものばかりで、
またその出現プロセスも明記。
丁寧に解説しているという印象を受けた。

私も囲碁を始めて1年ぐらいの時に、
「こういう本があればいいなぁ」
と思っていたので、
「ひと目の詰碁」を一通り解いたぐらいの人には、
「世界一」かどうかは別として、即戦力になると思う。

「隅を囲ったのに、三々に打ち込まれて活きられてしまう」
というような人は是非。

ただ挿入されている3つのコラムが
過去に石倉プロが書いたものの焼き増しなのは残念だった。

新刊棋書情報「名人・名局選 秀策」

2008-09-20 01:10:57 | 棋書
誠文堂新光社より「名人名局選 秀策」が刊行。
タイトルからするとシリーズとして続きがありそう。
著者は福井正明プロ、構成は相場一宏氏。

箱入りハードカバーの豪華版で、
値段も3500円とやや張る。
本のカバーがソフトカバーと一緒でイマイチなので、
折角の箱入りが台無しだが…。

タイトルの通り江戸時代の高名な打ち手秀策の打碁集。
秀策というより漫画「ヒカルの碁」の佐為が、
最初にとり憑いた人物という方が通りが良いか?
「秀策は名人はおろか八段にもなっていないぞ」
などと野暮なことは言うまい。

12譜ぐらいに分けた棋譜が10局。
参考譜として2譜に分けられた棋譜が22局収録されている。

福井プロには珍しく詳解している10局が貴重で、
一冊の本としては目新しさはないものの、まずまずの内容。
日本棋院の古典囲碁選集があまり書店で見かけなくなった今、
手に入れやすい古碁の本として今後が期待される。

しかし値段とのバランスは微妙であり、
万人に薦められるかは難しいところだ。

来月からのNHK囲碁講座

2008-09-19 06:17:04 | 雑談
ここのところ講座の変わり目で、
毎回ウォッチングしているNHK囲碁講座。

次回は…よしお先生改め本因坊週報…もとい秀芳先生の
「やさしく考える定石」
だそうです。

…うーん、ツボを思いっきり外された…。
また秀芳先生かぁ…。
「『やさしく考える布石』の『柳の二匹目のドジョウ』を狙ったわけではないですが…」
とご本人まで述べているし。

定石をどこまで細かい構成要素に分解して
伝えられるかがポイントだと思うけれど、
テレビとなると
「楽して強くなりたい初級者」
というのが対象になりそうだから、期待薄。
「やさしく考える布石」もツボじゃなかったんですよね。

アシスタントはこの間お目にかかった、
向井次女、梢恵嬢。
良いとは思うんですけど、
来月の講座テキストの写真のうつりが悪い…。

実物はもっと可愛らしいお嬢さんなのに、可哀想です…(涙)。

囲碁を始めてみたい若者に

2008-09-17 23:51:17 | 雑談
女流棋士9路盤トーナメントの前に、
市谷日本棋院1F教室でIGO AMIGO主催の「囲碁ワークショップ」が開かれていた。

一応何だかんだいって「初心者」ではないので参加資格はなく
ホールの方からガラス越しに、ちょっと眺めていた。

当日の講師は何とカナボー
スタッフも参加者も皆若く、
なかなか楽しそうだ。

2階、3階の雰囲気とは随分違う。

カナボーの講師ぶりも堂々たるもので、思わず
「さすがプロだなぁ」
と感心してニヤニヤしていたら、
ガラス越しにふと目があった(?)カナボーに怪訝な顔をされてしまった。
そりゃ確かに怪しいわな(汗)。
すまん!
一応怪しくても危険はございません(汗)?
多分。

27日市谷で開催される模様。
女性は割引でもあるし、
ちょっと碁を始めてみたい
という方はどうでしょうか?

27日は懇親会もあるらしいですぞ。

猿十番碁番外編

2008-09-16 06:06:16 | 棋譜
世界アマチェア囲碁選手権、女流棋士9路盤トーナメントのついでに、
棋院でhexagobanさん、nipparatさん、asutoronさんと待ち合わせ、
一局打ってまいりました。
「ついで」とは失礼かもしれませんが、
上の二つと比べたら…しょうがないですよね、hexaさん?

今回は一気に総譜のSGFファイルを放出。
私の先番です。

(;SZ[19];B[qd];W[dd];B[pp];W[dp];B[fc];W[od]
;B[cf];W[ee];B[cc];W[pf];B[dc];W[gd];B[gc]
;W[hd];B[hc];W[id];B[jc];W[kd];B[qf];W[qg]
;B[pg];W[qe];B[rf];W[pe];B[re];W[qh];B[oc]
;W[nc];B[pc];W[md];B[qi];W[pi];B[pj];W[oi]
;B[oj];W[ni];B[nj];W[qj];B[qk];W[ri];B[mj]
;W[rk];B[ql];W[rl];B[qm];W[jp];B[cn];W[dj]
;B[dh];W[cd];B[dl];W[fj];B[fh];W[hi];B[hh]
;W[ih];B[hg];W[gf];B[jd];W[je];B[ig];W[gi]
;B[ff];W[fe];B[jh];W[ii];B[jf];W[ke];B[ji]
;W[jj];B[li];W[kj];B[bd];W[be];B[bc];W[ce]
;B[lg];W[cp];B[fl];W[hl];B[fn];W[gp];B[hn]
;W[km];B[lp];W[ck];B[fp];W[fq];B[ep];W[eq]
;B[do];W[fo];B[eo];W[go];B[cl];W[gn];B[gm]
;W[hm];B[bk];W[bj];B[dk];W[cj];B[mm];W[bo]
;B[ek];W[ej];B[em];W[gl];B[fm];W[pq];B[oq]
;W[or];B[op];W[qq];B[nr];W[ps];B[qp];W[rp]
;B[ko];W[jo];B[kn];W[jn];B[lm];W[ic];B[nb]
;W[mb];B[ob];W[lq];B[mq];W[kq];B[lc];W[mc]
;B[ib];W[jb];B[hb];W[kc];B[lr];W[kr];B[kl]
;W[jm];B[ro];W[rq];B[jl];W[il];B[ng];W[mh]
;B[lh];W[mg];B[ks];W[js];B[ls];W[jr];B[lf]
;W[mf];B[le];W[ld];B[me];W[ne];B[bm];W[ns]
;B[mr];W[lk];B[ll];W[mk];B[nk];W[eg];B[fg]
;W[dg];B[eh];W[ch])

帰宅後整理して気づいたのですが、100手以降の手順が全然怪しい。
というか出来上がりはこんな感じなのですが、手順が明らかに違います



hexaさん、修正お願いします(笑)。
今はこれが精一杯」(ルパン三世)
全く口ほどにもない棋力のGO!でした。

「妙花」公開予選対局

2008-09-14 10:30:07 | 雑談
前回のエントリーで触れた通り「IGO FESTIVAL08'」のメインイベント、
9路盤女流棋士トーナメント「妙花」公開予選対局を観戦してきましたよっと。

会場はIGO AMIGOのスタッフ関係者が設営で多く関わっており、
皆若いので日本棋院とは思えない感じ。
2階では世界アマチェア囲碁選手権日本代表決定戦、
3階ではいくつかの碁会の集まり。
5階では冬季採用試験、
6階では院生研修が行われていたので、
1階(若者)、2階(おじさん)、3階(おじいさん)、6階(子ども)
と見事に層がわかれていました。

さて肝心のイベントの方ですが、
矢代vs向井次女、青木vs井澤戦のどちらも半目勝負で、
なかなかに白熱して楽しめました。
1手10秒は短すぎるのではないかと思いましたが、そうでもない。
ただ3回まで使える1分の考慮時間とのバランスがやや悪い感じがして、
考慮時間を使っている時が普段より長く感じました。
当然勝負どころなので緊張感がありましたが。
一局20分ぐらいなのは飽きられなくてちょうど良い時間かも。

それから座席と対局者の配置を工夫しないと、
座席からちょっと対局者が見えづらいことを指摘しておきます。
本戦トーナメントに向けてね。

対局者4人ともテレビや写真よりずっとお綺麗だし、
スケジュールにやや乱れがあったのを除けば
全体的に文句なし。
私のカメラが悪いので良い写真がとれなかったのが残念ですが。

11/3の本戦も期待できそうです。

「IGO FESTIVAL 08'」に行くぞ

2008-09-12 22:02:39 | 雑談
昨年雨にも関わらず盛況に終わった…らしい…「IGO FESTIVAL」。
いや結局行かなかったから知らないのだけれど。

ま、ともかく今年もやるそーです。
名づけてIGO FESTIVAL 08'

時は11/3(月・祝)11:00〜16:00
場所は昨年は池袋だったけれど、
今年は六本木ヒルズ
夜でもヒルズ!

目玉は女流棋士による9路盤(10秒碁)トーナメント「妙花」。
歩様カナボーが出るなら行こうかな」
と思っていたけれど、
歩様は前最胸囲…もとい最強位ということで「種」だそうです。
つまり「シード」で出場は決定。

後はカナボー次第。
その予選(第1回)は9/9に既に行われていて、
結果がわかるのは20日とのこと。
ま、結局は予定がなければ行くと思います。

また予選(第2回)が明日、
9/13(土)に市谷の日本棋院で行われます。
公開対局というので、ちょっとのぞいてみようかなと。
カードはいざわっちvs青木さん、ヤッシーvs向井次女。
いずれもミセスvs酒豪対決ですな!

ついで2階では世界囲碁アマ選手権日本代表決定戦があるので、
そちらもヒカヤシにいくべ。

猿十番碁第7局「終局・総譜」

2008-09-11 01:05:55 | 棋譜
つづき



実戦はこの後、
チマチマとミスしたような気がしたのだが、
実際はもうこの辺で白が残す状況のようだ。

例えば白3に黒4とツガないといけないのは癪だし、
黒30でもAまで進めることが出来た。
しかし見合いの場所もあり、
黒がよっぽど上手くヨセて、
白がよっぽどヘマをしない限り逆転はない(らしい)。



中央は「マグサ場」という私と、
「大きい」というhexaさんの意見の相違があったが、
大体その中間辺りが正しかったようだ。
すなわち「大きい」というほどではないけれど、
この段階では他に打つところも限られているので、
それなりに価値がある。
そんな感じだろうか?



黒14でも
「何故Aにツイでなかったのだろう」
と歯軋りしたが、まぁそれも実力。

白2目半勝ち(コミ半目)。

尤もしつこいようだが一部分を除いて、
自分の打ちたいように打ったし、
敗因も十分に修正が利くと思っている。
正直最近はあまり負ける気はしない。
天井を感じていないというのは悪いことではないだろう。

(;SZ[19]PB[GoEisukeGo]PW[hexagoban]KM[0.5]
RE[W+2.50];B[pd];W[dp];B[pq];W[qk];B[cd]
;W[qo];B[op];W[ed];B[fq];W[dn];B[ec];W[fc]
;B[dc];W[gd];B[cf];W[kc];B[mc];W[ke];B[jq]
;W[qd];B[qe];W[re];B[pe];W[qc];B[rf];W[sd]
;B[pc];W[pb];B[ob];W[qb];B[sf];W[sb];B[qm]
;W[pm];B[pn];W[qn];B[pl];W[rm];B[om];W[ql]
;B[kn];W[pk];B[fo];W[po];B[oo];W[ol];B[nl]
;W[pm];B[on];W[nc];B[nd];W[nb];B[oc];W[mb]
;B[md];W[lc];B[na];W[la];B[nf];W[qg];B[qf]
;W[pg];B[nh];W[nk];B[ml];W[mk];B[oj];W[ok]
;B[kg];W[ck];B[dr];W[cq];B[fm];W[ch];B[dm]
;W[cm];B[dl];W[cl];B[dj];W[dk];B[cj];W[ej]
;B[dh];W[bj];B[di];W[dg];B[fh];W[ci];B[eg]
;W[cg];B[df];W[fi];B[eh];W[gk];B[ef];W[gn]
;B[en];W[eo];B[fn];W[fp];B[gp];W[ep];B[go]
;W[jn];B[jm];W[km];B[lm];W[kl];B[jo];W[in]
;B[io];W[im];B[ig];W[lg];B[lf];W[jl];B[lo]
;W[eb];B[db];W[fb];B[qi];W[pi];B[pj];W[qj]
;B[ph];W[ri];B[qh];W[rh];B[oi];W[og];B[oh]
;W[rg];B[lh];W[cr];B[rp];W[da];B[ca];W[ea]
;B[bb];W[er];B[fr];W[ds];B[ie];W[id];B[je]
;W[jd];B[bf];W[fs];B[hr];W[hs];B[ir];W[qp]
;B[qq];W[kf];B[mg];W[ll];B[mn];W[ii];B[fe]
;W[fd];B[gi];W[gj];B[hi];W[hj];B[jj];W[ih]
;B[hg];W[hh];B[gh];W[ij];B[ki];W[ge];B[gf]
;W[he];B[jf];W[le];B[me];W[ro];B[rq];W[jh]
;B[jg];W[jk];B[hn];W[hm];B[gm];W[el];B[em]
;W[kj];B[ah];W[ai];B[ag];W[bk];B[ji];W[li]
;B[kh];W[mi];B[gl];W[hl];B[mh];W[nj];B[ni]
;W[lj];B[fk];W[ek];B[bg];W[bi];B[eq];W[dq]
;B[is];W[gs];B[gr];W[es];B[se];W[rd];B[fl]
;W[ee];B[ld];W[kd];B[ff];W[de];B[pa];W[qa]
;B[oa];W[ce];B[be];W[dd];B[cc];W[of];B[ma]
;W[lb];B[oe];W[sg];B[so];W[sn];B[sp];W[hf]
;B[tt];W[fj];B[tt];W[tt])

猿十番碁第7局「二の矢」

2008-09-10 05:15:15 | 棋譜
つづき



左下白1と打たれてアウト
右下黒2と見合いと局後も思っていたのだが、
こちらも大きいものの黒からは二の矢がないので、
左下の方が大きいようだ。

ただ対局者の二人ともしろへびさんの仰る、
右下の「二の矢」を見ていなかったので、
白7の時点では黒に再びわずかにチャンスがめぐってきている。
白7では8までいける。

ここでテーマ図2というわけだが、
黒14が逸機。
そして白15に黒16と受けたのが敗着といっていいのだろうか。

」と思ってしまったのだが、
それは序盤で打つときの話。
黒16では9と16の間にマガって何でもない。
ただでさえ「白厚いか」と見られているこの場面で、
無条件で2目失ったのは致命的だった。

(つづく)

猿十番碁第7局「迷って味悪」

2008-09-09 06:24:32 | 棋譜
つづき



白1にビックリしたのは、ここに手はないと思っていたから。
実際悪手というのが対局者同士の結論。
黒2でそんなに怖くはない。

白3に黒4の形でツイだところはAと迷ったが…Aだった(汗)。
黒4は味が悪そうに見えて…悪かった

白5を打たれて上辺の味が消えたのは残念。
しかし黒Bに回れば黒は悪くない…のは、
今はわかる。
しかし打っているときは黒8が、
ずっと前からの狙いだったのでしようがない。

尚、この部分はhexagobanさんから



こんな感じで打ったほうが地を削っているという話もあった。
確かに右上のサガリがこの方が活きている感じ。
私は実戦の黒8を右上の眼形をハッキリさせるつもりで打ったので、
考えもしなかった。
なまじっか▲の交換があるだけに、
その関連性から実戦の方が思いつきやすいというのもあろう。

それはともあれここの出来上がりも不満なかった。
しかし味良くと思って深く考えずに、黒16と抜いたのが痛恨。
恐らくこれが敗因。
すかさず白17と打たれて黒20が必要ということで、
完璧な一手パスである。

これがなければさすがに黒Bに手が回り、黒が残していただろう。

(つづく)